担当する治験を通じて、日本と世界の患者さんに革新的な治療選択肢を一日でも早く届けたい。

大丸 恭平

グローバル研究開発本部スタディオペレーション部 オンコロジー領域

掲載日:2023年8月28日

大丸 恭平
大丸 恭平

01
現在の仕事内容は?

新卒入社以来、CRA(臨床開発モニター)として抗がん剤の国際共同治験に携わっています。CRAの主な役割は、担当する治験実施医療機関において医師やスタッフの方々と連携して、自社の治験が倫理規定・計画・タイムラインに則って実施されるようモニタリングしながら、治験症例のデータを収集することです。治験に協力してくださる患者さんの安全を最優先に、治験データの科学的な質と信頼性が確保されるよう、最前線に立って治験を推進しています。新しい薬や治療を生み出すための国際共同治験においては、世界各国の医療機関で各CRAが収集した治験データがまとめて解析され、最終的に一つの治験結果となります。この結果データが“医薬品の価値そのもの”となるため、治験データ収集に携わるCRAはやりがいの大きな仕事です。大変なこともありますが、担当する治験に協力してくださった患者さんの病状回復を知ったときの喜びは、一言ではとても言い表せません。

02
MSDへの入社のきっかけは?

臨床開発職を志して就職活動をする上で、「革新的新薬で世界の人々の健康に貢献する」という私自身のキャリアビジョンを実現できるかどうかが会社選びの軸でした。そしてその希望を満たす会社の一つだったMSDのインターンシップに参加したことが入社を決めるきっかけになりました。
何よりも印象的だったのは、MSDが求める人財について、執行役員の方が「同じ志を持ち、かつ、尖った人財が欲しい」とおっしゃったことです。おもしろい考え方だな、と心に響きました。
医薬品開発ではさまざまなバックグラウンドを持つスペシャリストたちが集まって、一つのチームが構成されます。MSDに強く根付いた「みんなが同じ志を持ちながらも多様性を認め合って、それぞれの強みを生かして働こう」というカルチャーに共感を覚え、私も「ここなら自分らしく働ける」と確信を持ちました。

03
MSDでの仕事のやりがいは? 

「革新的新薬で世界の人々の健康に貢献する」という私のキャリアビジョンに直結する仕事に日々携われていることが最も大きなやりがいです。
入社してからの約3年間、米国本社や海外オフィスと協働・連携して膨大な数のグローバル臨床試験を走らせ、その結果として、実に毎年数多くの新薬・適応症の国内承認取得を達成した歴史的瞬間に私も立ち会いました。そして現在も、患者さんのニーズに応えるため、常に最先端のサイエンスを駆使した医薬品開発に多くの投資がなされ、豊富なパイプラインの元で治験が推進されていることを肌で感じます。
「自分の担当治験を通じて、日本と世界の患者さんに革新的な治療選択肢を一日でも早く届けること」。これが私の一番の目標でありモチベーションとなっています。

04
キャリアアップのために大切にしていることは?

第1に、「上長への相談」です。キャリアビジョンや、やりたい仕事について積極的に上長と共有することが、自分の望むキャリアを実現するために最も大切だと考えています。必ずしも希望が叶うとは限りませんが、自ら発信しなければ始まりませんし、上長はいつも真摯に相談に乗ってくれます。希望する仕事が私にとっては時期尚早という判断であっても、積極性が評価される風土が整っていて働きやすいです。
第2に、「社内ネットワークづくり」です。新卒の私にとって、社内の他の仕事を知るため、社外の環境変化にアンテナを張るため、そして、ロールモデルとなる社員の方と出会うためにも、その重要性は強く実感しています。幸い、私が所属する研究開発本部内には社内のコミュニケーション促進に繋がる機会が多くありますし、他にも米国本社や海外オフィスで働く同僚・管理職の方とのメンタリングプログラムや気軽なおしゃべり会もあります。自分とは異なるバックグラウンドや価値観を持つ社員から得られる考え・情報が、自分のキャリアや成長のヒントになることもあるので、そのような機会には積極的に参加しています。

05
今後のキャリアの目標は?

現在は、所属部署でのステップアップとして、担当する治験の日本全体での進捗をマネジメントする立場になることを目指しています。長期的な目線では、日本で新しい治療選択肢を待ち望む患者さんのためにも、日本が国際共同治験に乗り遅れる日が来ないよう、世界における日本の治験環境改善やプレゼンス向上に向けた業界活動に携わりたいという思いを持っています。
一方で、社内には多くの部署があり、他には米国本社や海外オフィスでの短期・中期の職務経験のチャンスもありますので、描けるキャリアパスはさまざまです。
まずは自分の軸を大切にしながら視野を広く持ち、持ち前のチャレンジ精神も忘れず、製薬業界の激しい変化に適応できる力やスキルを身に着けるために、日々研鑽を積んでいきたいと思っています。

(※役職と内容は取材当時のものです)