Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAが開発中の経口PCSK9阻害剤enlicitide decanoate、第3相CORALreef HeFH試験で、家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体(HeFH)を有する成人患者さんにおいてLDL-Cを有意に低下

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2025/11/26 15:01 JST

報道関係各位

MSD株式会社

この参考資料は、Merck’s Enlicitide Decanoate, an Investigational Oral PCSK9 Inhibitor, Significantly Reduced LDL-C in Adults with Heterozygous Familial Hypercholesterolemia (HeFH) in Phase 3 CORALreef HeFH Trial (https://www.merck.com/news/mercks-enlicitide-decanoate-an-investigational-oral-pcsk9-inhibitor-significantly-reduced-ldl-c-in-adults-with-heterozygous-familial-hypercholesterolemia-hefh-in-phase-3-coralreef-hefh-tr/) の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

Enlicitide decanoateは日本国内では開発中の段階です。


参考資料

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAが開発中の経口PCSK9阻害剤enlicitide decanoate、
第3相CORALreef HeFH試験で、家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体(HeFH)を
有する成人患者さんにおいてLDL-Cを有意に低下

Enlicitideは、抗体に匹敵する有効性を提供するべく設計された初の経口PCSK9阻害剤
HeFH患者さんの重大なアンメットニーズや、
現在も続く心血管疾患の蔓延に対応できる可能性を有する

結果は本日、AHA Scientific Sessions 2025で発表されたほか、
同時にJournal of the American Medical Associationにも掲載

2025年11月9日:ニュージャージー州ローウェイ Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、1日1回経口プロ蛋白転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)阻害剤として開発中のenlicitide decanoateを評価する第3相CORALreef HeFH試験の結果を初めて公表しました。この試験では、家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体(HeFH)を有する成人患者さんにおいて、24週時の低密度リポ蛋白コレステロール(LDL-C)がプラセボと比較して59.4%低下(95% CI: -65.6, -53.2; p<0.001)し、統計学的に有意かつ臨床的に意味のある改善を示しました。効果の大きさと安全性プロファイルは第3相CORALreef Lipids試験のものと同様でした。この最新データは本日、American Heart Association(AHA)Scientific Sessions 2025(アブストラクト#4391641)で初めて発表され、Journal of the American Medical Associationにも同時掲載されました。

CORALreef HeFH試験では、中強度または高強度のスタチンを含む脂質低下薬の安定したバックグラウンド治療を受けているHeFH成人患者さんにenlicitideを投与し、24週時のLDL-C(主要評価項目)が統計学的に有意かつ臨床的に意味のある改善を示しました。また、副次評価項目についても、1年時(52週時)のLDL-C、24週時の非高密度リポ蛋白コレステロール(non-HDL-C)、アポリポ蛋白B(ApoB)、リポ蛋白(a)(LP(a))などで統計学的に有意な低下が認められました。安全性プロファイルはプラセボと概ね同様でした。両群で治験薬の服薬(97%)および服薬ガイダンス(96%)に対する高いアドヒアランスが認められました。

CORALreef HeFH試験の筆頭執筆者でBaylor College of Medicine医学部教授のChristie M. Ballantyne(クリスティー・バランタイン)博士は、「CORALreef HeFH試験のデータでは、enlicitideが重要なアンメットニーズに対応できる可能性が示されました。家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体の成人患者さんには、早発性の動脈硬化性心血管疾患のリスクがありますが、脂質低下薬が存在するにもかかわらず、かなりの割合の患者さんがガイドラインで推奨されるLDL-Cを達成できていません。承認されれば初の経口PCSK9阻害剤となる可能性のあるenlicitideは、抗PCSK9モノクローナル抗体と同様の有効性を提供するよう設計されており、家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体の成人患者さんがガイドラインで推奨されるLDL-Cの目標値を達成できるよう支援する新たな重要な治療の選択肢となる可能性があります。高いLDL-C値を低下させることで、動脈硬化性心血管疾患のリスクが低くなります」と述べています。

当社研究開発本部プレジデントのDean Y. Li(ディーン・リー)博士は、「CORALreef HeFH試験の結果では、脂質低下薬による安定したバックグラウンド治療を受けている家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体を有するさまざまな成人患者集団において、1年にわたりLDL-C、ApoB、non-HDL-C、Lp(a)の統計学的に有意で持続的な低下が認められました。AHAで発表したCORALreefプログラム全体の結果を規制当局に提出し、現在進行しているenlicitideの臨床開発プログラムをさらに進めることで、初の経口PCSK9阻害剤として承認される可能性のある本剤を提供し、拡大する心血管疾患の増加への対応に貢献したいと考えています」と述べています。

CORALreef HeFH試験において、LDL-Cの低下は4週時の早い時点から認められ、1年間持続しました。1年時において、enlicitide群ではプラセボ群と比較してLDL-Cが61.5 %低下し(95% CI: -69.4, -53.7, p<0.001)、統計学的に有意な効果が持続しました。24週時において、enlicitideはプラセボと比較してnon-HDL-Cを53.0 %(95% CI: -58.5, -47.4, p<0.001)、ApoBを49.1 %(95% CI: -54.0, -44.3, p<0.001)、Lp(a)を27.5 %(95% CI: -34.3, -20.6, p<0.001)低下し、統計学的有意差を示しました。また本試験では、LDL-Cの50%以上の低下、かつ 55 mg/dL(1.42 mmol/L)未満という事前に規定した厳格な目標についても、24週時においてプラセボ群では1.0%の患者さんが達成したのに対し、enlicitide群では67.3%の患者さんが達成しました。

Enlicitideの安全性プロファイルはプラセボと同様でした。有害事象、重篤な有害事象、有害事象による投与中止の発現率は両群で同様でした。有害事象による投与中止率はプラセボ群(3.0 %)とenlicitide群(2.0 %)ともに低く、同程度でした。

当社は本試験のデータを、CORALreef Lipids試験およびCORALreef AddOn試験のデータと合わせて、世界中の規制当局に提出していく予定です。

CORALreef HeFH試験について

CORALreef HeFH(NCT05952869)試験は、主要なASCVDイベントの既往歴またはリスクがあり、中強度または高強度のスタチンを含む脂質低下薬による安定したバックグラウンド治療を受けているHeFH成人患者さんを対象とし、enlicitideの有効性と安全性をプラセボと比較評価する多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照第3相試験です。この試験では303名の被験者を、enlicitide 20mgを1日1回経口投与する群とプラセボ群に2:1の比で無作為に割り付けました。主要評価項目は、24週時におけるLDL-Cのベースラインからの変化率の平均値のプラセボとの比較、1件以上の有害事象を発現した患者数、有害事象により治験薬投与を中止した患者数でした。多重性を考慮した主な有効性の副次評価項目は、1年時(52週時)におけるLDL-Cの変化、24週時におけるnon-HDL-C、ApoB、Lp(a)の変化などでした。多重性を考慮しない副次評価項目は、LDL-Cの50%以上の低下かつLDL-C 70 mg/dL(1.81 mmol/L)未満、LDL-Cの50%以上の低下かつLDL-C 55 mg/dL(1.42 mmol/L)未満などでした。

EnlicitideおよびPCSK9について

Enlicitideは、FDAに承認されれば、初の経口PCSK9阻害剤となる可能性があります。現在承認されているモノクローナル抗体の注射薬であるPCSK9阻害剤と同様の生物学的な作用機序により、毎日服用する錠剤の形でLDL-Cを低下させるよう設計されています。Enlicitideは、PCSK9に結合し、PCSK9とLDL受容体の相互作用を阻害する新規の低分子大環状ペプチドの候補薬です。

PCSK9は、コレステロールを細胞に取り込むLDL受容体の量を調節することで、コレステロール恒常性を保つうえで重要な役割を担います。PCSK9を阻害することで、PCSK9とLDL受容体の相互作用を妨げます。その結果、細胞表面のLDL受容体が増加し、血液中からLDLコレステロールを取り除くことができます。

CORALreef臨床試験プログラムについて

高コレステロール血症患者さん19,000名以上を対象とする包括的なCORALreef臨床試験プログラムにより、enlicitideの有効性と安全性プロファイルを評価しています。すでに発表しているとおり、enlicitideによる統計学的に有意で臨床的に意味のあるLDL-Cの低下が、CORALreef Lipids(NCT05952856)、CORALreef HeFH(NCT05952869)、CORALreef AddOn(NCT06450366)の3件の第3相試験で示されています。Enlicitideは現在も大規模な心血管アウトカム試験のCORALreef Outcomes(NCT06008756)において評価が実施されており、14,500名以上の被験者の組み入れが完了しています。その他、CORALreef臨床試験には、CORALreef Extension(NCT06492291)、CORALreef Pediatric(NCT07058077)、CORALreef Combination(NCT07216482)があります。

家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体(HeFH)について

家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体(HeFH)は、約250人に1人が発症し、高いLDL-C値を特徴とする、高頻度に見られる遺伝性疾患です。HeFHの患者さんは一般的にLDL-Cが顕著に高く、LDL-Cへの生涯の累積曝露により、早発性の動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)のリスクが高くなります。HeFHは生活習慣や食習慣を変えるだけでは管理できず、疾患を管理するためには通常、コレステロールを下げる薬が必要となります。治療薬が存在するにも関わらず、HeFH患者さんの多くがガイドラインで推奨されるLDL-Cの目標値を達成できておらず、一般集団と比較して冠動脈疾患のリスクが13倍高くなっています。

心血管疾患の蔓延および動脈硬化性心血管疾患について

心血管疾患の静かな蔓延は、世界中で主な死因となっており、心筋梗塞や脳卒中の大半を引き起こすなど、心血管関連の死亡は増加を続けています。動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)は、心血管疾患による死亡の85%を占めています。動脈内にプラークが蓄積し、血管の狭窄や閉塞をきたすことで、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な心血管イベント、さらには冠動脈疾患、末梢動脈疾患、脳血管疾患を引き起こします。

当社の心血管疾患に対する取り組み

当社は長年にわたり心血管疾患の治療薬を開発してきました。約70年前、心血管疾患の初の治療薬を提供して以来、心血管関連の疾患に対する理解を深め、治療薬を提供するため、研究を進めてきました。心血管疾患は21世紀において今なお最も深刻な医療上の課題の一つであり、世界の死因のトップとなっています。心血管疾患により、世界中で毎年約1800万人が死亡し、米国では36秒ごとに1人死亡しています。

当社は創薬から承認取得、ライフサイクルマネジメントまで研究のあらゆる段階で優れた革新的なサイエンスを追求します。心血管領域および肺領域の専門家と幅広く連携し、世界中の患者さんの生活の改善に向けた研究を進めています。

現在募集中の心血管疾患の他の治験については、https://www.merckclinicaltrials.com/cardiovascularをご覧ください。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAについて

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA(米国とカナダ以外ではMSD)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善するというパーパスのもとに結束しています。130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々続けています。詳細については、当社ウェブサイトX(旧Twitter)FacebookInstagramYouTubeLinkedInをご参照ください。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの将来に関する記述

このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAによる将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAに関するForm 10-Kの2024年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。

以上

MSDについて

MSD(Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA.が米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、「最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善する」というパーパスのもとに結束し、130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの開発を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。また、私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々行っています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookInstagramYouTubeをご参照ください。