WELIREG®(belzutifan)、PD-1またはPD-L1阻害剤とVEGF-TKIによる治療後に進行した腎細胞がん(RCC)の治療薬としてFDAの承認を取得

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January 19, 2024 15:00 Asia/Tokyo

報道関係各位

MSD株式会社

この参考資料は、FDA Approves Merck’s WELIREG® (belzutifan) for the Treatment of Patients With Advanced Renal Cell Carcinoma (RCC) Following a PD-1 or PD-L1 Inhibitor and a VEGF-TKI (https://www.merck.com/news/fda-approves-mercks-welireg-belzutifan-for-the-treatment-of-patients-with-advanced-renal-cell-carcinoma-rcc-following-a-pd-1-or-pd-l1-inhibitor-and-a-vegf-tki/) の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

WELIREG® (belzutifan)は日本国内では開発中の段階です。

 


参考資料

WELIREG®(belzutifan)、PD-1またはPD-L1阻害剤とVEGF-TKIによる
治療後に進行した腎細胞がん(RCC)の治療薬としてFDAの承認を取得

PD-1またはPD-L1阻害剤とVEGF-TKI による治療後に進行したRCC成人患者に対する
経口低酸素誘導因子2アルファ(HIF-2α)阻害剤として初の承認

今回のWELIREGの承認は2015年以降で初めて、
進行RCCに対する新規作用機序の治療薬として認められたものとなる

2023年12月14日:ニュージャージー州ローウェイ―Merck & Co., Inc., Rahway, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、経口低酸素誘導因子2アルファ(HIF-2α)阻害剤のWELIREGが、PD-1(プログラム細胞死受容体1)またはPD-L1(プログラム細胞死リガンド1)阻害剤と血管内皮細胞増殖因子チロシンキナーゼ阻害剤(VEGF-TKI)による治療後に進行した成人の腎細胞がん(RCC)の治療薬として、米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得したことを発表しました。

この承認は、PD-1またはPD-L1阻害剤とVEGF-TKIによる治療後に進行したRCC患者に特化した唯一の試験であるLITESPARK-005試験で得られた、統計学的に有意で臨床的に意味のある結果に基づいています。この試験で、PD-1またはPD-L1阻害剤とVEGF-TKIを逐次、または同時に用いた治療後に進行したRCCに対し、WELIREGはエベロリムスと比較して無増悪生存期間(PFS)の優越性(HR=0.75 [95% CI, 0.63-0.90]; p=0.0008)が認められました。客観的奏効率(ORR)もエベロリムスの4%(n=13)(95% CI, 2-6)に対し、WELIREGは22%(n=82)(95% CI, 18-27)でした。

ダナ・ファーバーがん研究所のLank Center for Genitourinary Oncologyのディレクターでハーバード大学医学部Jerome and Nancy Kohlbergの教授であり、LITESPARK-005試験の研究責任者を務めるToni K. Choueiri(トニー・K・ショエリ)博士は、「近年、進行RCCの治療は進歩していますが、PD-1またはPD-L1阻害剤とVEGF-TKIによる治療後に進行した患者さんを特に対象として承認された選択肢はありませんでした。belzutifanの今回の承認は、エベロリムスと比較して疾患進行または死亡のリスクを低減することにより、特定の患者さんに対して意義のある新たな治療の選択肢が提供されることになります」と述べています。

WELIREGの米国の添付文書には、妊婦への投与が胚・胎児に害を及ぼす可能性があることを示す枠組み警告が掲載されています。WELIREGの投与開始前に妊娠の有無を確認してください。患者さんに対しては、このようなリスクがあること、有効な非ホルモン性避妊法が必要であることを周知してください。本剤の投与により、ホルモン性避妊薬の効果が失われる可能性があります。本剤は輸血を必要とする重度の貧血を引き起こす可能性があります。本剤投与開始前及び投与期間中は定期的に貧血の有無を観察してください。本剤は重度の低酸素症を引き起こす可能性があり、投与中止、酸素吸入、入院が必要となる場合があります。本剤投与開始前及び投与期間中は定期的に酸素飽和度を観察してください。

当社研究開発本部のグローバル臨床開発部門進行がん担当責任者でシニアバイスプレジデントのMarjorie Green(マージョリー・グリーン)博士は、「WELIREGは2021年に初めてVHL病に関連する腫瘍を有する特定の成人患者さんに対するHIF-2α阻害剤として米国で承認され、今回新たに特定の進行RCCでも承認を取得しました。今回のWELIREGの承認は、この10年近くで初めて、特定の進行RCCの患者さんに対する新たな薬効分類として認められました。また、この承認はPD-1またはPD-L1阻害剤とVEGF-TKIによる治療後に進行した患者さんにおいて、エベロリムスと比較して統計学的に有意なPFSの延長が認められた結果に基づいています」と述べています。

 

治験デザインおよび承認の裏付けとなったその他のデータ

この承認は、PD-1またはPD-L1阻害剤とVEGF-TKIを逐次または同時に用いた治療後に進行した切除不能な局所進行または転移性の淡明細胞型RCC患者さん746名を対象とする無作為化非盲検実薬対照臨床試験LITESPARK-005(ClinicalTrials.gov, NCT04195750)のデータに基づいています。対象患者さんは最大3レジメンの前治療を受けることができ、RECIST v1.1に基づく測定可能病変を有することが要件とされました。患者さんはWELIREG(120 mg)を1日1回経口投与する群(n=374)と、エベロリムス(10 mg)を1日1回経口投与する群(n=372)に1:1の割合で無作為に割り付けられました。無作為化はIMDC(International Metastatic RCC Database Consortium)リスク分類(低リスク、中リスク、高リスク)及び過去のVEGF受容体標的療法の前治療歴数(1または2〜3)により層別化しました。患者さんの状態は、無作為化から9週目、その後49週目までは8週間ごと、その後は12週間ごとに放射線学的に評価しました。

主要評価項目はRECIST v 1.1を用いて盲検下独立中央画像判定(BICR)で評価したPFSの他、全生存期間でした。副次評価項目はRECIST v 1.1を用いてBICRで評価したORR等でした。

この試験では、WELIREG群がエベロリムス群と比較して、PFSが統計学的に有意に改善しました。

WELIREGを投与し、RECIST 1.1を用いたBICRの評価により奏効が確定した患者さん82名のうち、奏効が12カ月以上持続したのは25名(30%)でした。全生存期間のデータは未成熟でした。その後に実施した、事前に規定された解析の時点における、無作為に割り付けた患者の死亡率は59%でした。

この試験で、WELIREGはエベロリムスと比較して、対象患者さんにおける疾患進行または死亡のリスクが25%(HR=0.75 [95% CI, 0.63-0.90]; p=0.0008)低下しました。PFSの中央値は、WELIREG群で5.6カ月(95% CI, 3.9-7.0)、エベロリムス群で5.6カ月(95% CI, 4.8-5.8)でした。ORRは、WELIREG群で22%(n=82)(95% CI, 18-27)で、完全奏効(CR)率は3%(n=10)、部分奏効(PR)率は19%(n=72)でした。エベロリムス群はORRは4%(n=13)(95% CI, 2-6)で、CRを達成した患者はなく、PR率は4%(n=13)でした。

WELIREGの投与期間の中央値は7.6カ月(範囲:0.1〜28.5カ月)でした。重篤な副作用がWELIREG群の38%に認められました。WELIREG群の患者の2%以上に認められた重篤な副作用は、低酸素症(7%)、貧血(5%)、肺炎(3.5%)、出血(3%)、胸水(2.2%)でした。死亡に至った副作用はWELIREG群の3.2%の患者に発生し、敗血症、出血(各0.5%)でした。6%の患者が副作用によりWELIREGの投与を完全に中止しました。WELIREGの完全な中止に至った副作用(0.5%以上)は、低酸素症(1.1%)、貧血、出血(各0.5%)でした。副作用によるWELIREGの投与中断は39%の患者に発生しました。2%以上の患者に認められた投与中断が必要な副作用は、貧血(8%)、低酸素症(5%)、COVID-19(4.3%)、疲労(3.2%)、出血(2.2%)でした。副作用によるWELIREGの減量は13%の患者に発生しました。1%以上の患者に認められた減量が必要な副作用は、低酸素症(5%)と貧血(3.2%)でした。WELIREG群において検査所見の異常を含む主な副作用(25%以上)は、ヘモグロビン値の低下、疲労、筋骨格痛、クレアチニン値の上昇、リンパ球の減少、アラニンアミノトランスフェラーゼ値の上昇、ナトリウム値の低下、カリウム値の上昇、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ値の上昇でした。LITESPARK-005試験でWELIREG群の10%未満に認められた、臨床的に関連のある副作用は、出血(9%)[頭蓋内・脳出血(0.8%)]、発疹(8%)、高血圧(6%)、視覚障害(6%)[霧視(4%)、視覚低下(1.1%)、視覚障害(0.5%)、網膜剥離(0.3%)]、体重増加(5%)でした。

 

腎細胞がんについて

腎細胞がんは、腎臓における最も発生頻度の高いがんで、腎がんの約9割を占めるとされています。男性は女性の約2倍の頻度で発症するとされています。腎細胞がんは、多くの場合、他の腹部疾患の画像診断時に偶発的に発見されます。腎臓がんの約15%が進行がんの段階で診断されています。

 

WELIREG®錠(belzutifan)40 mg(経口)について

米国での適応症

特定のフォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)病に伴う腫瘍

WELIREG(belzutifan)はフォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)病に伴う腎細胞がん(RCC)、中枢神経系(CNS)血管芽腫、または膵神経内分泌腫瘍(pNET)(治療を必要とするものの、ただちに手術を必要としない)成人患者の治療薬として承認されています。

進行腎細胞癌(RCC)

WELIREGは、プログラム細胞死受容体1(PD-1)とプログラム細胞死受容体リガンド1(PD-L1)および血管内皮増殖因子チロシンキナーゼ阻害剤(VEGF-TKI)投与後の進行性腎細胞がん(RCC)成人患者の治療薬として承認されています。

 

WELIREG®用法・用量・安全性情報について

用法・用量・安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。

https://www.merck.com/news/fda-approves-mercks-welireg-belzutifan-for-the-treatment-of-patients-with-advanced-renal-cell-carcinoma-rcc-following-a-pd-1-or-pd-l1-inhibitor-and-a-vegf-tki/

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAのがん領域における取り組み

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAでは、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。当社のオンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、30種類以上のがんに対するがん免疫療法の可能性を模索しています。また、引き続き戦略的買収を通じてポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん治療薬候補の開発を最優先に進めています。当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、当社ウェブサイトをご覧ください。

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAについて

Merck & Co., Inc., Rahway, N.J., USA(米国とカナダ以外ではMSD)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善するというパーパスのもとに結束しています。130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々続けています。詳細については、当社ウェブサイトX(旧Twitter)FacebookInstagramYouTubeLinkedInをご参照ください。

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの将来に関する記述

このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行の影響、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAによる将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAに関するForm 10-Kの2022年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。


MSDについて

MSD(Merck & Co., Inc., Rahway, N.J., USAが米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善するというパーパスのもとに結束しています。130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookYouTubeをご参照ください。