Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA、第3相KEYNOTE-811試験でHER2陽性の進行胃腺がんまたは食道胃接合部腺がんに対する一次治療において2つの主要評価項目のうち全生存期間(OS)を達成したことを発表

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2024/06/06 15:00 Asia/Tokyo

報道関係各位

MSD株式会社

この参考資料は、Merck Announces Phase 3 KEYNOTE-811 Trial Met Dual Primary Endpoint of Overall Survival (OS) as First-Line Treatment in Patients With HER2-Positive Advanced Gastric or Gastroesophageal Junction (GEJ) Adenocarcinoma   (https://www.merck.com/news/merck-announces-phase-3-keynote-811-trial-met-dual-primary-endpoint-of-overall-survival-os-as-first-line-treatment-in-patients-with-her2-positive-advanced-gastric-or-gastroesophageal-junction-gej/) の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

KEYTRUDA®は、日本ではキイトルーダ®として、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌、腎細胞癌における術後補助療法、再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌、根治切除不能な進行・再発の食道癌、治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌、PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌、ホルモン受容体陰性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術前・術後薬物療法、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、がん化学療法後に増悪した高い腫瘍遺伝子変異量(TMB-High)を有する進行・再発の固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)、進行又は再発の子宮頸癌、再発又は難治性の原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、治癒切除不能な進行・再発の胃癌、治癒切除不能な胆道癌に対する効能又は効果で承認を取得しております。


参考資料

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA、第3相KEYNOTE-811試験で
HER2陽性の進行胃腺がんまたは食道胃接合部腺がんに対する一次治療において
2つの主要評価項目のうち全生存期間(OS)を達成したことを発表

FDAが承認した適応症の裏付けとなるKEYNOTE-811試験の良好な結果に、さらにOSのデータを追加

2024年5月1日:ニュージャージー州ローウェイ Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、HER2陽性の治癒切除不能な局所進行・再発の胃腺がんまたは食道胃接合部腺がんに対する一次治療において、抗PD-1抗体KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)とトラスツズマブ、フッ化ピリミジン系薬剤およびプラチナ系薬剤を含む化学療法との併用療法を評価する第3相KEYNOTE-811試験で、2つの主要評価項目のうち全生存期間(OS)を達成したことを発表しました。

KEYNOTE-811試験の結果に基づき、KEYTRUDA®は、FDAが承認する検査で腫瘍にPD-L1発現(CPS≧1)が認められる、HER2陽性の治癒切除不能な局所進行・再発の胃腺がんまたは食道胃接合部腺がんの成人患者さんに対する一次治療においてトラスツズマブ、フッ化ピリミジン系薬剤およびプラチナ系薬剤を含む化学療法との併用療法が承認されています。この適応症は、先の解析で示された客観的奏効率(ORR)および治療効果の持続性に基づき米国食品医薬品局(FDA)により迅速承認を受けています。承認維持のために、検証的試験による臨床上の効果の確認および説明が必要となる場合があります。

本試験の最終解析で、KEYTRUDA®とトラスツズマブおよび化学療法の併用療法は、ITT解析対象集団において、プラセボとトラスツズマブおよび化学療法の併用療法と比較してOSに統計学的に有意で臨床的に意味のある延長を示し、PD-L1陽性(CPS≧1)の患者さんでその効果は最も大きくなりました。この試験におけるKEYTRUDA®の安全性プロファイルはこれまでに報告されている試験で認められているものと一貫しており、新たな安全性の懸念は特定されませんでした。この結果は今後の医学関連学会で発表し、世界中の規制当局に提出してまいります。

当社研究開発本部のグローバル臨床開発部門がん担当責任者シニアバイスプレジデントのMarjorie Green(マージョリー・グリーン)博士は、「進行胃がんと診断された患者さんの予後は不良であることが多く、患者さんの寿命を延ばす可能性のある治療の選択肢が求められています。KEYNOTE-811試験の全生存期間の心強い結果は、この試験でこれまでに得られている無増悪生存期間、奏効率、奏効期間の良好なデータに加えられるものです」と述べています。

すでに発表しているとおり、先の中間解析でKEYNOTE-811試験はもう一つの主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)を達成しており、この結果は2023年欧州臨床腫瘍学会(ESMO)年次総会で発表されました。

米国においてKEYTRUDA®はKEYNOTE-859試験のデータに基づき、HER2陰性の治癒切除不能な局所進行・再発の胃腺がんまたは食道胃接合部腺がんの成人患者さんの一次治療としても承認されています。

当社では消化器がんの治療薬としてKEYTRUDA®を評価する広範な臨床開発プログラムを実施しており、胃がん、肝胆道がん、食道がん、大腸がんに対するKEYTRUDA®の複数の用法の評価を実施しています。

 

KEYNOTE-811試験について

KEYNOTE-811試験は、HER2陽性の治癒切除不能な局所進行・再発の胃腺がんまたは食道胃接合部腺がんに対する一次治療として、KEYTRUDA®とトラスツズマブおよび化学療法の併用療法を評価する無作為化二重盲検第3相試験(ClinicalTrials.gov, NCT03615326)です。2つの主要評価項目は、RECIST v1.1を用いて盲検下独立中央画像判定で評価したPFS、およびOSです。副次評価項目はORR、奏効期間、安全性が含まれます。本試験では、登録患者698名をKEYTRUDA®(200 mgを3週間間隔投与)とトラスツズマブ、フッ化ピリミジン系薬剤およびプラチナ系薬剤を含む化学療法(治験責任医師が選択する5-FU+シスプラチンまたはカペシタビン+オキサリプラチン)を投与する群と、プラセボとトラスツズマブ、化学療法を投与する群に無作為に割り付けました。

 

胃がんについて

胃がんは長年にわたりゆっくり進行することが多く、初期症状がほとんどないため、進行して発見されることも少なくありません。胃がん患者さんの70%以上が進行がんです。胃がんのほとんど(約90〜95%)は腺がんで、胃の最も内側の層(粘膜)の細胞から発生します。世界的に見ると胃がんは5番目に多いがんで、がんの死因の第5位となっており、2022年には約969,000人が新たに胃がんと診断され、約660,000人が亡くなりました。米国では2024年に約26,890人が新たに胃がんと診断され、約10,880人が亡くなると予想されています。進行胃がんと診断された患者さんの5年生存率はわずか7%です。

 

KEYTRUDA®について

KEYTRUDA®は、自己の免疫力を高め、がん細胞を見つけて攻撃するのを助ける抗PD-1抗体です。KEYTRUDA®はPD-1とそのリガンドであるPD-L1およびPD-L2との結合を阻害して、がん細胞を攻撃するTリンパ球を活性化するヒト化モノクローナル抗体です。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは業界最大のがん免疫療法臨床研究プログラムを行っており、現在1,600を超えるKEYTRUDA®の臨床試験を実施し、幅広い種類のがんや治療セッティングを検討しています。KEYTRUDA®の臨床プログラムでは、さまざまながんにおけるKEYTRUDA®の役割や、KEYTRUDA®による治療効果が得られる可能性を予測する因子について模索しており、さまざまなバイオマーカーの模索も行っています。

 

KEYTRUDA® 適応症・用法・用量・安全性情報について

適応症・用法・用量・安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。

https://www.merck.com/news/merck-announces-phase-3-keynote-811-trial-met-dual-primary-endpoint-of-overall-survival-os-as-first-line-treatment-in-patients-with-her2-positive-advanced-gastric-or-gastroesophageal-junction-gej/

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAのがん領域における取り組み

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAでは、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。当社のオンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、30種類以上のがんに対するがん免疫療法の可能性を模索しています。また、引き続き戦略的買収を通じてポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん治療薬候補の開発を最優先に進めています。当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、当社ウェブサイトをご覧ください。

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAについて

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA(米国とカナダ以外ではMSD)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善するというパーパスのもとに結束しています。130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々続けています。詳細については、当社ウェブサイトX(旧Twitter)FacebookInstagramYouTubeLinkedInをご参照ください。

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの将来に関する記述

このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAによる将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAに関するForm 10-Kの2023年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。

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MSDについて

MSD(Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAが米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、「最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善する」というパーパスのもとに結束し、130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの開発を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。また、私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々行っています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイトwww.msd.co.jp)やFacebookInstagramYouTubeをご参照ください。

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