Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.、 VelosBioを買収へ 造血器腫瘍および固形がんの治療薬として開発中の抗体薬物複合体VLS-101により Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域パイプラインを強化

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2020/11/18 00:00 Asia/Tokyo

報道関係各位

MSD株式会社

この参考資料は、Merck to Acquire VelosBio の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。


参考資料

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.、 VelosBioを買収へ

造血器腫瘍および固形がんの治療薬として開発中の抗体薬物複合体VLS-101により
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域パイプラインを強化

2020年11月5日 ニュージャージー州ケニルワース、カリフォルニア州サンディエゴ―Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)とVelosBio Inc.は本日、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が子会社を通してVelosBioの全発行済株式を27億5000万ドルの現金(慣習的な調整が行われる場合があります)で取得する最終契約を締結したことを発表しました。VelosBioは、臨床段階のバイオ医薬品に注力する株式非公開企業で、受容体型チロシンキナーゼ様オーファン受容体1(ROR1)を標的とするファーストインクラスの抗がん剤を開発しています。VelosBioの主な治験薬候補であるVLS-101はROR1を標的とする抗体薬物複合体(ADC)で、現在、造血器腫瘍に対する第1相試験および固形がんに対する第2相試験が実施されています。

当社研究開発本部責任者のRoger M. Perlmutter博士は、「当社は、がん領域のパイプラインのさらなる強化に向け、既存ポートフォリオを補完しつつ長期的な成長を加速できるような戦略的買収に取り組んでいます。VelosBioの研究者の先駆的な取り組みにより生み出され、開発の初期段階にあるVLS-101は、マントル細胞リンパ腫やびまん性大細胞型B細胞リンパ腫など難治性造血器腫瘍を有し、複数の治療歴のある患者に対する顕著な活性が示されています」と述べています。

VelosBioは2020年10月に、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)、ホルモン受容体陽性またはHER2陽性乳がん、非扁平上皮非小細胞肺がん(NSCLC)などの固形がんに対するVLS-101の第2相臨床試験(NCT04504916)の開始を発表しました。VLS-101の臨床試験の初期段階では、管理可能な安全性プロファイルと抗腫瘍活性の早期の兆候が認められました。第1相臨床試験の結果では、VLS-101は、完全奏効を含む客観的な臨床効果が、マントル細胞リンパ腫(MCL)患者の47%(n=7/15)およびびまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者の80%(n=4/15)に認められました。この結果は米国の血液学会American Society of Hematologyがオンラインで開催する第62回年次会議(2020年12月5〜8日)で発表されます。この第1相試験は、他の抗がん剤による複数の治療歴があり、治療効果が認められなかった患者またはこれらの他の抗がん剤で効果を示した後に再発した患者を対象としています。また、VelosBioは次世代ADCおよびROR1を標的とする二重特異性抗体について前臨床段階の開発パイプラインを有しており、腫瘍細胞傷害の代替薬の選択肢としてVLS-101を補完することが期待されます。

VelosBioの創立者で最高経営責任者のDave Johnsonは、「Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.はがん領域のリーダーとして認識されており、このたびの買収はROR1のサイエンスの進歩に取り組むVelosBioの全社員の努力とコミットメントを反映するものです。VelosBioが有する、ROR1を標的としたファーストインクラスの治験薬の価値がMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.に認められたことを非常に嬉しく思います。当社の治験薬候補VLS-101がMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがんパイプラインの一部となったことで、治療を必要とする一定のがん患者さんへのベネフィットを最大化することができます」と述べています。

本取引は、ハート・スコット・ロディノ反トラスト改正法における承認および他の慣習的な条件に基づき、2020年末までに完了予定です。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のリーガルアドバイザーはGibson Dunn & Crutcher LLP、ファイナンシャルアドバイザーはJ.P.Morgan Securities LLCが務めました。VelosBioのリーガルアドバイザーはCooley LLP、ファイナンシャルアドバイザーはCenterview Partners LLCが務めました。

VLS-101について

VLS-101は、ROR1を標的とするモノクローナル抗体と、化学療法薬であるモノメチルアウリスタチンE(MMAE)とを結合させた、ADCの治験薬です。抗体ががん細胞のROR1と結合すると、ADCが細胞内に入り込みMMAEを放出してがん細胞を破壊する仕組みです。ヒトの造血器腫瘍および固形がんのマウスモデルにおいて、VLS-101は強力な抗腫瘍活性を示しました。VLS-101は治療歴のある造血器腫瘍および固形がん患者を対象として臨床開発が進んでいます。VLS-101は米国食品医薬品局よりMCL治療の希少疾病用医薬品および優先審査(Fast Track)の指定を受けています。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域における取り組み

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.では、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。当社のオンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、30種類以上のがんに対するがん免疫療法の可能性を模索しています。また、引き続き戦略的買収を通じて、ポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん治療薬候補の開発を最優先に進めています。当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、  当社ウェブサイト をご覧ください。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は125年以上にわたり、人々の生命を救い、人生を健やかにするというミッションのもと、世界で最も治療が困難な病気のために、革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。また、多岐にわたる政策やプログラム、パートナーシップを通じて、患者さんの医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。私たちは、今日、がん、HIVやエボラといった感染症、そして新たな動物の疾病など、人類や動物を脅かしている病気の予防や治療のために、研究開発の最前線に立ち続け、世界最高の研究開発型バイオ医薬品企業を目指しています。詳細については、  当社ウェブサイト Twitter Facebook Instagram YouTube LinkedIn をご参照ください。

VelosBioについて

VelosBio Inc.は、臨床段階のバイオ医薬品に注力し、ROR1を標的とするファーストインクラスの治療薬の開発により、がん患者さんの命に変革をもたらすことに取り組んでいます。主な治験薬候補のVLS-101は、ROR1を標的とするADCで、造血器腫瘍および固形がんを対象として開発中です。VelosBioは造血器腫瘍および固形がんの治療薬として、ROR1標的抗体をベースとする技術を活用したADCや二重特異性抗体の候補薬の開発パイプラインを有しています。VelosBioの本社はサンディエゴにあります。詳しくは、www.velosbio.com をご覧ください。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述

このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行の影響、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.に関するForm 10-Kの2019年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。

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MSDについて

MSD(Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、125年以上にわたり、人々の生命を救い、人生を健やかにするというミッションのもと、世界で最も治療が困難な病気のために、革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。MSDはまた、多岐にわたる政策やプログラム、パートナーシップを通じて、患者さんの医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。私たちは、今日、がん、HIVやエボラといった感染症、そして新たな動物の疾病など、人類や動物を脅かしている病気の予防や治療のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDは世界最高の研究開発型バイオ医薬品企業を目指しています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト( www.msd.co.jp)や Facebook 、 Twitter 、  YouTube をご参照ください。

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