切除可能な局所進行胃腺がんまたは食道胃接合部腺がんを対象とする 第3相KEYNOTE-585試験の最新情報を公開

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2023/07/11 15:00 Asia/Tokyo

報道関係各位

MSD株式会社

この参考資料は、Merck Provides Update on Phase 3 KEYNOTE-585 Trial in Locally Advanced Resectable Gastric and Gastroesophageal Junction (GEJ) Adenocarcinoma(https://www.merck.com/news/merck-provides-update-on-phase-3-keynote-585-trial-in-locally-advanced-resectable-gastric-and-gastroesophageal-junction-gej-adenocarcinoma/)の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

KEYTRUDA®は、日本ではキイトルーダ®として、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)注)、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌、腎細胞癌における術後補助療法、再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌、根治切除不能な進行・再発の食道癌、治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌、PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌、ホルモン受容体陰性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術前・術後薬物療法、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、がん化学療法後に増悪した高い腫瘍遺伝子変異量(TMB-High)を有する進行・再発の固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)、進行又は再発の子宮頸癌、再発又は難治性の原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫に対する効能又は効果で承認を取得しております。  

注) 条件付き早期承認対象


参考資料

切除可能な局所進行胃腺がんまたは食道胃接合部腺がんを対象とする
第3相KEYNOTE-585試験の最新情報を公開

2023年6月20日:ニュージャージー州ローウェイ Merck & Co., Inc., Rahway, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、切除可能な局所進行胃腺がんまたは食道胃接合部腺がんを対象として、抗PD-1抗体KEYTRUDA®と化学療法の併用による術前補助療法の後、術後補助療法としてKEYTRUDA®および化学療法の併用療法とそれに続くKEYTRUDA®の単独療法を評価する第3相KEYNOTE-585試験のトップラインデータを公開しました。独立データモニタリング委員会による事前に規定された中間解析において、主要評価項目のひとつである病理学的完全奏効(pCR)率を達成し、化学療法のみの場合と比較してpCR率が統計学的に有意に改善しました。別の主要評価項目である無イベント生存期間(EFS)についてもKEYTRUDA®群で改善が認められましたが、統計解析計画で事前に規定した統計学的に有意な延長は認められませんでした。評価項目の全生存期間(OS)は、EFSの改善が達成されなかったため、正式に検証されませんでした。本試験におけるKEYTRUDA®の安全性プロファイルは、これまでに報告されている試験の結果と一貫していました。この結果は今後の腫瘍関連学会で発表します。

当社研究開発本部クリニカルリサーチバイスプレジデントのScot Ebbinghaus博士は、「この試験では病理学的完全奏効について統計学的に有意な改善が示されましたが、残念ながら無イベント生存期間についてはKEYTRUDA®レジメンで有意な延長が認められず、切除可能な局所進行胃がんの治療の難しさが示されました。患者さんの臨床的アウトカムを改善していくため、より早期のがんにおける革新的な研究は非常に重要であり、当社は今後も鋭意取り組んでまいります。この試験にご参加いただいた患者さんと治験責任医師の皆さんに感謝しています」と述べています。

当社では消化器がんの治療薬としてKEYTRUDA®を評価する広範な臨床開発プログラムを実施しており、胃がん、肝胆道がん、食道がん、膵臓がん、大腸がんに対するKEYTRUDA®の臨床試験を実施しています。

 

KEYNOTE-585試験について

KEYNOTE-585試験は、切除可能な局所進行胃腺がんまたは食道胃接合部腺がんを対象とし、KEYTRUDA®と化学療法(シスプラチン+カペシタビンまたはシスプラチン+5-FU)の併用による術前補助療法の後、術後補助療法としてKEYTRUDA®および化学療法の併用療法とそれに続くKEYTRUDA®の単独療法を評価する、無作為化二重盲検第3相試験(ClinicalTrials.gov, NCT03221426)です。主要評価項目は、EFS(無作為割り付け時から、最初の画像診断による進行、局所再発/遠隔転移、臨床的進行、または原因を問わない死亡までの時間)、pCR率(組織標本にがん細胞を認めない状態)、OS(無作為割り付け時から原因を問わない死亡までの時間)でした。副次評価項目は無病生存期間および安全性でした。この試験では、登録患者1,007名をKEYTRUDA®(200 mgを3週間間隔投与)および化学療法の併用療法を術前補助療法として3サイクル実施後、術後補助療法としてKEYTRUDA®(200 mgを3週間間隔投与)および化学療法の併用療法を3サイクル実施し、さらにKEYTRUDA®(200 mgを3週間間隔投与 最大11サイクル)の単独療法を実施する群と、プラセボと化学療法による術前補助療法の後、術後補助療法としてプラセボと化学療法、さらにプラセボの単独投与を実施する群に1:1で無作為に割り付けました。

 

胃がんについて

胃がんは長年にわたりゆっくり進行することが多く、初期症状がほとんどないため、進行して発見されることも少なくありません。胃がん患者さんの70%以上が進行がんです。胃がんのほとんど(約90-95%)は腺がんで、胃の最も内側の層(粘膜)の細胞から発生します。世界的に見ると胃がんは5番目に多いがんで、がんの死因の第4位となっています。2020年には110万人近くが新たに胃がんと診断され、約768,000人が死亡しました。米国では、2023年に約26,500人が新たに胃がんと診断され、約11,000人が胃がんにより死亡すると推定されています。進行胃がんと診断された患者さんの5年生存率はわずか6%です。

 

Merck & Co., Inc., Rahway, N.J., U.S.A.の早期がんに対する臨床プログラムについて

がんをより早い病期で発見することで、患者さんの長期生存の可能性が高まります。多くのがんは、初期の段階であるほど治療しやすく、治癒の可能性も高いと考えられています。後期がんにおけるKEYTRUDA®の役割を十分に理解した上で、より早期のステージにおける研究を進めており、複数のがん種を対象とした約20件の承認申請に向けた試験が進行中です。

 

KEYTRUDA®について

KEYTRUDA®は、自己の免疫力を高め、がん細胞を見つけて攻撃するのを助ける抗PD-1抗体です。KEYTRUDA®はPD-1とそのリガンドであるPD-L1およびPD-L2との結合を阻害して、がん細胞を攻撃するTリンパ球を活性化するヒト化モノクローナル抗体です。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは業界最大のがん免疫療法臨床研究プログラムを行っており、現在1,600を超えるKEYTRUDA®の臨床試験を実施し、幅広い種類のがんや治療セッティングを検討しています。KEYTRUDA®の臨床プログラムでは、さまざまながんにおけるKEYTRUDA®の役割や、KEYTRUDA®による治療効果が得られる可能性を予測する因子について模索しており、さまざまなバイオマーカーの模索も行っています。

 

KEYTRUDA®用法・用量・安全性情報について

用法・用量・安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。

https://www.merck.com/news/merck-provides-update-on-phase-3-keynote-585-trial-in-locally-advanced-resectable-gastric-and-gastroesophageal-junction-gej-adenocarcinoma/

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAのがん領域における取り組み

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAでは、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。当社のオンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、30種類以上のがんに対するがん免疫療法の可能性を模索しています。また、引き続き戦略的買収を通じてポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん治療薬候補の開発を最優先に進めています。当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、当社ウェブサイトをご覧ください。

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAについて

Merck & Co., Inc., Rahway, N.J., USA(米国とカナダ以外ではMSD)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善するというパーパスのもとに結束しています。130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々続けています。詳細については、当社ウェブサイトTwitterFacebookInstagramYouTubeLinkedInをご参照ください。

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの将来に関する記述

このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行の影響、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAによる将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAに関するForm 10-Kの2022年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。

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MSDについて

MSD(Merck & Co., Inc., Rahway, N.J., USAが米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善するというパーパスのもとに結束しています。130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookTwitterYouTubeをご参照ください。

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