育児休業を経験して感じた、確かな変化。
次は自分が周りを支えていきたい。

姥貝 智広(グローバル研究開発本部 オンコロジーサイエンスユニット オンコロジー臨床開発部)

掲載日:2022年12月16日

01
あたたかく送り出してもらった、はじめての育児休業

子育てにかかわって、日々成長するわが子を間近で見守りたいという想いで、第一子の誕生に合わせて育児休業を2回、合計で約2カ月取得しました。複数の開発プロジェクトでリーダーを務める立場でありながら、休業の間、育児に専念できたのは上司やメンバーのサポートがあったからです。

1回目の育児休業を思い返すと、あらかじめ業務の引き継ぎを済ませていたものの、やはり不安はありました。私たちの使命は一日も早く患者さんにお薬をお届けすることですので、「自分が長期間不在になることで、重要なプロジェクトに遅延を生じさせてはいけない」という思いから、「何かあったら、休み中でも連絡してください」と周りには伝えていました。しかし、「私たちがいるから、育児に専念してください。そして、今後制度を利用する人たちのモデルケースに」と、上司もメンバーもとても前向きに送り出してくださったことを覚えています。そのおかげで育児休業中は業務を気にせずに、日中に公園で子どもと遊んだり、実家に家族で帰省したりと、日々すくすくと成長するわが子との貴重な時間を過ごせました。

02
育児休業の経験がもたらした、仕事へのポジティブな影響

周囲の手厚いサポートもあって、2回目の育児休業も無事に取得できました。1回目の育児休業後に、プロジェクトメンバーの一人が私の行動を見て育児休業を取得したという出来事もあり、自分の行動がチームにポジティブな影響を与えられたのかなとうれしく感じたことを覚えています。

2回の育児休業で得た経験は、私の仕事面にも良い変化をもたらしてくれました。私はもともと、仕事のことを四六時中考えてしまうタイプだったのですが、育児休業を通じて「家事や育児の時間」と「自分の時間」などの優先順位付けを変えたり、オンオフを切り替えたりする意識が強くなりました。結果的に、仕事へ復帰した後もメリハリをつけて業務に取り組むことができており、生産性が上がっています。

03
上司が描く“これから”の新しいリーダー像

グローバル研究開発本部 オンコロジーサイエンスユニット
オンコロジー臨床開発部
田中 義信

上司である私の立場から見て、育児休業明けの姥貝は、プロジェクトリーダーという仕事においても引き出しがすごく増えて帰ってきたと感じました。会社とは全然違う世界で仕事から離れて得た経験が、そうさせたのだと思います。また、休んでいる側の人の気持ちも理解したことは、今後リーダーとしてチームをマネジメントしていく上でも大きいと思います。リーダーのポジションになるということは、色々な場面で、多様な事情や背景のある相手を束ねていく立場です。比較的若くして管理職になられた姥貝さんには、育児休暇を経て、リーダーとして新薬開発実務で成果を上げ続けることを妥協なく追求しつつも、チームメンバーや関わりのある他部署の方々との信頼関係を築ける“新しいリーダー像”の確立に取り組んでいってほしいと思いますし、それができると期待しています。

04
すべての社員にとって、より良い職場をつくっていくために

MSDの育児休業制度は有給上限が60営業日、最高で6回の分割取得が可能で、この手厚さは社外の友人に話すと驚かれることが多いです。私自身、実際に育児休業を取得した期間がもし無給だったらと考えると相当な覚悟が必要だったと思うので、制度の充実度は取得の心理的ハードルを下げることにもつながっていると思います。
2回の育児休業取得は上司や同僚、会社が支えてくれたので、次は自分が支える番ですね。育児休業制度をはじめ、MSDには良い制度や仕組みがいくつもあるので、今後は希望する人がそれらを利用しやすい雰囲気づくりに取り組んでいきたいです。

MSDの育児休業制度

当社は2021年10月、社員が新しい家族との時間を大切にできるように、有給で育児休業を取得できる期間を5営業日から60営業日(3カ月)に拡大し、条件が合えば最大で6回の分割取得ができるように制度を改定しました。また、男女や婚姻関係・家族の形を問わず、すべての親に利用してもらえるように制度の適用対象も拡大しています。
MSDでは今後も、すべての社員が働きやすい職場づくりに取り組んでいきます。

(※所属・内容等は取材当時のものとなります)