WINREVAIR™(ソタテルセプト)、第3相ZENITH試験に基づき、肺動脈性肺高血圧症(PAH、WHO* Group 1 PH)の成人患者さんに対する治療薬としてFDAから適応症更新の承認を取得
2025/11/17 15:00 JST
報道関係各位
MSD株式会社
この参考資料は、U.S. FDA Approves Updated Indication for WINREVAIR™ (sotatercept-csrk) in Adults with Pulmonary Arterial Hypertension (PAH, WHO* Group 1 Pulmonary Hypertension) Based on Phase 3 ZENITH Study (https://www.merck.com/news/u-s-fda-approves-updated-indication-for-winrevair-sotatercept-csrk-in-adults-with-pulmonary-arterial-hypertension-pah-who-group-1-pulmonary-hypertension-based-on-phase-3-zenith-study/) の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。
WINREVAIR™は、日本ではエアウィン®として、肺動脈性肺高血圧症に対する効能又は効果で承認を取得しております。
参考資料
WINREVAIR™(ソタテルセプト)、第3相ZENITH試験に基づき、
肺動脈性肺高血圧症(PAH、WHO* Group 1 PH)の成人患者さんに対する治療薬として
FDAから適応症更新の承認を取得
WINREVAIR™をPAHのバックグラウンド治療に追加することで、
運動耐容能を向上させ、WHO機能分類(FC)を改善し、
PAHによる入院、肺移植、死亡の臨床的悪化イベントのリスクが低下
ZENITH試験のデータは、PAH成人患者さんの幅広い層において蓄積されてきた、
WINREVAIR™の良好なベネフィット・リスクプロファイルを裏付ける新たなエビデンスを付加
2025年10月27日:ニュージャージー州ローウェイ Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、WINREVAIR™(ソタテルセプト)注射用45 mgおよび60 mgについて、第3相ZENITH試験に基づき、米国における添付文書の一部改訂に関する承認を米国食品医薬品局(FDA)から取得したことを発表しました。アクチビンシグナル伝達阻害剤のWINREVAIR™は、肺動脈性肺高血圧症(PAH、世界保健機関[WHO]Group 1)の成人患者さんの運動耐容能を向上させ、WHO機能分類(FC)を改善し、PAHによる入院、肺移植、死亡の臨床的悪化イベントのリスクを低下させる治療薬としてFDAの承認を取得しました。WINREVAIR™はSTELLAR試験に基づき2024年3月に初めて承認されました。WINREVAIR™は、本日、臨床的悪化のイベント項目として、PAHによる入院、肺移植、死亡を追加する適応拡大が承認されました。
ZENITH試験(N=172、WINREVAIR™群86名、プラセボ群86名)では、WINREVAIR™をバックグラウンド治療に追加することで、WHO機能分類IIIまたはIVのPAHの成人患者さんにおけるPAHによる入院、肺移植、死亡の臨床的悪化イベントのリスクがプラセボと比較して76%低下し、統計学的に有意で臨床的に意味のある改善が認められました(HR: 0.24; 95% CI: 0.13, 0.43; p<0.0001)。この試験の有効性の複合主要評価項目のイベントは、全死亡、肺移植またはPAH悪化に関連する24時間以上の入院が発現するまでの時間で、WINREVAIR™群では15名(17%)、プラセボ群では47名(55%)に発現しました。主要評価項目の結果において顕著な有効性が示されたことから、ZENITH試験は中間解析の時点で早期終了となり、患者さんは非盲検の長期フォローアップ試験を通してWINREVAIR™の投与を受ける機会が提供されました。
University of Michigan in Ann Arborの循環器内科のKim A Eagle MD寄附基金教授で肺高血圧症プログラム責任者のVallerie McLaughlin(ヴァレリー・マクラフリン)博士**は、「PAH患者さんは、従来の治療を可能な限り実施しても、入院、移植、死亡といった重篤なイベントのリスクが依然として許容できない高い水準にあります。ZENITH試験の結果はこれまでに蓄積されたデータを補強し、WINREVAIR™が標準治療となり得る可能性を裏付けるものです」と述べています。
WINREVAIR™の使用に際し、各投与前にはヘモグロビン値と血小板数を測定し、少なくとも本剤の投与5回目まで、ならびにその後も検査値が安定しない場合はそれ以上の期間においてモニタリングを行い、用量調節を判断する必要があります。WINREVAIR™によってヘモグロビン値が上昇し、赤血球増加症を引き起こす場合があり、重症の場合には血栓塞栓症または過粘稠度症候群の発現リスクが上昇する場合があります。またWINREVAIR™により血小板数が減少し、重度の血小板減少症に至ることがあり、出血のリスクが高まる場合があります。血小板減少症は、プロスタサイクリンの注射剤を受けている患者さんではより高い頻度で発生します。血小板数が50,000/mm3未満の場合には本剤を投与しないでください(詳しくは当社英文リリースをご参照ください)。
ZENITH試験で高い頻度で認められた副作用(WINREVAIR™群の10%以上に発生、かつ、プラセボ群より少なくとも5%以上高い事象に基づく)は、感染症(WINREVAIR™群67.4% vs プラセボ群44.2%)、鼻出血(45.3% vs 9.3%)、下痢(25.6% vs 17.4%)、毛細血管拡張症(25.6% vs 3.5%)、ヘモグロビン値増加(15.1% vs 1.2%)、発疹(10.5% vs 4.7%)、紅斑(10.5% vs 3.5%)、歯肉出血(10.5% vs 2.3%)でした。曝露期間の中央値はWINREVAIR™群(435日)がプラセボ群(268日)より長くなりました。有害事象による治験薬の投与中止は、WINREVAIR™群では1例(1%)、プラセボ群では4例(5%)でした。
当社研究開発本部 グローバル臨床開発担当シニアバイスプレジデントのJoerg Koglin(ヨルク・コグリン)博士は、「PAH研究における当社のリーダーシップは、科学を進歩させ、医師や患者さんにとって有意義なエビデンスを提供し続ける包括的な臨床プログラムを基盤としています。PAHの成人患者さんが有する死亡、肺移植、PAHによる入院の臨床的悪化イベントのリスクに対して本剤が与える影響を踏まえた今回の承認は、アクチビンシグナル伝達阻害剤WINREVAIR™の可能性を実現していく当社のミッションにおける新しい一歩となります」と述べています。
* 世界保健機関
** McLaughlin博士は、成人ソタテルセプト運営委員会の委員、ZENITH試験の治験責任医師であり、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの顧問として報酬を受けています。
ZENITH試験について
ZENITH試験(NCT04896008)は、第3相多施設共同二重盲検プラセボ対照並行群間比較臨床試験であり、死亡リスクの高いPAH(WHO FC IIIまたはIV)の成人患者さん172名をWINREVAIR™(目標用量0.7 mg/kg)およびPAHのバックグラウンド治療の併用療法群(n=86)またはプラセボおよびPAHのバックグラウンド治療の併用療法群(n=86)に1:1の割合で無作為に割り付けました。いずれも3週間ごとに皮下投与しました。PAHの臨床的分類で最も多かったのは特発性PAH(50%)、結合組織病(CTD)に伴うPAH(28%)、遺伝性PAH(11%)でした。PAHの診断からスクリーニングまでの平均期間は8年でした。この試験では、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症に伴うPAH、門脈圧亢進症に伴うPAH、肺静脈閉塞症、肺毛細血管腫症、肺静脈/肺毛細血管の明らかな関与所見を示すPAHの患者さんは除外されました。被験者はPAHのバックグラウンド治療を受けており、72%が3剤併用療法、28%が2剤併用療法、59%がプロスタサイクリン注射剤の投与を受けていました。WHO機能分類別では、WHO FC IIIの被験者(74%)がWHO FC IVの被験者(26%)を上回りました。REVEAL Lite 2リスクスコアは、9未満が2%、9から10が67%、11以上が30%でした。有効性の主要評価項目は初回の主要なMorbidity/Mortalityイベントが確認されるまでの期間でした。イベントは全死亡、肺移植、PAH悪化に関連する24時間以上の入院と定義されました。副次評価項目は、全生存期間およびその他いくつかの項目でした。
WINREVAIR™(ソタテルセプト)注射用45 mg、60 mgについて
WINREVAIR™は肺動脈性肺高血圧症(PAH、WHO Group 1 PH)の成人患者さんの運動耐容能とWHO機能分類(FC)を改善し、PAHによる入院、肺移植および死亡の臨床的悪化イベントのリスクを低下させる治療薬としてFDAの承認を受けています。WINREVAIR™はアクチビンシグナル伝達阻害剤として初めて承認されたPAHの治療薬です。WINREVAIR™は、増殖を促進するシグナル伝達経路と増殖を抑制するシグナル伝達経路のバランスを改善し、血管構成細胞の増殖を制御します。非臨床モデルでは、これらの細胞に対する作用により、血管壁厚の減少、部分的な右室のリバースリモデリング、並びに血行動態の改善が認められました。
WINREVAIR™はBristol Myers Squibbとのライセンス契約の対象です。
WINREVAIR™の安全性情報について
安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。
Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAについて
Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA(米国とカナダ以外ではMSD)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善するというパーパスのもとに結束しています。130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々続けています。詳細については、当社ウェブサイトやX(旧Twitter)、Facebook、Instagram、YouTube、LinkedInをご参照ください。
Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの将来に関する記述
このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。
リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAによる将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。
Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAに関するForm 10-Kの2024年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。
以上
MSDについて
MSD(Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA.が米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、「最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善する」というパーパスのもとに結束し、130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの開発を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。また、私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々行っています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebook、Instagram、YouTubeをご参照ください。