2020年

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2020年9月16日

報道関係各位

MSD株式会社

 

この参考資料は、Merck’s Gefapixant (45 mg Twice Daily) Significantly Decreased Cough Frequency Compared to Placebo at Week 12 and 24 in Patients with Refractory or Unexplained Chronic Cough の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

Gefapixantは、日本国内では開発中の段階です。


参考資料

ゲーファピキサント(45mg 1日2回)、プラセボと比較して投与12週時および24週時における
難治性または原因不明の慢性咳嗽患者の咳嗽頻度を有意に低下

第3相試験COUGH-1およびCOUGH-2のデータを2020年欧州呼吸器学会(ERS)
オンライン国際会議で発表


2020年9月8日:ニュージャージー州ケニルワース―Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、難治性または原因不明の慢性咳嗽の経口治療薬として開発中の選択的P2X3受容体拮抗薬ゲーファピキサント(MK-7264)の有効性と安全性を評価するために実施中の2つの第3相試験(COUGH-1およびCOUGH-2)の結果を公表しました。COUGH-1およびCOUGH-2は、原因疾患を適切に治療しても咳嗽が持続する難治性慢性咳嗽や、詳細な検査にも関わらず原因が特定できない原因不明の慢性咳嗽を対象として初めて実施する2つの第3相試験です。両試験において、ゲーファピキサント 45 mgを1日2回投与した成人患者では、24時間の咳嗽頻度(24時間の録音により1時間あたりの咳回数を客観的に測定)が、プラセボ群と比較して、投与12週時(COUGH-1)(プラセボと比較して18.45%低下、95% CI [-32.92, -0.86; p=0.041])および投与24週時(COUGH-2)(プラセボと比較して14.64% 低下、95% CI [-26.07, -1.43; p=0.031])において統計学的に有意に低下しました。いずれの第3相試験でもゲーファピキサント 15 mgを1日2回投与した群では主要有効性評価項目は達成されませんでした。


Queen's University Belfastの医歯学バイオメディカルサイエンス学部Wellcome-Wolfson Institute of Experimental Medicineの臨床教授であるLorcan McGarvey博士は、「世界で5〜10%の成人が慢性咳嗽を患っていると推定されています。中でも、難治性または原因不明の慢性咳嗽患者さんは、健康な人よりも敏感に咳嗽の原因となる様々な要因に反応すると考えられています。これには、会話したり笑ったりといった行動、気温の変化、エアロゾルや食品の匂いといった日常的な要因が含まれますが、現在、治療の選択肢は非常に限られています。これらの患者さんの満たされない大きなニーズが存在する中、COUGH-1およびCOUGH-2の結果は非常に心強いものでした。長年にわたりこの疾患に悩み続けている患者さんに対する、新たな治療の選択肢の可能性がとても期待されます」と述べています。


当社研究開発本部のシニアバイスプレジデントでグローバル臨床開発責任者、チーフメディカルオフィサーのRoy Baynes博士は、「COUGH-1とCOUGH-2は、難治性または原因不明の慢性咳嗽に対する初の2つの第3相試験であり、当社はこのような患者さんを対象としてゲーファピキサントの可能性を研究しています。いずれの試験も45 mg1日2回投与群で主要評価項目を達成し、患者さんの咳嗽頻度を有意に低下しました。このデータを医学界に提供できることを嬉しく思います」と述べています。


この結果は2020年欧州呼吸器学会(ERS)オンライン国際会議(アブストラクト#3800)で発表されました。当社はCOUGH-1およびCOUGH-2のデータを世界中の規制当局に提出していく予定です。


COUGH-1およびCOUGH-2の試験デザインおよび追加データ
COUGH-1試験(NCT03449134)とCOUGH-2試験(NCT03449147)は、難治性または原因不明の慢性咳嗽成人患者に対するゲーファピキサントの有効性(咳嗽頻度の改善)と安全性を評価する無作為化プラセボ対照二重盲検国際共同第3相試験です。両試験で合計2,044名(女性75%、年齢の中央値58歳、咳嗽持続期間の中央値11年)の患者に治験薬が投与されました(COUGH-1が730名、COUGH-2が1,314名)。いずれの試験もゲーファピキサント 45 mgを1日2回投与する群、ゲーファピキサント 15 mgを1日2回投与する群、プラセボ群の3群に患者を無作為に割り付けました。両試験とも患者は無作為化の時点で割り付けられた治療群で試験期間を通して治療を継続しました。COUGH-1試験およびCOUGH-2試験の主要有効性評価項目は、それぞれ投与12週時における24時間の咳嗽頻度(1時間あたりの咳嗽回数)および投与24週時における24時間の咳嗽頻度(1時間あたりの咳嗽回数)で、携帯型デジタル録音機器を利用して計測しました。両試験の副次評価項目は、起床中の咳嗽頻度(1時間あたりの咳嗽回数)、咳嗽に関する質問表Leicester Cough Questionnaire(LCQ)のトータルスコアがベースライン時から1.3ポイント以上上昇した患者の割合などでした。COUGH-1試験の治療期間は12週間、延長期間は40週間で、COUGH-2試験の治療期間は24週間、延長期間は28週間でした。主要安全性評価項目は、治療及びフォローアップ期間中に1つ以上の有害事象が認められた患者の割合や、有害事象により治療を中止した患者の割合などでした。


COUGH-1試験およびCOUGH-2試験では難治性または原因不明の慢性咳嗽患者に対しゲーファピキサント 45 mgを1日2回投与した群において客観的に測定した24時間の咳嗽頻度が有意に低下しました。両試験において、ゲーファピキサント 45 mgを1日2回投与した群では、COUGH-1試験では咳嗽頻度がベースラインから平均62%低下し、COUGH-2試験では平均63%低下しました。

COUGH-1試験およびCOUGH-2試験では副次評価項目も主要有効性評価項目を支持するものでした。起床中の咳嗽頻度における結果は24時間の咳嗽頻度の結果と概ね同程度で、COUGH-2試験で45 mgを1日2回投与した群では統計学的に有意な低下が認められ(推定相対低下率15.79%、95% CI [-27.27, -2.50; p=0.022])、COUGH-1試験でも低下傾向が認められました(推定相対低下率17.68%、95% CI [-32.57, 0.50; p=0.056])。ゲーファピキサント 45 mgを1日2回投与した群では、投与24週時において臨床的に意義がある咳関連QoLの改善を示した患者が有意に多く、プラセボ群に対するオッズ比は1.41(p=0.042)でした。LCQによる評価において、45 mg投与群の77.1%に、咳関連QoLの臨床的に意義のある改善が認められました。


ゲーファピキサントの安全性および忍容性プロファイルは、これまでの試験で報告されている結果と一貫していました。重篤な有害事象の頻度は治療群間で同程度(4%未満)でした。有害事象により治療を中止した患者の割合は15 mg投与群(COUGH-1が3%、COUGH-2が8%)やプラセボ投与群(同3%、5%)と比較して45 mg投与群(同15%、20%)でより高くなりました。味覚関連の有害事象は15 mg投与群(COUGH-1が10.7%、COUGH-2が19.5%)やプラセボ群(同3.3%、8.3%)と比較して45 mg投与群(同58.0%、68.6%)でより高い発現割合で認められました。味覚関連の有害事象のほとんどが軽度から中等度でした。


ゲーファピキサントについて
ゲーファピキサントは難治性または原因不明の慢性咳嗽の治療薬として開発中の経口投与の選択的P2X3受容体拮抗薬です。P2X3受容体は、主にC線維など気道粘膜の感覚神経線維に発現する様々な受容体の一つです。アデノシン三リン酸(ATP)などの化学的刺激物質が気道の炎症、刺激、メカニカルストレス・傷害により気道上皮細胞から放出されます。細胞外ATPが気道のC線維上のP2X3受容体と結合することで、損傷の可能性を示すシグナルとして感知され、活動電位が発生し咳嗽が惹起されることがあります。細胞外ATPとP2X3受容体の結合を阻害することで、感覚神経であるC線維の活性化を抑え、咳嗽が抑制されると考えられています。


慢性咳嗽について
慢性咳嗽(8週間以上続く咳)の有病率は世界の成人全体の5〜10%と推定されています。この中には、原因疾患(喘息、胃食道逆流症など)を治療しても改善の認められない難治性慢性咳嗽(RCC)や、詳細な検査にも関わらず原因が特定できない原因不明の慢性咳嗽(UCC)があります。現在、難治性または原因不明の慢性咳嗽に対して承認されている治療薬はありません。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A. (米国とカナダ以外ではMSD)は、125年以上にわたり、人々の生命を救い、人生を健やかにするというミッションのもと、世界で最も治療が困難な病気のために、革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。MSDはまた、多岐にわたる政策やプログラム、パートナーシップを通じて、患者さんの医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。私たちは、今日、がん、HIVやエボラといった感染症、そして新たな動物の疾病など、人類や動物を脅かしている病気の予防や治療のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDは世界最高の研究開発型バイオ医薬品企業を目指しています。詳細については当社ウェブサイトやMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の TwitterFacebookInstagramYouTubeおよび、Linkedlnをご参照ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(以下、当社)発行のこのニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、当社の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行の影響、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、当社による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対する当社の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

当社は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、当社に関するForm 10-Kの2019年度年次報告書およびSECのインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できる米国証券取引委員会(SEC)に対するこの他の書類で確認できます。


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MSDについて
MSD(Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、125年以上にわたり、人々の生命を救い、人生を健やかにするというミッションのもと、世界で最も治療が困難な病気のために、革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。MSDはまた、多岐にわたる政策やプログラム、パートナーシップを通じて、患者さんの医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。私たちは、今日、がん、HIVやエボラといった感染症、そして新たな動物の疾病など、人類や動物を脅かしている病気の予防や治療のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDは世界最高の研究開発型バイオ医薬品企業を目指しています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookTwitterYouTubeをご参照ください。