イスラトラビルをHIV-1感染症の治療薬および予防薬として評価する試験の Clinical Holdについて

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December 20, 2021 00:00 Asia/Tokyo

報道関係各位

MSD株式会社

この参考資料は、Merck Announces Clinical Holds on Studies Evaluating Islatravir for the Treatment and Prevention of HIV-1 Infection の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

Doravirine (PIFELTRO™)は、日本ではピフェルトロ®として、HIV-1感染症に対する効能又は効果で承認を取得しております。 Islatravirは、日本国内では開発中の段階です。DELSTRIGOは、日本において未承認です。


参考資料

イスラトラビルをHIV-1感染症の治療薬および予防薬として評価する試験の
Clinical Holdについて

2021年12月13日:ニュージャージー州ケニルワース―Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、HIV-1感染症に対する曝露前予防(PrEP)を目的として開発中のイスラトラビル(MK‑8591)の経口剤および埋込型製剤、HIV-1感染症の治療および予防を目的として開発中のイスラトラビルの注射剤、HIV-1感染症に対するドラビリン/イスラトラビル(DOR/ISL)の1日1回の経口剤のInvestigational New Drug Application(IND)について、米国食品医薬品局(FDA)がclinical holdとしたことを発表しました。FDAによるclinical holdは、治験においてイスラトラビルを投与した患者の一部に総リンパ球数およびCD4陽性T細胞数の減少が認められたことを公表したことを受けたものです。当社はこれまでに、イスラトラビルとMK-8507の併用を評価する第2相臨床試験IMAGINE-DR(MK-8591-013)における投与を中止し、月1回投与のPrEPの第3相試験(MK-8591-022およびMK-8591-024)の患者登録を一時中止したことを発表しています(発表はそれぞれこちらこちらをご覧ください)。FDAのclinical holdにより、新たな試験を開始することはできません。現在、PrEPの治験において経口または埋込型のイスラトラビルが投与されている被験者、および治療薬または予防薬として注射剤のイスラトラビルが投与されている被験者は、治験薬の投与を中止し、CD4陽性T細胞数および総リンパ球数の回復についてモニタリングを実施します(full clinical hold)。PrEPの治験の被験者には今後、承認されている1日1回経口PrEPが投与されます。また、DOR/ISLの治験において既に投与を開始している被験者は投薬を継続します(partial clinical hold)。Partial clinical holdの期間中、DOR/ISLの治験では新たな被験者のスクリーニング、無作為割付けは実施されません。治験担当医師には、これらの措置についてお知らせしています。

当社研究開発本部のグローバル臨床開発部門感染症領域のバイスプレジデントであるJoan Butterton博士は、「この研究に引き続きご協力いただく被験者や治験担当医師の皆さまに感謝します。当社はイスラトラビルそしてヌクレオシド系逆転写酵素トランスロケーション阻害剤の開発を目指し、HIVの治療と予防におけるアンメットニーズへの対応に取り組んでまいります」と述べています。

 

Full clinical holdとなった試験は以下のとおりです。

  • MK-8591-016:HIV-1感染リスクの低い被験者を対象としてイスラトラビルの月1回経口投与のPrEPの安全性と薬物動態を評価する前期第2相試験
  • MK-8591-022(IMPOWER 22):HIV-1感染リスクの高いシスジェンダー女性を対象としてイスラトラビルの月1回経口投与のPrEPを評価する第3相試験
  • MK-8591-024(IMPOWER 24):HIV-1感染リスクの高い、男性と性交を行うシスジェンダー男性およびトランスジェンダー女性を対象としてイスラトラビルの月1回経口投与のPrEPを評価する第3相試験
  • MK-8591-034:注射剤のイスラトラビルを評価する第1相試験(投与完了)
  • MK-8591-035:トランスジェンダーおよびジェンダーダイバースの被験者を対象としてイスラトラビルの月1回経口投与のPrEPを評価する第2相試験(登録開始前)
  • MK-8591-043:HIV-1感染リスクの低い被験者を対象としてイスラトラビルの年1回埋込型のPrEPを評価する第前期2相試験(被験者登録開始前)

 

Partial clinical holdとなった試験は以下のとおりです。

  • MK-8591-011:治療経験がない成人HIV-1感染症患者を対象としてDOR/ISLの1日1回経口投与とラミブジン(3TC)の併用投与を評価する第2相用量設定試験(被験者登録完了)
  • MK-8591A-017(ILLUMINATE SWITCH A):ウイルス学的抑制が得られている成人HIV-1感染症患者を対象とし、抗レトロウイルス療法(ART)からDOR/ISLの1日1回経口投与への切替えを評価する非盲検第3相試験(被験者登録完了)
  • MK-8591A-018(ILLUMINATE SWITCH B):ウイルス学的抑制が得られている成人HIV-1感染症患者を対象とし、ビクテグラビル/エムトリシタビン/テノホビルアラフェナミド(BIC/FTC/TAF)からDOR/ISLの1日1回経口投与への切替えを評価する第3相試験(被験者登録完了)
  • MK-8591A-019(ILLUMINATE HTE):Heavily Treatment-ExperiencedのHIV-1感染症患者を対象としてイスラトラビルおよびDOR/ISLの1日1回経口投与を評価する第3相試験
  • MK-8591A-020(ILLUMINATE NAÏVE):治療経験がないHIV-1感染症患者を対象とし、DOR/ISLの1日1回経口投与を評価する第3相試験
  • MK-8591A-028(ILLUMINATE YOUTH):ARTで3カ月以上ウイルス学的抑制が得られている、または治療経験がない小児HIV-1感染症患者を対象にDOR/ISLの1日1回経口投与を評価する非盲検第2相試験
  • MK-8591A-033:これまでの臨床試験で1日1回経口投与のDOR/ISLを投与した成人及び小児HIV-1感染症患者を対象とした非盲検フォローアップ第3相試験

 

また、ギリアド社と当社は、抗レトロウイルス療法でウイルス学的抑制が得られているHIV感染症患者を対象として、当社が開発するイスラトラビルとギリアド社が開発するlenacapavirの週1回経口併用投与レジメンを評価する第2相臨床試験(NCT05052996)の被験者への治験薬の投与をすべて中止することを決定しました。この決定に先立ち、11月23日には、2021年10月に開始された被験者登録およびスクリーニングを一時的に保留することを共同で発表しています。投与中止の決定により、両投与群の被験者は治験薬の服用を中止し、治験登録前の抗レトロウイルス療法を再開することになります。両社はlenacapavirと併用するイスラトラビルの用量を変更することにより週1回経口投与の選択肢をHIV感染症患者さんに提供できるかどうかを評価します。ギリアド社と当社は引き続き連携し、HIV感染症患者さんのアンメットニーズに対応する、長期作用型の新たな治療の選択肢の開発を目指します。

 

IMPOWER 22(MK-8591-022)およびIMPOWER 24(MK-8591-024)試験について

IMPOWER 22試験は、HIV-1感染リスクの高いシスジェンダー女性を対象としてイスラトラビルの月1回経口投与の曝露前予防(PrEP)の有効性と安全性を1日1回投与のエムトリシタビン/テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(FTC/TDF)と比較評価する無作為化実薬対照二重盲検第3相試験です。

IMPOWER 24試験は、HIV-1感染リスクの高い、男性と性交を行うシスジェンダー男性およびトランスジェンダー女性を対象としてイスラトラビルの月1回経口投与のPrEPの有効性と安全性を1日1回投与のFTC/TDFまたはエムトリシタビン/テノホビルアラフェナミド(FTC/TAF)と比較評価する無作為化実薬対照二重盲検第3相試験です。

 

IMAGINE-DR試験について

IMAGINE-DR試験は、BIC/FTC/TAFの1日1回投与により6カ月以上ウイルス学的抑制が得られている成人HIV-1感染症患者を対象とし、MK-8507とISLの週1回経口併用投与への切替えを評価する無作為化二重盲検用量設定比較対照第2相試験です。この試験は161名の被験者を登録して募集を終了しており、試験は継続中です。

 

ILLUMINATE SWITCH A(MK-8591A-017)試験およびILLUMINATE SWITCH B(MK-8591A-018)試験について

ILLUMINATE SWITCH A試験は、ウイルス学的抑制が得られている成人HIV-1感染症患者を対象とし、ARTからDOR/ISLの1日1回経口投与への切替えを評価する無作為化実薬対照非盲検第3相試験です。

ILLUMINATE SWITCH B試験は、ウイルス学的抑制が得られている成人HIV-1感染症患者を対象とし、BIC/FTC/TAFからDOR/ISLの1日1回経口投与への切替えを評価する無作為化二重盲検第3相試験です。

 

イスラトラビル(MK-8591)について

イスラトラビル(MK-8591)は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.がHIV-1感染症の治療薬および予防薬として開発しているヌクレオシド系逆転写酵素トランスロケーション阻害薬です。

 

PIFELTRO™および DELSTRIGO™について

PIFELTRO™(ドラビリン100 mg)は、抗HIV薬による治療経験がないHIV-1感染症成人患者に対し、または現在の抗HIV薬投与によりウイルス学的抑制が得られており(HIV-1 RNA量が50 copies/mL未満)、治療失敗の経験がなく、ドラビリン対する耐性関連変異を持たないHIV-1感染症成人患者の切り替え療法として、他の抗HIV薬と併用投与します。

DELSTRIGO™(ドラビリン100 mg、ラミブジン300 mg、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩300 mg)は、抗HIV薬による治療経験がないHIV-1感染症成人患者に対し、または現在の抗HIV薬投与によりウイルス学的抑制が得られており(HIV-1 RNA量が50 copies/mL未満)、治療失敗の経験がなく、DELSTRIGOの各成分に対する耐性関連変異を持たないHIV-1感染症成人患者の切り替え療法として投与するコンプリートレジメンです。DELSTRIGOには、投与中止後のB型肝炎(HBV)の急性増悪に関する枠組み警告(boxed warning)が付記されています。詳しくは以下の「重要な安全性情報」をご覧ください。

 

PIFELTROおよびDELSTRIGOの用法・用量・安全性情報について

用法・用量・安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。

https://www.merck.com/news/merck-announces-clinical-holds-on-studies-evaluating-islatravir-for-the-treatment-and-prevention-of-hiv-1-infection/

 

当社のHIVの取り組み

35年以上にわたり、当社はHIVの科学的研究、創薬(R&D)に取り組んできました。世界中で拡大する感染症の負担を軽減することを目指し、HIVを抑制、予防するための様々な抗HIV薬の開発を今日も継続しています。世界のHIVコミュニティーと連携し、流行終息に向けた道の障害となっている複雑な課題に取り組んでいます。

 

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は130年にわたり、人々の生命を救い、人生を健やかにするというミッションのもと、世界で最も治療が困難な病気のために、革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。また、多岐にわたる政策やプログラム、パートナーシップを通じて、患者さんの医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。私たちは、今日、がん、HIVやエボラといった感染症、そして新たな動物の疾病など、人類や動物を脅かしている病気の予防や治療のために、研究開発の最前線に立ち続け、世界最高の研究開発型バイオ医薬品企業を目指しています。詳細については、当社ウェブサイトTwitterFacebookInstagramYouTubeLinkedInをご参照ください。

 

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述

このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行の影響、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.に関するForm 10-Kの2020年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。

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MSDについて

MSD(Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、130年にわたり、人々の生命を救い、人生を健やかにするというミッションのもと、世界で最も治療が困難な病気のために、革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。MSDはまた、多岐にわたる政策やプログラム、パートナーシップを通じて、患者さんの医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。私たちは、今日、がん、HIVやエボラといった感染症、そして新たな動物の疾病など、人類や動物を脅かしている病気の予防や治療のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDは世界最高の研究開発型バイオ医薬品企業を目指しています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookTwitterYouTubeをご参照ください。

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