新型コロナウイルス感染症 経口治療薬「ラゲブリオ®」錠剤を本日5月21日より発売~カプセル剤より小さく、1回の服用数は半分に~
2025/05/21 10:00 JST
報道関係各位
MSD株式会社
MSD株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:カイル・タトル、以下 「MSD」)は、新型コロナウイルス感染症の経口治療薬「ラゲブリオ®」(一般名:モルヌピラビル)について、錠剤の「ラゲブリオ®錠400mg」を、本日2025年5月21日(水)に発売したことをお知らせいたします。


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ラゲブリオ®は国内初の経口投与(カプセル剤)の新型コロナウイルス感染症治療薬として、2021年12月24日に特例承認を取得し、2025年2月には通常承認を取得しております。ラゲブリオ®はSARS-CoV-2による感染症に対し、通常、18歳以上の患者さんには、モルヌピラビルとして1回800mgを1日2回、5日間経口投与する薬剤です。本日から発売する錠剤は、より服用が容易な剤形を望む患者さんや医療従事者のニーズを踏まえて開発いたしました。錠剤は1錠あたりの有効成分の分量 (400mg) がカプセル剤(200mg)の2倍量となるため、1回あたりの服用数を4カプセルから2錠へと減らすことができます。また、錠剤の大きさ(約13.4mm×8.2mm)はカプセル剤(約21.7mm×7.7mm)と比較して小さくなります。これらによって、患者さんがラゲブリオ®を服用する際の負荷の軽減とアドヒアランス(服薬遵守)の向上に貢献することが期待されます。
新型コロナウイルス感染症は、2023年5月に感染症法における位置づけが2類感染症から5類感染症となりましたが、依然として流行は繰り返されており、注意が必要な感染症であることに変わりありません。特に高齢者など重症化リスクの高い方々にとっては、入院や死亡に至る可能性がある疾患であり、抗ウイルス薬をできるだけ早期に使用することが予後の改善に役立つと考えられています1)。
MSDは、今後もラゲブリオ®の提供を通して、新型コロナウイルス感染症の治療に貢献できるよう努めてまいります。
1) 新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き第10.1版
ラゲブリオ®について
ラゲブリオ®(モルヌピラビル)は経口投与のヌクレオシドアナログの薬剤で、新型コロナウイルス感染症を引き起こすSARS-CoV-2の増殖を阻害します。「ラゲブリオ®カプセル200mg」は2021年12月24日に国内初の経口投与の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬として特例承認を取得し、厚生労働省が本剤を所有したうえで、医療機関や薬局などに配分が行われてきました。2022年8月18日に薬価収載され、同年9月16日から一般流通を開始しました。さらに、2025年2月26日には通常承認を取得しました。ラゲブリオ®は、主に高齢者など重症化リスクを有する患者さんに対するCOVID-19治療薬として使用されています。
以上

MSDについて
MSD(Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAが米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、「最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善する」というパーパスのもとに結束し、130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの開発を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。また、私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々行っています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebook、Instagram、YouTubeをご参照ください。