2020年

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2020年9月29日

報道関係各位

MSD株式会社

 

この参考資料は、LYNPARZA® (olaparib) Improved Median Progression-Free Survival to Over Four and a Half Years Compared to 13.8 Months with Placebo for Patients with BRCA-Mutated Advanced Ovarian Cancer の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

LYNPARZA®は、日本ではリムパーザ®として、白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法、BRCA遺伝子変異陽性の卵巣癌における初回化学療法後の維持療法、がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌に対する効能又は効果で承認を取得しております。


参考資料

LYNPARZA® (olaparib)、BRCA遺伝子変異陽性の進行卵巣がん患者の無増悪生存期間の
中央値をプラセボの13.8カ月に対して4年半超に延長

第III相SOLO-1試験の5年間データは、白金製剤ベースの化学療法による初回治療で奏効を
示した後の維持療法におけるPARP阻害剤に関する最長追跡期間となる解析データ


2020年9月18日ニュージャージー州ケニルワース―アストラゼネカとMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は、本日、LYNPARZA®が、第III相SOLO-1試験の5年間追跡調査データにおいて、新たに診断されたBRCA遺伝子変異陽性(BRCAm)の進行卵巣がんで、白金製剤ベースの化学療法による初回治療後に完全奏効または部分奏効を示した後の維持治療として、プラセボとの比較において無増悪生存期間(PFS)の長期的な改善を示したことを発表しました。

卵巣がんは全世界で女性のがんによる8番目の死因であり、2018年には全世界で約30万人が新たに診断され、約18万5,000人が死亡しました。卵巣がん患者の約22%がBRCA 1またはBRCA 2遺伝子変異を有しています。

第III相SOLO-1試験の5年間の追跡調査データにより、LYNPARZAが病勢進行または死亡のリスクを67%低減し(ハザード比 0.33;[95% 信頼区間 0.25-0.43])、PFSの中央値をプラセボの13.8カ月に対し、56.0カ月に改善したことが示されました。5年の時点で病勢進行が認められなかった患者の割合は、LYNPARZA投与群48.3%に対し、プラセボ投与群では20.5%でした。また、治療期間中央値はLYNPARZA投与群が24.6カ月であったのに対し、プラセボ投与群は13.9カ月でした。追跡期間の中央値はLYNPARZA投与群が4.8年、プラセボ投与群が5.0年でした。

LYNPARZA®の安全性プロファイルはこれまでにSOLO-1試験で確認されている結果と一貫していました。発現率20%以上の主な有害事象は悪心(77%)、疲労・無力症(63%)、嘔吐(40%)、貧血(39%)および下痢(34%)でした。また、主なグレード3以上の有害事象はLYNPARZA投与群の40%に認められ、最も高い頻度で認められたのは貧血(22%)および好中球減少(9%)でした。LYNPARZA投与群では有害事象により58%が投与を中断し、29%が減量しました。LYNPARZA投与群の12%が有害事象により治療を中止しました。

SOLO-1試験の治験医師の一人であり、The Royal Marsden NHS Foundation Trustの顧問腫瘍内科医師でThe Institute of Cancer Researchの上級講師であるSusana Banerjee博士は、「BRCA遺伝子変異陽性の進行卵巣がんと新たに診断された患者において、LYNPARZAによる2年間の維持療法により得られた臨床上の有用性は治療終了後も長期にわたって継続しました。また、5年経過した時点でも、これら患者の半数近くはがんが進行せずに病勢が安定していました。今回得られた結果は、BRCA遺伝子変異陽性の進行卵巣がんの治療において意義のある進歩を示しています」と述べています。

アストラゼネカのオンコロジー領域研究開発担当エグゼクティブバイスプレジデントであるJosé Baselga博士は、「これまでは、ひとたび卵巣がんが再発すると治すことはできないと考えられてきました。しかし、試験結果から、LYNPARZAによる維持療法によって進行がんであっても患者の寛解状態を持続できることが示されました。今回発表された結果は、病勢進行を抑える目的で維持治療を行う際には、診断時に患者のバイオマーカーの状態を特定することが極めて重要であることをさらに裏付けました」と述べています。

当社研究開発本部シニアバイスプレジデント、グローバル臨床開発責任者でチーフメディカルオフィサーのRoy Baynes博士は、「SOLO-1試験は、5年間の追跡調査をまとめた初のPARP阻害剤試験であり、本試験の結果から、LYNPARZAが白金製剤ベースの化学療法による初回治療への奏効後に、プラセボの13.8カ月に対して、無増悪生存期間を4年半超に改善したことが示されました。今回発表された最新データは、従来から予後が不良であった本疾患の治療において重要かつ意義のある成果と言えます」と述べています。


有効性データ概要

第III相SOLO-1試験の結果は、2020年欧州臨床腫瘍学会(ESMO)オンライン会議にて9月18日(金)に発表されました(アブストラクト#811MO)。

なお、第III相SOLO-1試験は主要評価項目であるPFSを2018年6月に達成し、この結果に基づき、米国、EU、日本、中国およびその他数か国で承認を取得しています。


SOLO-1試験について
SOLO-1試験は、新たに診断されたBRCAmの進行卵巣がんにおいて、白金製剤を含む初回化学療法後の単剤維持療法として、LYNPARZA錠(300 mg 1日2回)をプラセボと比較した無作為化二重盲検プラセボ対照多施設共同第III相試験です。本試験は白金製剤ベースの化学療法後に完全奏効または部分奏効を示した病的変異あるいは病的変異疑いに分類されるBRCA 1またはBRCA 2遺伝子変異が確認された391例の患者を無作為に割り付けました。

患者はLYNPARZA®投与群あるいはプラセボ投与群に無作為に割り付けられ(2:1)、最長2年間あるいは病勢進行の時点まで治療薬の投与を受けました。2年の時点で部分奏効を示した患者は治験医師の判断により治療を継続することが認められました。本試験の主要評価項目は治験医師が判断する(PFS)であり、主な副次的評価項目は二次進行もしくは死亡までの期間および最初の後治療開始までの期間、全生存期間などでした。主な解析結果は2018年ESMO会議で発表され、ニューイングランドジャーナルオブメディシンにも掲載されました。


LYNPARZA® (olaparib)について

LYNPARZA®はファーストインクラスのPARP阻害剤であり、BRCA遺伝子変異などDNA損傷応答(DDR)経路の異常に作用することで、がん細胞を選択的に死滅させる初の標的治療薬です。LYNPARZA®によるPARP阻害は、DNA一本鎖切断に結合するPARPを捕捉し、複製フォーク停止と崩壊を惹起することで、DNA二本鎖切断を起こしがん細胞を死滅させます。LYNPARZA®はDDR経路に異常をきたした一連のPARP依存性の腫瘍タイプにおいて試験が進行中です。

アストラゼネカとMSDが共同で開発と商業化を行っているLYNPARZA®は、広範かつ最先端の臨床試験開発プログラムを有しており、アストラゼネカとMSDは、さまざまながん種にわたり、LYNPARZAが単剤療法および他の薬剤との併用療法として様々なPARP依存性腫瘍に及ぼす影響を解明するために協業しています。


LYNPARZA®用法・用量・安全性情報について
用法・用量・安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。

https://www.merck.com/news/lynparza-olaparib-improved-median-progression-free-survival-to-over-four-and-a-half-years-compared-to-13-8-months-with-placebo-for-patients-with-brca-mutated-advanced-ovarian-cancer/


卵巣がんについて
卵巣がんは全世界で女性のがんによる8番目の死因であり、2018年には全世界で約30万人が新たに診断され、約18万5,000人が死亡しました。新たに進行卵巣がんと診断された患者にとって一次治療の最大の目的は、病勢進行をできるだけ遅らせることです。


アストラゼネカとMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域における戦略的提携について

2017年7月、アストラゼネカ社とMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A(北米およびカナダ以外ではMSD)は、世界初のPARP阻害剤であるLYNPARZA®を含む特定のがん治療薬について、複数のがん種において共同開発・商業化するがん領域における世界的な戦略的提携を発表しました。両社は、これらの薬剤を他の可能性のある新薬との併用療法および単剤療法として共同開発します。なお、これらのがん治療薬と、各々の会社が保有するPD-L1またはPD-1阻害薬との併用療法は各々の会社で開発します。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域における取り組み

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.では、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。オンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、30種類以上のがんに対するがん免疫療法の可能性を模索しています。また、引き続き戦略的買収を通じて、がん免疫療法のポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん治療薬候補の開発を最優先に進めています。当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、当社ウェブサイトをご覧ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A. (米国とカナダ以外ではMSD)は、125年以上にわたり、人々の生命を救い、人生を健やかにするというミッションのもと、世界で最も治療が困難な病気のために、革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。MSDはまた、多岐にわたる政策やプログラム、パートナーシップを通じて、患者さんの医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。私たちは、今日、がん、HIVやエボラといった感染症、そして新たな動物の疾病など、人類や動物を脅かしている病気の予防や治療のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDは世界最高の研究開発型バイオ医薬品企業を目指しています。詳細については当社ウェブサイトやMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の TwitterFacebookInstagramYouTubeおよび、Linkedlnをご参照ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(以下、当社)発行のこのニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、当社の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行の影響、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、当社による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対する当社の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

当社は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、当社に関するForm 10-Kの2019年度年次報告書およびSECのインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できる米国証券取引委員会(SEC)に対するこの他の書類で確認できます。


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MSDについて
MSD(Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、125年以上にわたり、人々の生命を救い、人生を健やかにするというミッションのもと、世界で最も治療が困難な病気のために、革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。MSDはまた、多岐にわたる政策やプログラム、パートナーシップを通じて、患者さんの医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。私たちは、今日、がん、HIVやエボラといった感染症、そして新たな動物の疾病など、人類や動物を脅かしている病気の予防や治療のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDは世界最高の研究開発型バイオ医薬品企業を目指しています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookTwitterYouTubeをご参照ください。