KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)、化学療法±ベバシズマブとの併用療法が、 治療抵抗性、再発または転移性子宮頸がんの一次治療において 化学療法±ベバシズマブと比較して死亡リスクを3分の1低減 KEYTRUDA®、抗PD-1/PD-L1抗体として初めて、 同患者層に対する化学療法±ベバシズマブとの併用療法が全生存期間を延長 第3相KEYNOTE-826試験の解析結果が、 2021年ESMOの公式記者会見および会長シンポジウムの演題に選定、 The New England Journal of Medicine誌にも掲載

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2021/09/29 00:00 Asia/Tokyo

報道関係各位

MSD株式会社

この参考資料は、Merck’s KEYTRUDA® (pembrolizumab) Plus Chemotherapy With or Without Bevacizumab Reduced Risk of Death by One-Third Versus Chemotherapy With or Without Bevacizumab as First-Line Treatment for Persistent, Recurrent or Metastatic Cervical Cancer の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

KEYTRUDA®は、日本ではキイトルーダ®として、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)注)、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌、再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌、がん化学療法後に増悪したPD-L1陽性の根治切除不能な進行・再発の食道扁平上皮癌、治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌、PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌に対する効能又は効果で承認を取得しております。  注)条件付き早期承認対象


参考資料

KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)、化学療法±ベバシズマブとの併用療法が、
治療抵抗性、再発または転移性子宮頸がんの一次治療において
化学療法±ベバシズマブと比較して死亡リスクを3分の1低減

KEYTRUDA®、抗PD-1/PD-L1抗体として初めて、
同患者層に対する化学療法±ベバシズマブとの併用療法が全生存期間を延長

第3相KEYNOTE-826試験の解析結果が、
2021年ESMOの公式記者会見および会長シンポジウムの演題に選定、
The New England Journal of Medicine誌にも掲載

2021年9月18日 ニュージャージー州ケニルワース ― Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、治療抵抗性、再発または転移性子宮頸がんの一次治療において抗PD-1抗体KEYTRUDA®と化学療法±ベバシズマブの併用療法を評価する第3相KEYNOTE-826試験の完全な結果が2021年ESMO(欧州臨床腫瘍会議)で報告されたことを発表しました。このデータはThe New England Journal of Medicine誌にも掲載されました。抗PD-1/PD-L1抗体を含む併用療法として初めて、治療抵抗性、再発または転移性子宮頸がんの一次治療において、化学療法±ベバシズマブと比較して、全生存期間(OS)、無増悪再発期間(PFS)、客観的奏効率(ORR)に改善が認められました。

KEYTRUDA®と化学療法(パクリタキセル+シスプラチンまたはパクリタキセル+カルボプラチン)±ベバシズマブでは、化学療法±ベバシズマブと比較して死亡リスクが3分の1(約33%)低減しました(HR=0.67 [95% CI, 0.54-0.84]; p<0.001)。OSの中央値は、KEYTRUDA®+化学療法±ベバシズマブは24.4カ月(95% CI, 19.2-未到達(NR))、化学療法±ベバシズマブでは16.5カ月(95% CI, 14.5-19.4)でした。一次評価項目の一つであるPFSについて、PFSの中央値(HR=0.65 [95% CI, 0.53-0.79]; p<0.001)はKEYTRUDA®+化学療法±ベバシズマブでは10.4カ月(95% CI, 9.1-12.1)、化学療法±ベバシズマブでは8.2カ月(95% CI, 6.4-8.4)でした。この試験で、ORRはKEYTRUDA®+化学療法±ベバシズマブでは65.9%(95% CI, 60.3-71.2)、化学療法±ベバシズマブでは50.8%(95% CI, 45.1-56.5)でした。奏効期間(DOR)の中央値は、KEYTRUDA®+化学療法±ベバシズマブでは18.0カ月(範囲:1.3〜24.2カ月以上)、化学療法±ベバシズマブでは10.4カ月(範囲:1.5〜22.0カ月以上)でした。これはベバシズマブ併用の有無にかかわらず一貫していました。

イタリアのミラノにあるUniversity of Milan-Bicoccaの准教授でEuropean Institute of OncologyのディレクターのNicoletta Colombo博士は次のように述べています「子宮頸がんは現在も15歳から44歳の若年女性におけるがん関連の死因の第2位であり、これまで、進行してから発見された場合の予後は不良でした。このたび重要な生存データが示されたことで、治療抵抗性、再発または転移性子宮頸がんに対する、KEYTRUDA®と化学療法の併用療法にベバシズマブを加えるこの治療が、新たな治療選択肢となる可能性が示されています」。

グレード3以上の治療関連の有害事象(TRAE)は、KEYTRUDA®+化学療法±ベバシズマブでは68.4%、化学療法±ベバシズマブでは64.1%の患者に認められました。KEYTRUDA®+化学療法±ベバシズマブでは、化学療法±ベバシズマブより長期間にわたり治療が行われました。KEYTRUDA®+化学療法±ベバシズマブでは、TRAEにより31.3%の患者がいずれかの治療を、3.3%の患者がすべての治療を中断しました。化学療法±ベバシズマブでは、TRAEにより22.3%の患者がいずれかの治療を、1.9%の患者がすべての治療を中断しました。

当社研究開発本部のシニアバイスプレジデントでグローバル臨床開発責任者、チーフメディカルオフィサーのRoy Baynes博士は次のように述べています。「KEYTRUDA®と化学療法の併用療法にベバシズマブを加えた治療は、治療抵抗性、再発または転移性子宮頸がんの一次治療に対する、統計学的に有意な全生存期間の延長が認められた初めての抗PD-1/PD-L1抗体ベースのレジメンです。このデータは、治療抵抗性、再発または転移性子宮頸がん患者さんの転帰を改善する非常に重要な役割をKEYTRUDA®が果たしうることを示しています。当社は今後も革新的な併用療法により、子宮頸がんなどの死亡率の高いがんと闘う患者さんの生存期間を延長するための研究に優先して注力します」

当社は女性のがんの研究に力を注いでいます。局所進行性子宮頸がんに対するKEYTRUDA®の試験など、幅広い婦人科がんに対し、KEYTRUDA®やその他数種類の治験薬や承認済みの医薬品を評価する広範な臨床開発プログラムを迅速に進めています。

 

KEYNOTE-826試験について

KEYNOTE-826試験は、化学療法による治療歴のない(放射線増感剤としての併用を除く)、治療抵抗性、再発または転移性子宮頸がんの成人患者への一次治療として、KEYTRUDA®+プラチナ製剤化学療法(パクリタキセル+シスプラチンまたはパクリタキセル+カルボプラチン)±ベバシズマブの併用療法を、プラセボ+同プラチナ製剤化学療法±ベバシズマブと比較評価する無作為化二重盲検第3相試験です(ClinicalTrials.gov, NCT03635567)。主要評価項目はOSとPFSです。副次評価項目は奏効率、奏効期間、安全性などです。

試験には患者617名を登録しました。試験集団の患者背景は以下のとおりです。年齢の中央値51歳(範囲:22〜82歳)、65歳以上16%、白人58%、その他人種42%、ECOG PS 0患者56%、ECOG PS 1患者43%、PD-L1陽性(CPS≧1)患者89%、試験薬としてベバシズマブを併用した患者63%、腺がん23%、腺扁平上皮がん5%、治療抵抗性または再発患者(遠隔転移あり、またはなし)のうち治療歴が化学放射線療法のみの患者39%、化学放射線療法および手術を受けた患者17%。

KEYTRUDA®群の患者は、KEYTRUDA®(200mg、静脈内投与、3週間ごと)を最大35サイクルと、治験責任医師の選択により、パクリタキセル+シスプラチンまたはパクリタキセル+カルボプラチンを3週間ごとに最大6サイクルまで投与(ベバシズマブを3週間ごとに併用または非併用)しました。プラセボ群の患者は、プラセボと、治験責任医師の選択により、パクリタキセル+シスプラチンまたはパクリタキセル+カルボプラチンを3週間ごとに最大6サイクルまで投与(ベバシズマブを3週間ごとに併用または非併用)しました。

全グレードの免疫関連の有害事象およびinfusion reactionsは、KEYTRUDA®+化学療法±ベバシズマブでは33.9%、化学療法±ベバシズマブでは15.2%の患者に認められました。治療関連の死亡は、KEYTRUDA®+化学療法±ベバシズマブでは2例(自己免疫性脳炎(免疫にも関連)、腸穿孔が各1例)、化学療法±ベバシズマブでは4例(塞栓、女性性器瘻、大腸穿孔、肺敗血症が各1例)でした。

 

子宮頸がんについて

子宮頸がんは子宮下部にある子宮頸部の粘膜の細胞に発生するがんです。検診や予防により子宮頸がんの発生率は低下していますが、今も米国を含め世界中で多くの人が発症しています。子宮頸がんは女性において世界で4番目に多いがんで、女性におけるがんの死因の第4位となっています。全世界では2020年に推定604,000人以上が新たに子宮頸がんと診断され、342,000人近くが死亡したと推定されています。米国では、2021年に14,500人近くが新たに侵襲性子宮頸がんと診断され、4,300人近くが死亡すると推定されています。米国で子宮頸がんと診断され、隣接臓器または遠隔部に転移した患者さんの5年生存率は約17%とされています。

 

KEYTRUDA®について

KEYTRUDA®は、自己の免疫力を高め、がん細胞を見つけて攻撃するのを助ける抗PD-1抗体です。KEYTRUDA®はPD-1とそのリガンドであるPD-L1およびPD-L2との相互作用を阻害して、がん細胞を攻撃するT リンパ球を活性化するヒト化モノクローナル抗体です。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は業界最大のがん免疫療法臨床研究プログラムを行っており、現在1,600を超えるKEYTRUDA®の臨床試験を実施し、幅広い種類のがんや治療セッティングを検討しています。KEYTRUDA®の臨床プログラムでは、さまざまながんにおけるKEYTRUDA®の役割や、KEYTRUDA®による治療効果が得られる可能性を予測する因子について模索しており、さまざまなバイオマーカーの模索も行っています。

 

KEYTRUDA®用法・用量・安全性情報について

用法・用量・安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。

https://www.merck.com/news/mercks-keytruda-pembrolizumab-plus-chemotherapy-with-or-without-bevacizumab-reduced-risk-of-death-by-one-third-versus-chemotherapy-with-or-without-bevacizumab-as-first-line-treatment/

 

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域における取り組み

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.では、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。当社のオンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、30種類以上のがんに対するがん免疫療法の可能性を模索しています。また、引き続き戦略的買収を通じてポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん治療薬候補の開発を最優先に進めています。当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、当社ウェブサイトをご覧ください。

 

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は130年にわたり、人々の生命を救い、人生を健やかにするというミッションのもと、世界で最も治療が困難な病気のために、革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。また、多岐にわたる政策やプログラム、パートナーシップを通じて、患者さんの医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。私たちは、今日、がん、HIVやエボラといった感染症、そして新たな動物の疾病など、人類や動物を脅かしている病気の予防や治療のために、研究開発の最前線に立ち続け、世界最高の研究開発型バイオ医薬品企業を目指しています。詳細については、当社ウェブサイトTwitterFacebookInstagramYouTubeLinkedInをご参照ください。

 

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述

このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行の影響、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.に関するForm 10-Kの2020年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。

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MSDについて

MSD(Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、130年にわたり、人々の生命を救い、人生を健やかにするというミッションのもと、世界で最も治療が困難な病気のために、革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。MSDはまた、多岐にわたる政策やプログラム、パートナーシップを通じて、患者さんの医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。私たちは、今日、がん、HIVやエボラといった感染症、そして新たな動物の疾病など、人類や動物を脅かしている病気の予防や治療のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDは世界最高の研究開発型バイオ医薬品企業を目指しています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookTwitterYouTubeをご参照ください。

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