自らチャンスをつかみにいくことが、自分自身の成長につながる。

出井 一輝

デジタル&データ イネイブラーユニット/ CxM Strategy&Innovation スクワッド

掲載日:2023年7月21日

01
現在の仕事内容は? 

私が所属するチームでは、主に顧客エンゲージメントビジョンの策定と推進を行っており、主な業務内容は3つあります。
1つ目は、顧客エンゲージメントの戦略策定です。最近はテクノロジーの急速な進化の影響を受けて製薬会社を取り巻く環境も大きく変化していますが、それに伴って、私たちも外部のステークホルダーとの関わり方を変えていく必要があります。そのために、社内ステークホルダーと協働しながら環境変化に合わせた顧客エンゲージメントビジョンを策定したり、データを活用した顧客エンゲージメントモデルやロードマップを作成・実行したりしています。
2つ目は、市場調査の設計と実施による戦略の評価と検証です。顧客との信頼関係を築き、最適な状態に保つためには、課題と機会を評価・検証し、具体的な戦略や戦術に結び付けていく必要があります。そのために、研究者たちと協力しながら、調査の設計から実施までを行っています。
3つ目は、戦略の実行に向けてグローバルのチームメンバーとコミュニケーションを行うことです。グローバルのマーケティング施策やツール開発の動き、成功事例といった情報を入手し、国内のメンバーと共有するだけでなく、日本からも同様の報告をグローバルに行っています。国内では、調査結果に基づく課題や機会、戦略をチームと共有し、新しいエンゲージメントモデルの構築を進めています。このほか、製品マーケティングチームとも協力して、デジタルツールを活用したアプローチ方法などを検討しています。
MSDではアジャイルな組織運営を行っており、私が関与しているプロジェクトでも、さまざまな部署と協働し、日々改善を重ねながらスピード感を持って業務を進めています。

02
MSDに入社した理由は?

就職活動では、自分のやりたいことだけではなく、社会に対する会社の意義や貢献度も重要な要素として考えていました。その中で、多くの患者さんの病気を治療するための医薬品の開発・製造・販売、そして予防のためのワクチンを提供している製薬会社に強い興味を持ちました。
数多くの企業の中でも特にMSDに魅力を感じた理由は、人事の方々の、会社や製品への情熱に心を打たれたからです。また、米国本社の創業者の息子であり創成期に社長を務めたジョージ・W・メルク氏の「医薬品は人々のためにあるのであり、利益のためにあるのではないことを決して忘れてはならない」という理念に強く共感したことも挙げられます。
また、医薬品の情報提供を行うMRという仕事を通じて、より良い医療の実現と患者さんの健康に貢献できることも魅力的でした。

03
MSDの仕事のやりがいは?

私にとって仕事のやりがいと魅力は、革新的な新薬や新適応の医薬品に携わる機会をつかむことで自己成長が実現できることです。
これまで私はMR・営業企画推進部・糖尿病マーケティング部・カスタマーエクスペリエンスマネジメントチームと、キャリアを歩んできましたが、各部門で新薬や新適応に携わり、必要なスキルを習得することができました。
MR時代には、医師への新薬に関する迅速かつ正確な情報提供の重要性を学びました。医師から患者さんが回復されたというお話を伺うことは、私のモチベーションの強い源となりました。
営業企画推進部では新薬のアライアンス製品に関する提携企業との交渉や営業ルールの策定、糖尿病マーケティング部では製品戦略と戦術の策定に携わり、論理的・戦略的思考力や交渉力を伸ばすことができました。
現在は、データを活用した顧客視点でのエンゲージメントビジョンの立案に携わっていますが、戦略的思考をさらに高め、デザイン思考やデジタル、データを活用するための知識を獲得することができています。
MSDでは自らの成長のためにチャンスをつかみにいける機会があります。私にとって、そのような環境で新薬や新適応の医薬品に関わることができるのは大きなやりがいであり、自己成長や専門知識の研鑽を通じて、患者さんの健康に貢献できることに喜びを感じています。

04
日々、どのようなことを心掛けて仕事に取り組んでいますか?

私が強く意識していることは3つあります。
1つ目は、明確なゴール設定です。私のチームが取り組むプロジェクトでは、最初からゴールが明確にあるわけではなく、自ら考え、ゼロからイチにしなければならないケースが多いため、日々の業務で迷うことがないようゴールを強く意識し、設定するようにしています。
2つ目は、情報の透明性と可視化です。私のチームは戦略を検討することが中心業務なので、情報格差が起きないようメンバーが同じ情報を持ち、共通の視点で考える環境を作ることを心がけています。
3つ目は、メンバーと率直に向き合うことです。「人」対「人」ですので、時に先入観や憶測を持ってしまいがちですが、それらを取り払い、一人ひとりと率直に向き合うことを意識しています。私自身、困ったことがあったらすぐに相談し、助けてもらうことが多いですし、メンバーにも困ったことがあればすぐに対応したいと思っています。また良かった点や改善点があればお互いにフィードバックするようにも心がけています。
さらに、リーダーとして成長するためには常に学び続け、自身のスキルやリーダーシップをみがく努力をし、自分自身をアップデートしていくことが重要だと考えています。これらを実践しながら、チーム全体の成長と発展に貢献していきたいと思っています。

(※役職と内容は取材当時のものです)