Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA、根治手術後に新たに高リスク子宮内膜がんと診断された患者さんを対象とした KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)+化学療法±放射線療法を評価する 第3相KEYNOTE-B21試験の最新情報を公開

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2024/06/06 15:00 Asia/Tokyo

報道関係各位

MSD株式会社

この参考資料は、Merck Provides Update on Phase 3 KEYNOTE-B21 Trial Evaluating KEYTRUDA® (pembrolizumab) Plus Chemotherapy, With or Without Radiotherapy, for Patients With Newly Diagnosed, High-Risk Endometrial Cancer After Surgery With Curative Intent (https://www.merck.com/news/merck-provides-update-on-phase-3-keynote-b21-trial-evaluating-keytruda-pembrolizumab-plus-chemotherapy-with-or-without-radiotherapy-for-patients-with-newly-diagnosed-high-risk-endometrial-c/) の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

KEYTRUDA®は、日本ではキイトルーダ®として、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌、腎細胞癌における術後補助療法、再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌、根治切除不能な進行・再発の食道癌、治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌、PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌、ホルモン受容体陰性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術前・術後薬物療法、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、がん化学療法後に増悪した高い腫瘍遺伝子変異量(TMB-High)を有する進行・再発の固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)、進行又は再発の子宮頸癌、再発又は難治性の原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、治癒切除不能な進行・再発の胃癌、治癒切除不能な胆道癌に対する効能又は効果で承認を取得しております。


参考資料

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA、
根治手術後に新たに高リスク子宮内膜がんと診断された患者さんを対象とした
KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)+化学療法±放射線療法を評価する
第3相KEYNOTE-B21試験の最新情報を公開

2024年5月9日:ニュージャージー州ローウェイ―Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、根治手術後に新たに高リスク子宮内膜がんと診断された患者さんを対象とした抗PD-1抗体KEYTRUDA®と化学療法±放射線療法による術後補助療法を評価する第3相KEYNOTE-B21試験において、主要評価項目である無病生存期間(DFS)を延長しなかったことを発表しました。

独立データモニタリング委員会による事前に規定された中間解析にもとづき、KEYTRUDA®と化学療法±放射線療法による術後補助療法は、プラセボと化学療法±放射線療法による術後補助療法と比較して、事前に規定されたDFSの統計学的基準を満たしませんでした。DFSの優越性が達成されなかったため、この試験のもうひとつの主要評価項目である全生存期間(OS)は、正式に検証されませんでした。KEYTRUDA®の安全性プロファイルは、これまでに報告されている試験で認められているものと一貫しており、新たな安全性の懸念は特定されませんでした。本試験のデータは現在も評価を継続しています。当社は治験担当医師と協力し、この結果を医学界に提供してまいります。

当社研究開発本部のグローバル臨床開発担当バイスプレジデントのGursel Aktan(ガーセル・アクタン)博士は、「期待した結果は得られませんでしたが、すでに適応症として承認されている進行子宮内膜がんにおけるKEYTRUDA®の役割を引き続き拡大することに注力しつつ、子宮内膜がんや他の婦人科がんに対するKEYTRUDA®の併用療法や抗体薬物複合体など他の候補薬の臨床研究を速やかに進めていきます。この試験に参加してくださったすべての患者さんや治験担当医師、共同研究者の皆様に感謝します」と述べています。

米国においてKEYTRUDA®は、子宮内膜がんの2件の適応が承認されています。ひとつはKEYNOTE-775/Study 309試験に基づく適応で、エーザイとの共同開発による、治療ラインにかかわらず全身療法後に増悪した、根治的手術または放射線療法に不適応な高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)を有さない、またはFDAが承認する検査でミスマッチ修復機構が正常な(pMMR)進行性子宮内膜がんに対するLENVIMA®(レンバチニブ)との併用療法です。もうひとつはKEYNOTE-158試験に基づく適応で、治療ラインにかかわらず、全身療法後に増悪した、根治的手術または放射線療法が不適応なMSI-H、またはFDAが承認する検査でミスマッチ修復機構欠損(dMMR)を有する進行性子宮内膜がんに対する単剤療法です。

当社は、子宮内膜がんの包括的な臨床開発プログラムを実施しており、進行または再発子宮内膜がんに対するKEYTRUDA®と標準化学療法(カルボプラチンとパクリタキセル)の併用療法、その後のKEYTRUDA®の単剤療法を評価するNRG-GY018/KEYNOTE-868試験などを行っています。すでに発表しているとおり、当社の生物製剤一部変更申請(sBLA)は、本試験に基づき米国食品医薬品局(FDA)の優先審査品目に指定され、処方薬ユーザー・フィー法(PDUFA)の審査完了予定日は2024年6月21日に設定されました。

このプログラムにはdMMRを有する進行または再発子宮内膜がんを対象としてKEYTRUDA®と化学療法を比較するKEYNOTE-C93試験、プラチナ製剤による化学療法および免疫療法による治療歴のある子宮内膜がん患者さんを対象としてKelun-Biotechと共同開発を進めている抗TROP2(trophoblast cell-surface antigen 2)抗体薬物複合体(ADC)のsacituzumab tirumotecan(sac-TMT)を、医師が選択する治療と比較評価するMK-2870-005試験も含まれます。

KEYNOTE-B21/ENGOT-en11/GOG-3053試験について

KEYNOTE-B21(ENGOT-en11/GOG-3053)試験は、根治手術後に新たに高リスク子宮内膜がんと診断された患者さんに対する、KEYTRUDA®と化学療法±放射線療法による術後補助療法を、プラセボと化学療法±放射線療法による術後補助療法と比較する、無作為化二重盲検第3相試験(ClinicalTrials.gov, NCT04634877)です。当社が治験依頼者となり、European Network for Gynaecological Oncology Trial(ENGOT)グループおよびGOG Foundation, Inc.(GOG)と協力して実施しています。主要評価項目はDFSとOSで、副次評価項目は安全性などです。この試験では推定1,095名の患者さんを次のいずれかに無作為に割り付けました。

  • KEYTRUDA®(200 mgを3週間間隔)を6サイクル静脈内投与、同時に標準化学療法(4サイクルまたは6サイクル)±放射線療法、その後KEYTRUDA®(400 mgを6週間間隔)を6サイクル静脈内投与
  • プラセボを3週間間隔で6サイクル静脈内投与し、同時に標準化学療法(4サイクルまたは6サイクル)±放射線療法、その後プラセボを6週間間隔で6サイクル静脈内投与

子宮内膜がんについて

子宮内膜がんは、子宮内膜と呼ばれる子宮の内側の粘膜に発生するがんで、子宮がんの中で最も多いがんです。米国では、2024年に約67,880人が新たに子宮内膜がんと診断され、約13,250人が死亡すると推定されています。全世界で子宮体がんは女性では6番目、全体では15番目に多いがんとなっています。一次治療後の患者さんの再発リスクは高く、遠隔転移することも多く、予後は不良です。

当社の乳がんおよび婦人科がん研究について

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは乳がんおよび婦人科がん(卵巣がん、子宮頸がん、子宮内膜がん)患者さんのアウトカム改善を目指し、研究を進めています。これらのがんを対象とする総合的な臨床開発プログラムを実施しており、KEYTRUDA®の単剤療法および他の薬剤との併用療法を評価する20件以上の第3相試験を当社が治験依頼者となって進めています。米国ではKEYTRUDA®は現在、トリプルネガティブ乳がんについては高リスク早期のものを含む2件の適応と、特定の子宮頸がんおよび子宮内膜がんについては5件の適応が承認されています(詳しくは当社英文リリースをご参照ください)。より早期のステージのこれらのがんに対するKEYTRUDA®の評価や、KEYTRUDA®の新たな併用療法や配合剤を特定するための研究などを進めています。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの早期がんに対する臨床プログラムについて

がんをより早い病期で発見することで、患者さんの長期生存の可能性が高まります。多くのがんは、初期の段階であるほど治療しやすく、治癒の可能性も高いと考えられています。後期がんにおけるKEYTRUDA®の役割を十分に理解した上で、より早期のステージにおける研究を進めており、複数のがん種を対象とした約25件の承認申請に向けた試験が進行中です。

KEYTRUDA®について

KEYTRUDA®は、自己の免疫力を高め、がん細胞を見つけて攻撃するのを助ける抗PD-1抗体です。KEYTRUDA®はPD-1とそのリガンドであるPD-L1およびPD-L2との結合を阻害して、がん細胞を攻撃するTリンパ球を活性化するヒト化モノクローナル抗体です。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは業界最大のがん免疫療法臨床研究プログラムを行っており、現在1,600を超えるKEYTRUDA®の臨床試験を実施し、幅広い種類のがんや治療セッティングを検討しています。KEYTRUDA®の臨床プログラムでは、さまざまながんにおけるKEYTRUDA®の役割や、KEYTRUDA®による治療効果が得られる可能性を予測する因子について模索しており、さまざまなバイオマーカーの模索も行っています。

KEYTRUDA® 適応症・用法・用量・安全性情報について

適応症・用法・用量・安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。

https://www.merck.com/news/merck-provides-update-on-phase-3-keynote-b21-trial-evaluating-keytruda-pembrolizumab-plus-chemotherapy-with-or-without-radiotherapy-for-patients-with-newly-diagnosed-high-risk-endometrial-c/

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAのがん領域における取り組み

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAでは、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。当社のオンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、30種類以上のがんに対するがん免疫療法の可能性を模索しています。また、引き続き戦略的買収を通じてポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん治療薬候補の開発を最優先に進めています。当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、当社ウェブサイトをご覧ください。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAについて

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA(米国とカナダ以外ではMSD)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善するというパーパスのもとに結束しています。130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々続けています。詳細については、当社ウェブサイトX(旧Twitter)FacebookInstagramYouTubeLinkedInをご参照ください。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの将来に関する記述

このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAによる将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAに関するForm 10-Kの2023年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。


MSDについて

MSD(Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAが米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、「最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善する」というパーパスのもとに結束し、130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの開発を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。また、私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々行っています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookInstagramYouTubeをご参照ください。