KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)、腎摘除術後の特定の腎細胞がん(RCC)に対する術後補助療法として、プラセボと比較して全生存期間(OS)を有意に延長

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2023/12/04 15:00 Asia/Tokyo

報道関係各位

MSD株式会社

この参考資料は、KEYTRUDA® (pembrolizumab) Significantly Improved Overall Survival (OS) Versus Placebo as Adjuvant Therapy for Certain Patients With Renal Cell Carcinoma (RCC) Following Nephrectomy (https://www.merck.com/news/keytruda-pembrolizumab-significantly-improved-overall-survival-os-versus-placebo-as-adjuvant-therapy-for-certain-patients-with-renal-cell-carcinoma-rcc-following-nephrectomy/) の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

KEYTRUDA®は、日本ではキイトルーダ®として、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)注)、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌、腎細胞癌における術後補助療法、再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌、根治切除不能な進行・再発の食道癌、治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌、PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌、ホルモン受容体陰性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術前・術後薬物療法、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、がん化学療法後に増悪した高い腫瘍遺伝子変異量(TMB-High)を有する進行・再発の固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)、進行又は再発の子宮頸癌、再発又は難治性の原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫に対する効能又は効果で承認を取得しております。

注) 条件付き早期承認対象

 


参考資料

KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)、腎摘除術後の特定の腎細胞がん(RCC)に対する術後補助療法として、
プラセボと比較して全生存期間(OS)を有意に延長

KEYTRUDA®、腎摘除術後の再発リスクの高いRCCに対する術後補助療法として
初めてOSを統計学的に有意に延長

KEYNOTE-564試験で、既報の無病生存期間(DFS)の有意な延長に加え、OSのデータが新たに追加

2023年11月1日:ニュージャージー州ローウェイ Merck & Co., Inc., Rahway, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、抗PD-1抗体KEYTRUDA®を評価する第3相KEYNOTE-564試験で、腎摘除術後の再発リスクが中~高度(intermediate-high)もしくは高度(high)、または腎摘除術および転移巣切除術後の腎細胞がん(RCC)患者さんに対する術後補助療法として、重要な副次評価項目の全生存期間(OS)の延長を達成したことを発表しました。独立データモニタリング委員会による事前に規定された中間解析評価に基づき、KEYTRUDA®はプラセボと比較してOSの統計学的に有意かつ臨床的に意味のある改善を示しました。KEYTRUDA®の安全性プロファイルは、これまでに報告されている試験における安全性プロファイルと一貫しており、新たな安全性の懸念は特定されませんでした。この結果は今後、医学学会で発表し、規制当局に提出してまいります。KEYTRUDA®で早期がんに対するOSの延長が認められたのは、先日の2023年欧州臨床腫瘍学会(ESMO)年次総会で発表したKEYNOTE-671試験における早期(II期、IIIA期、IIIB期)非小細胞肺がんのデータに続き、2件目です。

当社研究開発本部のグローバル臨床開発部門進行がん担当責任者かつシニアバイスプレジデントのMarjorie Green(マージョリー・グリーン)博士は、「当社は複数の早期がんに対するKEYTRUDA®の可能性を評価しており、疾患の再発を抑制し、究極的にはOSを延長できると期待しています。KEYNOTE-564試験の新たな結果は注目に値するものであり、手術後の再発リスクの高いRCCの患者さんに対し、プラセボと比較してOSが統計学的に有意に延長した初の試験となります。この試験では優れたDFSの結果も得られており、これに基づき、このKEYTRUDA®レジメンは世界中で承認されています」と述べています。

すでに報告されているとおり、KEYNOTE−564試験では、事前に規定した中間解析、フォローアップ期間の中央値23.9カ月の時点で、主要評価項目であるDFSの延長を達成し、疾患の再発または死亡のリスクがプラセボと比較して32%(HR=0.68 [95% CI, 0.53-0.87]; p=0.0010)低下しました。このDFSの結果は2021年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で初めて発表され、米国、欧州連合、日本やその他世界各国でKEYTRUDA®がRCCの術後補助療法として承認される裏付けとなりました。

当社はRCC領域における幅広い臨床開発プログラムを実施しており、キイトルーダの単剤療法および併用療法に加え、経口低酸素誘導因子2アルファ(HIF-2α)阻害剤であるWELIREG®(belzutifan)といったいくつかの他の治験薬や既承認薬について、術後補助療法および進行がんを含む多彩なステージを対象に開発を進めています。

 

KEYNOTE-564試験について

KEYNOTE-564試験は、腎摘除術後の再発リスクが中~高度(intermediate-high)もしくは高度(high)、またはM1 NED(M1 no evidence of disease)のRCC患者さんに対する術後補助療法としてKEYTRUDA®を評価する無作為化二重盲検第3相試験(ClinicalTrials.gov, NCT03142334)です。主要評価項目は、治験担当医師が評価したDFSで、副次評価項目はOSや安全性などです。この試験では、994名の登録患者を、KEYTRUDA®群(3週間サイクルの初日に200 mgを静脈内投与し最大17サイクル継続)またはプラセボ群(3週間サイクルの初日に生理食塩水を静脈内投与し最大17サイクル継続)に無作為に割り付けました。

 

腎細胞がんについて

腎細胞がんは、腎臓における最も発生頻度の高いがんで、腎がんの約9割を占めるとされています。男性は女性の約2倍の頻度で発症するとされています。腎細胞がんは、多くの場合、他の腹部疾患の画像診断時に偶発的に発見されます。腎細胞がんは再発リスクが高く、新たに診断された患者さんの4割近くが手術後5年以内に再発します。2023年には、米国で約81,800人が新たに腎がんと診断され、約14,900人が死亡すると推定されます。世界では2020年に約431,000人が新たに腎がんと診断され、179,000人以上が死亡したと推定されます。

 

Merck & Co., Inc., Rahway, N.J., U.S.A.の早期がんに対する臨床プログラムについて

がんをより早い病期で発見することで、患者さんの長期生存の可能性が高まります。多くのがんは、初期の段階であるほど治療しやすく、治癒の可能性も高いと考えられています。後期がんにおけるKEYTRUDA®の役割を十分に理解した上で、より早期のステージにおける研究を進めており、複数のがん種を対象とした25件以上の承認申請に向けた試験が進行中です。

 

KEYTRUDA®について

KEYTRUDA®は、自己の免疫力を高め、がん細胞を見つけて攻撃するのを助ける抗PD-1抗体です。KEYTRUDA®はPD-1とそのリガンドであるPD-L1およびPD-L2との結合を阻害して、がん細胞を攻撃するTリンパ球を活性化するヒト化モノクローナル抗体です。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは業界最大のがん免疫療法臨床研究プログラムを行っており、現在1,600を超えるKEYTRUDA®の臨床試験を実施し、幅広い種類のがんや治療セッティングを検討しています。KEYTRUDA®の臨床プログラムでは、さまざまながんにおけるKEYTRUDA®の役割や、KEYTRUDA®による治療効果が得られる可能性を予測する因子について模索しており、さまざまなバイオマーカーの模索も行っています。

 

KEYTRUDA®用法・用量・安全性情報について

用法・用量・安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。

https://www.merck.com/news/keytruda-pembrolizumab-significantly-improved-overall-survival-os-versus-placebo-as-adjuvant-therapy-for-certain-patients-with-renal-cell-carcinoma-rcc-following-nephrectomy/

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAのがん領域における取り組み

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAでは、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。当社のオンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、30種類以上のがんに対するがん免疫療法の可能性を模索しています。また、引き続き戦略的買収を通じてポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん治療薬候補の開発を最優先に進めています。当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、当社ウェブサイトをご覧ください。

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAについて

Merck & Co., Inc., Rahway, N.J., USA(米国とカナダ以外ではMSD)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善するというパーパスのもとに結束しています。130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々続けています。詳細については、当社ウェブサイトX(旧Twitter)FacebookInstagramYouTubeLinkedInをご参照ください。

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの将来に関する記述

このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行の影響、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAによる将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAに関するForm 10-Kの2022年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。


MSDについて

MSD(Merck & Co., Inc., Rahway, N.J., USAが米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善するというパーパスのもとに結束しています。130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookYouTubeをご参照ください。