MSD株式会社 15価肺炎球菌結合型ワクチン「バクニュバンス®水性懸濁注シリンジ」の製造販売承認を取得

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September 26, 2022 00:01 Asia/Tokyo

報道関係各位

MSD株式会社

MSD株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:カイル・タトル、以下 「MSD」)は、本日、15種類の肺炎球菌血清型に対応した沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン(無毒性変異ジフテリア毒素結合体)(以下、15価肺炎球菌結合型ワクチン)「バクニュバンス®水性懸濁注シリンジ」(以下「バクニュバンス®」)について、高齢者又は肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人における肺炎球菌(血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F及び33F)による感染症の予防を効能又は効果として、製造販売承認を取得しましたのでお知らせいたします。

「バクニュバンス®」は、15種類(1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F及び33F)の血清型に対応した肺炎球菌結合型ワクチンです。肺炎は日本人の死因の第5位で、肺炎で亡くなる方の95%以上は65歳以上の高齢者が占めています1。そして、市中肺炎の原因菌で最も多いのが肺炎球菌です。また、肺炎球菌への感染は体の抵抗力(免疫力)が弱まったときなどでも起こりやすく、65歳未満でも肺炎球菌に感染するリスクが高い疾患を有する方は注意が必要です。肺炎球菌結合型ワクチンは肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンと免疫原性の面で異なる特性を持ち、肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンとともに高齢者および肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人の方の肺炎球菌感染症予防に貢献することが期待されます。

1 厚生労働省 人口動態統計(確定数)2020年

15価肺炎球菌結合型ワクチン「バクニュバンス®」は海外では「VAXNEUVANCE™」として、2021年7月に米国[肺炎球菌(※)による侵襲性感染症の予防]で、2021年12月にEU[肺炎球菌(※)による感染症の予防]で18歳以上の成人に対する適応を取得しています。また、2022年6月に米国で肺炎球菌(※)による侵襲性感染症の予防として生後6週から17歳までの小児に対する適応を取得しています。日本では、2022年7月に小児に対する適応について承認を申請しています。

※ 血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F及び33F

MSDは、1988年11月に23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン「ニューモバックス®」を、そして2006年11月には23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン「ニューモバックス®NP」を発売し、日本人の肺炎球菌感染予防に貢献してまいりました。MSDは、この度の「バクニュバンス®」の承認により、高齢者および肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人の方において、肺炎球菌感染症の新たな予防手段を提供し、日本人の健康にさらに貢献できるよう努めてまいります。

 

以上

 

参考資料

沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン(無毒性変異ジフテリア毒素結合体) 「バクニュバンス®水性懸濁注シリンジ」

 

MSDについて

MSD(Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA.が米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善するというパーパスのもとに結束しています。130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)や Facebook 、 Twitter 、 YouTubeをご参照ください。