KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)、切除不能な進行または転移性の悪性胸膜中皮腫の成人患者さんの一次治療における、ペメトレキセドおよびプラチナ製剤による化学療法との併用療法がFDAの承認を取得

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October 31, 2024 3:00 pm ET

報道関係各位

MSD株式会社

この参考資料は、FDA Approves Merck’s KEYTRUDA® (pembrolizumab) Plus Pemetrexed and Platinum Chemotherapy as First-Line Treatment for Adult Patients With Unresectable Advanced or Metastatic Malignant Pleural Mesothelioma (MPM)
(https://www.merck.com/news/fda-approves-mercks-keytruda-pembrolizumab-plus-pemetrexed-and-platinum-chemotherapy-as-first-line-treatment-for-adult-patients-with-unresectable-advanced-or-metastatic-malignant-pleu/) の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

KEYTRUDA®は、日本ではキイトルーダ®として、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、非小細胞肺癌における術前・術後補助療法、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌、腎細胞癌における術後補助療法、再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌、根治切除不能な進行・再発の食道癌、治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌、PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌、ホルモン受容体陰性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術前・術後薬物療法、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、がん化学療法後に増悪した高い腫瘍遺伝子変異量(TMB-High)を有する進行・再発の固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)、進行又は再発の子宮頸癌、再発又は難治性の原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、治癒切除不能な進行・再発の胃癌、治癒切除不能な胆道癌に対する効能又は効果で承認を取得しております。 


参考資料

KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)、切除不能な進行または転移性の悪性胸膜中皮腫の成人患者さんの
一次治療における、ペメトレキセドおよびプラチナ製剤による化学療法との併用療法がFDAの承認を取得

KEYTRUDA®と化学療法の併用療法群が、化学療法単独群と比較して全生存期間を統計学的に有意に延長した
第3相CCTG IND.227/KEYNOTE-483試験に基づいて承認される

米国におけるKEYTRUDA®の悪性胸膜中皮腫に対する初の適応に

2024年9月18日:ニュージャージー州ローウェイ Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、抗PD-1抗体KEYTRUDA®について、切除不能な進行または転移性の悪性胸膜中皮腫の成人患者さんの一次治療における、ペメトレキセドおよびプラチナ製剤による化学療法との併用療法が米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得したことを発表しました。

このたびの承認は、ピボタル第2/3相IND.227/KEYNOTE-483試験の結果に基づいています。本試験において、KEYTRUDA®と化学療法の併用療法群では全生存期間(OS)が統計学的に有意に延長し、本試験で事前に規定された最終解析の時点で化学療法単独群と比較して死亡リスクが21%低下しました(HR=0.79 [95% CI, 0.64-0.98]; p=0.0162)。OSの中央値はKEYTRUDA®+化学療法群は17.3カ月(95% CI, 14.4-21.3)、化学療法単独群は16.1カ月(95% CI, 13.1-18.2)でした。KEYTRUDA®+化学療法群では化学療法単独群と比較して無増悪生存期間(PFS)も有意に延長しました(HR=0.80 [95% CI, 0.65-0.99]、p=0.0194、PFSの中央値はそれぞれ7.1カ月[95% CI, 6.9-8.1]、7.1カ月[95% CI, 6.8-7.7])。KEYTRUDA®+化学療法群では化学療法単独群と比較して全奏効率(ORR)が有意に高くなりました(それぞれ52% [95% CI, 45.5-59.0]、29% [95% CI, 23.0-35.4]、p<0.00001)。悪性胸膜中皮腫患者さんの副作用は、KEYTRUDA®とペメトレキセドおよびプラチナ製剤による化学療法の併用療法を投与した他の患者さんの副作用と概ね同様でした。

重篤な、または死亡にいたる可能性のある免疫関連の副作用が様々な臓器や組織に発現する可能性があり、複数の体組織に同時に影響する場合もあります。KEYTRUDA®による免疫関連の有害反応は、治療中または治療後のあらゆる時点で起こる可能性があり、肺臓炎、大腸炎、肝炎、内分泌疾患、腎炎、皮膚反応、臓器移植の拒絶反応、その他移植(角膜移植など)の拒絶反応、同種造血幹細胞移植の合併症などがあります。このほかにも、重篤で命にかかわる免疫関連の副作用があります。KEYTRUDA®の安全な使用のためには、免疫関連の副作用の早期発見と管理が重要です。副作用の重症度に応じてKEYTRUDA®の投与を休薬または中止し、適宜コルチコステロイドを投与します。KEYTRUDA®は重篤な、または命にかかわるinfusion reactionsを引き起こす場合があります。作用機序により、妊婦への投与は胎児に害を及ぼす場合があります。詳しくは以下の「重要な安全性情報」をご覧ください。

当社研究開発本部のオンコロジー臨床開発担当バイスプレジデントのGregory Lubiniecki(グレゴリー・ルビニエツキ)博士は、「切除不能な進行または転移を有する悪性胸膜中皮腫という、一般に予後が不良な疾患の成人患者さんに新たな一次治療の選択肢を提供できることを嬉しく思います。このようなマイルストーンを達成することができたのは、治療が難しいがん患者さんのための研究を進めてきた成果です」と述べています。

試験デザインおよび承認の裏付けとなるその他のデータ

IND.227/KEYNOTE-483試験は、CCTGが実施医療機関となり、National Cancer Institute of Naples(NCIN)およびIntergroupe Francophone de Cancérologie Thoracique(IFCT)と共同で実施する、多施設共同無作為化非盲検実薬対照第2/3相試験(ClinicalTrials.gov, NCT02784171)です。Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAがKEYTRUDA®を提供し、KEYTRUDA®とペメトレキセドおよびプラチナ製剤による化学療法の併用療法の有効性と安全性を評価する試験を支援しました。本試験の第3相試験パートでは、切除不能な進行または転移性の悪性胸膜中皮腫患者さんで、進行または転移性の病変に対する全身治療歴のない440名を、PD-L1発現状況にかかわらず組み入れました。過去3年以内に自己免疫疾患の全身治療を受けた患者さん、免疫抑制を必要とする状態の患者さんは対象外でした。

患者さんは次の治療群に1:1の割合で無作為に割り付けられました。薬剤はすべて静脈内投与しました。

  1. KEYTRUDA®(200 mg)をペメトレキセド(500 mg/m2)およびシスプラチン(75 mg/m2)またはカルボプラチン(AUC 5- 6mg/mL/min)とともに、21日サイクルの各初日に最大6サイクル投与し、その後KEYTRUDA®(200 mg)を3週間おきに投与。KEYTRUDA®は初日の化学療法前に投与しました。
  2. ペメトレキセド(500 mg/m2)およびシスプラチン(75 mg/m2)またはカルボプラチン(AUC 5- 6mg/mL/min)を21日サイクルの各初日に最大6サイクル投与

KEYTRUDA®の投与は、中皮腫向けに判定基準を一部変更したmodified RECIST v1.1(mRECIST)に基づく治験担当医師の判断により疾患進行が認められるまで、または許容できない毒性が認められるまで、最長24カ月継続しました。腫瘍の状態は最初の18週間は6週間ごと、その後は12週間ごとに評価しました。有効性の主要評価項目はOSでした。有効性の副次評価項目は盲検下独立判定機関(BICR)がmRECISTに基づき判定したPFS、ORRおよび奏効期間(DoR)でした。

この試験において、KEYTRUDA®と化学療法の併用療法群では、化学療法単独群と比較して、OS、PFS、ORRに統計学的に有意な改善が認められました。

悪性中皮腫について

悪性中皮腫は胸部、腹部、心臓、精巣など体の特定の部位を覆う膜に発生するがんです。2022年には世界中で30,000人以上が新たに中皮腫と診断され、25,000人以上が死亡したと推定されています。肺あるいは胸腔を覆う膜に発生する胸膜中皮腫は、悪性中皮腫の中で最も多く、約75%を占めています。悪性胸膜中皮腫は多くの場合進行が速く、2014年から2020年に米国で診断された全ステージの患者さんの5年生存率は12.8%です。

KEYTRUDA®について

KEYTRUDA®は、自己の免疫力を高め、がん細胞を見つけて攻撃するのを助ける抗PD-1抗体です。KEYTRUDA®はPD-1とそのリガンドであるPD-L1およびPD-L2との結合を阻害して、がん細胞を攻撃するTリンパ球を活性化するヒト化モノクローナル抗体です。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは業界最大のがん免疫療法臨床研究プログラムを行っており、現在1,600を超えるKEYTRUDA®の臨床試験を実施し、幅広い種類のがんや治療セッティングを検討しています。KEYTRUDA®の臨床プログラムでは、さまざまながんにおけるKEYTRUDA®の役割や、KEYTRUDA®による治療効果が得られる可能性を予測する因子について模索しており、さまざまなバイオマーカーの模索も行っています。

KEYTRUDA® 適応症・用法・用量・安全性情報・Access Program・患者支援プログラムについて

適応症・用法・用量・安全性情報・Access Program・患者支援プログラムなど一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。

https://www.merck.com/news/fda-approves-mercks-keytruda-pembrolizumab-plus-pemetrexed-and-platinum-chemotherapy-as-first-line-treatment-for-adult-patients-with-unresectable-advanced-or-metastatic-malignant-pleu/

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAのがん領域における取り組み

私たちは日々、科学的知見に基づき、どのような段階のがんであっても患者さんを救うことができる革新的な新薬の発見に取り組んでいます。オンコロジーのリーディングカンパニーとして、当社は25以上の新規メカニズムからなる多様なパイプラインに支えられながら、科学的な機会と医療ニーズが集束する研究を追求しています。30以上のがん種にまたがる最大級の臨床開発プログラムにより、当社は、オンコロジーの未来を形づくる画期的なサイエンスの発展に努めています。臨床試験への参加、スクリーニング、治療に対する障壁に対処することで、私たちは緊急性をもって格差の縮小に取り組み、患者さんが質の高いがん医療を受けられるよう支援しています。私たちの揺るぎないコミットメントこそが、より多くのがん患者さんの生命を救うという目標の実現に近づくことになるのです。詳細については、当社ウェブサイトをご参照ください。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAについて

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA(米国とカナダ以外ではMSD)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善するというパーパスのもとに結束しています。130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々続けています。詳細については、当社ウェブサイトX(旧Twitter)FacebookInstagramYouTubeLinkedInをご参照ください。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの将来に関する記述

このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAによる将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAに関するForm 10-Kの2023年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。


MSDについて

MSD(Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAが米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、「最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善する」というパーパスのもとに結束し、130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの開発を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。また、私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々行っています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookInstagramYouTubeをご参照ください。