Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.、VAXNEUVANCE™(15価肺炎球菌結合型ワクチン)が18歳以上の成人における15種類の血清型に起因する侵襲性肺炎球菌感染症予防に対してFDAの承認を取得したことを発表 承認の裏付けとなった臨床データで、PCV13と共通の血清型(1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F)について免疫応答の非劣性を示す 侵襲性肺炎球菌感染症の主要な原因である3、22F、33Fの血清型についてはPCV13より優れた免疫応答を誘導

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2021/07/30 00:02 Asia/Tokyo

報道関係各位

MSD株式会社

この参考資料は、Merck Announces U.S. FDA Approval of VAXNEUVANCE™ (Pneumococcal 15-valent Conjugate Vaccine) for the Prevention of Invasive Pneumococcal Disease in Adults 18 Years and Older Caused by 15 Serotypes の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症や安全性情報、疫学情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

15価肺炎球菌結合型ワクチンは、日本国内では開発中の段階です。


参考資料

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.、VAXNEUVANCE™(15価肺炎球菌結合型ワクチン)が18歳以上の成人における15種類の血清型に起因する侵襲性肺炎球菌感染症予防に対してFDAの承認を取得したことを発表

承認の裏付けとなった臨床データで、PCV13と共通の血清型 (1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F)について免疫応答の非劣性を示す

侵襲性肺炎球菌感染症の主要な原因である3、22F、33Fの血清型については PCV13より優れた免疫応答を誘導*

*訳注)血清型3はPCV13と共通、血清型22F、33FはVAXNEUVANCE™のみに含まれます。

2021年7月16日 ニュージャージー州ケニルワース ― Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、VAXNEUVANCE™(15価肺炎球菌結合型ワクチン)が18歳以上の成人における、15種類の血清型(1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F、33F)に起因する侵襲性肺炎球菌感染症の予防に対して米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得したことを発表しました。この承認申請では、FDAによる優先審査(Priority Review)が行われました。VAXNEUVANCE™の成分またはジフテリアトキソイドに対する重度のアレルギー反応(アナフィラキシーなど)の既往歴のある人には本剤は禁忌です。詳しくは以下の重要な安全性情報の項をご覧ください。

米国疾病予防管理センター(CDC)の予防接種諮問委員会(ACIP)が10月に会合を開き、VAXNEUVANCE™の成人に対する接種推奨について検討を行う見込みです。

VAXNEUVANCE™は、成人における安全性、忍容性、免疫原性を評価する7つの無作為化二重盲検臨床試験のデータをもとに承認されました(詳しくは以下の「FDAの承認の裏付けとなった臨床データ」の項をご覧ください)。臨床データでは、血清型特異的オプソニン化貪食活性(OPA)の幾何平均抗体価(GMT)による評価において、VAXNEUVANCE™により誘導された免疫応答は、既承認の13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)と比較して、両ワクチンに共通して含まれる13種類の血清型については非劣性を示しました。

また、PCV13と共通の血清型3およびVAXNEUVANCE™のみに含まれる22F、33Fについては、PCV13に対する免疫応答の優越性が認められました。ピボタル試験である第3相PNEU-AGE(V114-019)試験において、VAXNEUVANCE™のPCV13に対する優越性は、血清型22F[GMT比 32.52 (95%信頼区間(CI) 25.87, 40.88)]および33F[GMT比 7.19 (95% CI 6.13, 8.43)]と、主要な副次評価項目として評価した血清型3[GMT比 1.62 (95% CI 1.40, 1.87)]について、統計学的に有意に高いOPA GMT比が得られたことに基づいています。なお、VAXNEUVANCE™とPCV13の臨床上の有効性を比較する無作為化対照試験は実施されていません。

PNEU-AGE試験の治験調整医師でIndago Research and Health CenterのJose Cardona博士は、「成人の中でも、高齢者や一定の慢性疾患のある人、免疫が低下している人などは、肺炎球菌感染症とそれに伴う深刻で、時に命に関わる合併症のリスクが高くなります。FDAによるVAXNEUVANCE™の承認は、さまざまな成人集団を対象として免疫応答を評価した堅固な第2相および第3相臨床試験プログラムに基づいており、侵襲性肺炎球菌感染症予防の重要な新しい選択肢となります」と述べています。

肺炎球菌感染症はStreptococcus pneumoniaeまたは肺炎球菌と呼ばれる細菌による感染症です。この細菌には血清型と呼ばれるさまざまな菌株が存在します。侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)は、体内の本来無菌である部位にこの細菌が感染することで発生します。成人IPD患者の約80%が50歳以上です。血清型3、22F、33FはIPDの疾病負荷に大きく関与しており、米国では血清型3が成人におけるIPDの主要な原因となっています。

当社研究開発本部のシニアバイスプレジデントでグローバル臨床開発責任者、チーフメディカルオフィサーのRoy Baynes博士は、「当社では、一人でも多くの人を侵襲性肺炎球菌感染症から守ることに注力しています。肺炎球菌の中でも最大の脅威となる血清型を含み、且つ各血清型について強力な免疫応答を誘導する結合型ワクチンの開発に当社が着手したのはこのためです。FDAの承認を取得したVAXNEUVANCE™は、当社の40年以上にわたる肺炎球菌感染症予防の領域における経験に基づいており、血清型3のように成人で大きな疾病負荷となっている血清型や、侵襲性が高く薬剤耐性にも関連している血清型22F、33Fを含む新たな選択肢となります」と述べています。

 

VAXNEUVANCE™について

VAXNEUVANCE™は当社が承認を取得した15価肺炎球菌結合型ワクチンで、精製された肺炎球菌莢膜多糖体(血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F、33F)を個々にCRM197キャリア蛋白と結合させたものを有効成分としています。VAXNEUVANCE™は、本剤に含有する肺炎球菌血清型に起因する侵襲性感染症の予防を適応としています。VAXNEUVANCE™はこれまでに、18歳以上の成人IPDの予防について画期的医薬品(Breakthrough Therapy)の指定をFDAから取得し、2021年1月に、本剤は優先審査(Priority Review)の指定を受けました。

 

VAXNEUVANCE™の重要な安全性情報

安全性情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。

https://www.merck.com/news/merck-announces-u-s-fda-approval-of-VAXNEUVANCE™-pneumococcal-15-valent-conjugate-vaccine-for-the-prevention-of-invasive-pneumococcal-disease-in-adults-18-years-and-older-caused-by-15-serot/

– FDAの承認の裏付けとなった臨床データ

VAXNEUVANCE™は、7,438名のさまざまな臨床状態の成人集団(内、5,630名にVAXNEUVANCE™を接種)における安全性、忍容性、免疫原性を評価する7つの無作為化二重盲検試験のデータをもとに承認されました。次の試験を実施しました。

– 50歳以上の健康な成人: ピボタルな実薬対照第3相試験では、肺炎球菌ワクチン接種歴のない被験者にVAXNEUVANCE™(604名)またはPVC13(601名)を接種し、VAXNEUVANCE™に含まれる15種類の各血清型について、接種30日後における血清型特異的なOPA応答を評価しました(V114-019/PNEU-AGE [NCT03950622])。この試験では、VAXNEUVANCE™はPCV13と共通の13種類の血清型について非劣性を示し、PCV13と共通の血清型3およびVAXNEUVANCE™のみに含まれる2種類の血清型(22F、33F)について、統計学的に有意に高いOPA GMTを誘導しました。

– 肺炎球菌感染症に罹患するリスクが高い成人を含む、肺炎球菌ワクチン接種歴のない18〜49歳の成人: 肺炎球菌感染症に罹患するリスクが高い、安定した状態の基礎疾患(糖尿病、腎臓病、慢性心疾患、慢性肝疾患、喘息などの慢性肺疾患など)や行動リスク因子(喫煙、過度の飲酒など)を有する成人を対象として第3相記述的試験を実施しました。被験者をVAXNEUVANCE™(1,135名)またはPCV13(380名)を接種する群に無作為に割り付け、いずれも6カ月後にPNEUMOVAX®23(多価肺炎球菌ワクチン)を接種しました(V114-017/PNEU-DAY [NCT03547167])。接種から30日後におけるOPA GMTの評価において、VAXNEUVANCE™は15種類の血清型に対して免疫応答を誘導することが示されました。さらに、PNEUMOVAX®23接種後のVAXNEUVANCE™に含まれる15種類の血清型に対するOPA GMTは、1回目にVAXNEUVANCE™を接種した群とPCV13を接種した群で数値的に類似していました。

– 免疫の低下したHIV成人患者: 肺炎球菌ワクチンの接種歴のない18歳以上のHIV感染成人患者(CD4+ T細胞数≧50個/マイクロリットル、血中HIV RNA量<50,000コピー/mL)を対象としてVAXNEUVANCE™を評価する第3相記述的試験を実施しました(V114-018/PNEU- WAY [NCT03480802])。被験者をVAXNEUVANCE™(152名)またはPCV13(150名)を接種する群に無作為に割り付け、いずれも2カ月後にPNEUMOVAX®23を接種しました。VAXNEUVANCE™に含まれる15種類の血清型について、VAXNEUVANCE™接種後におけるOPA GMTは接種前より高くなりました。これに続くPNEUMOVAX®23接種後のOPA GMTは、VAXNEUVANCE™に含まれる15種類の血清型について両接種群で数値的に類似していました。

– VAXNEUVANCE™と4価季節性インフルエンザワクチン(QIV)との同時接種: 50歳以上の成人を、VAXNEUVANCE™と季節性QIV(Fluarix Quadrivalent)を同時接種する群(600名)またはQIV接種の30日後にVAXNEUVANCE™を接種する群(600名)に無作為に割り付けた第3相試験を実施しました(V114-021/PNEU-FLU [NCT03615482])。VAXNEUVANCE™に含まれる15種類の肺炎球菌血清型および4種類のインフルエンザワクチン株に対するGMTを比較した結果、非劣性基準を達成しました。VAXNEUVANCE™は不活化季節性インフルエンザワクチンとの同時接種が可能です。

– VAXNEUVANCE™のPNEUMOVAX®23との連続接種レジメンにおける使用: 肺炎球菌ワクチン接種歴のない50歳以上の成人をVAXNEUVANCE™(327名)またはPCV13(325名)を接種する群に割り付け、いずれも1年後にPNEUMOVAX®23を接種する実薬対照第3相記述的試験を実施しました(V114-016/PNEU- PATH [NCT03480763])。PNEUMOVAX®23の接種後、VAXNEUVANCE™に含まれる15種類の血清型について、両接種群のOPA GMTは数値的に類似していました。

 

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は130年にわたり、人々の生命を救い、人生を健やかにするというミッションのもと、世界で最も治療が困難な病気のために、革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。また、多岐にわたる政策やプログラム、パートナーシップを通じて、患者さんの医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。私たちは、今日、がん、HIVやエボラといった感染症、そして新たな動物の疾病など、人類や動物を脅かしている病気の予防や治療のために、研究開発の最前線に立ち続け、世界最高の研究開発型バイオ医薬品企業を目指しています。詳細については、当社ウェブサイトTwitterFacebookInstagramYouTubeLinkedInをご参照ください。

 

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述

このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行の影響、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.に関するForm 10-Kの2020年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。

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MSDについて

MSD(Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、130年にわたり、人々の生命を救い、人生を健やかにするというミッションのもと、世界で最も治療が困難な病気のために、革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。MSDはまた、多岐にわたる政策やプログラム、パートナーシップを通じて、患者さんの医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。私たちは、今日、がん、HIVやエボラといった感染症、そして新たな動物の疾病など、人類や動物を脅かしている病気の予防や治療のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDは世界最高の研究開発型バイオ医薬品企業を目指しています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookTwitterYouTubeをご参照ください。

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