「患者さんのために」という共通のゴールに向かって、自分の思いを伝えることを大切に。異なる考えが融合することにワクワクします。

谷 真理子

オンコロジーメディカルアフェアーズ サイエンティフィックコンテンツ&メディカルインフォメーション 第2グループ

掲載日:2023年7月26日

01
現在の仕事内容は?

主な業務内容は、抗がん剤の一種である免疫チェックポイント阻害薬に関して、科学的根拠に基づく適切な情報を医療現場に提供することです。具体的には、インタビューフォームや適正使用ガイドなどの資材の作成や研修資料に対する相談やレビューを行っています。また、免疫チェックポイント阻害薬や関連する検査薬に対する医療従事者やMRからの問い合わせに回答したり、FAQを作成しています。このほか、米国本社の担当部署に日本のニーズを伝えたり、効率的な学術情報提供のためのグローバルプラットフォームの作成にも携わっています。
現在は、免疫チェックポイント阻害薬に関連するバイオマーカー領域を担当しているため、部門内だけでなく他部門や診断薬会社など、がんの種類を超えて横断的な業務に携わることが多くあります。バイオマーカーや腫瘍免疫に関して基礎と臨床をつなぐ医療従事者への啓発活動にも取り組んでいます。 

02
MSDへの入社した理由は?

前職までは国内外のアカデミアで動脈硬化栄養学の研究・教育に従事していました。より患者さんの役に立つ仕事に興味を持つようになったことや、妊娠・出産を経て、研究を継続する難しさに直面していたことから、製薬企業への転職を考えました。その中でもMSDは、サイエンスに強い世界トップクラスのグローバルヘルスケア企業であること、大規模臨床試験の結果が絶え間なく発表されるような最先端の医薬品を開発していることから、自分もここで働きたいという気持ちが高まっていきました。
オンコロジー領域も、製薬業界も、会社勤務も初めてでしたが、MSDの医薬品は適応症の追加が頻繁にあるので業務を習得できる機会が多く、自己成長につながると思い、チャレンジすることにしました。また、転職エージェントやお会いしたことのあるMSD社員の方々が、「優秀で人柄の良い社員が多い」と口を揃えておっしゃっていたことも、入社を決めた大きなポイントでした。 

03
MSDの仕事のやりがいは?

私の所属チームでは、隔週で上司と1対1の面談があり、業務状況や今後のプランなどを話し合いながら調整をしています。これにより、認識のずれを最小限にとどめることができるうえ、言いづらいことも共有できる機会があるため、安心して業務に取り組むことができます。また、「やってみたい」と意思表明すると、そのために必要なフィードバックをもらえたり、挑戦するチャンスを与えてもらえたりして、自分のさらなる成長につながっているように思います。
 こうしたチームの取り組みに加えて、コロナ禍以前からテレワーク制度や裁量労働制度が積極的に活用されているなど、自分の価値を最大化できる環境が整っていることが、私にとってMSDで働く大きな魅力となっています。 

04
日々の仕事で心掛けていることは?

MSDでは、多様な背景や価値観を持つ社員たちが、「患者さんのために」という共通のゴールに向かって、目標を一つずつ達成しています。私個人としては、多様性を受け入れるということは、必ずしも全てに同意することではないと考えており、常に自分の意見を持つよう心がけています。価値観が異なる人と意見が合わないのは至極当然で、そのような時は自分の意見を押し通すのではなく、相手との距離感をつかむために自分の意見を言うことが大切だと考えています。そうすることで議論の着地点が見やすくなり、相手との距離感がずっと心地よく感じられるようになります。
このほか現在の業務では、社内外のさまざまな部署と協働する機会があり、多様な人財の中で働くことで自らの強みが見えてきます。国境、業界、職種、学術領域などのボーダーを超えた経験は自分の強みだと感じています。そのたびにさまざまな迷いや壁があった気がしますが、できない理由を並べるより、できる方法を考えることも、常に心がけるようにしていることの1つです。意識的に思考をポジティブにしていると、次第に習慣になって、壁を乗り越えるハードルが低くなっていくように思います。”Beyond the border”をモットーにしていますが、異なる人やものが融合し、新しいことを生み出すプロセスや結果には、常に心躍らされます。

(※所属・内容等は取材当時のものとなります)