2020年

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2020年6月5日

報道関係各位

MSD株式会社

 

この参考資料は、Merck’s KEYTRUDA® (pembrolizumab) Superior to Standard of Care Chemotherapy in Patients with MSI-H Colorectal Cancer の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

KEYTRUDA®は、日本ではキイトルーダ®として、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌、再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌の効能又は効果で承認を取得しております。


参考資料

KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)の
結腸・直腸がんにおいて標準化学療法に対する優越性が認められる

KEYTRUDA®の単独療法は化学療法と比較して
疾患進行または死亡のリスクを40%低減、無増悪生存期間の中央値は2倍以上に延長

第3相KEYNOTE-177試験は、MSI-Highの結腸・直腸がんの一次治療としての抗PD−1抗体の
単独療法について、化学療法との直接比較で良好な結果が認められた初めての試験



2020年5月28日 ニュージャージー州ケニルワース―Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)またはミスマッチ修復機能欠損(dMMR)を有する治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がんの一次治療において抗PD-1抗体KEYTRUDA®を評価する第3相KEYNOTE−177試験の結果を初めて発表しました。この試験において、KEYTRUDA®の単独療法では疾患進行または死亡のリスクが対照群と比較して40%減少(HR=0.60 [95% CI, 0.45-0.80; p=0.0002])し、無増悪生存期間(PFS)の中央値は同患者集団に対する現在の標準療法である化学療法(治験担当医師が選択する、ベバシズマブまたはセツキシマブと併用または非併用によるmFOLFOX6またはFOLFIRIレジメン)では8.2カ月であったのに対し、KEYTRUDA®では16.5カ月でした。すでに発表しているとおり、この試験は変更なく継続し、もう一つの主要評価項目である全生存期間(OS)の評価を行います。KEYNOTE−177試験の結果は、2020年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会でのプレナリーセッションの演題に選ばれ、2020年5月31日(日)に発表されました(アブストラクト#LBA4)。

当社研究開発本部シニアバイスプレジデント、グローバル臨床開発責任者でチーフメディカルオフィサーのRoy Baynes博士は、「長い間、MSI-Highの結腸・直腸がんの一次治療はmFOLFOX6+ベバシズマブが標準療法でした。このたび、これらの患者さんに対する抗PD−1抗体の単独療法において、化学療法と比較して統計学的に有意で臨床的に意味のある無増悪生存期間の延長が初めて認められ、優越性が示されました。MSI-Highを有する結腸・直腸がんの一次治療においてはアンメットニーズが存在し、持続的で長期的な予後の改善を可能にする新たな治療選択肢が求められています。今年のASCOのプレナリーセッションで、結腸・直腸がん治療に変革をもたらしうるデータの発表の機会をいただけたことに感謝します」と述べています。

ソルボンヌ大学の腫瘍内科学教授でSt. Antoine Hospital, Assistance Publique Hôpitaux de Parisの腫瘍内科責任者のThierry Andre医師は、「MSI-Highの進行・再発の結腸・直腸がんにおいて、KEYTRUDA®の単独療法では疾患進行または死亡リスクが標準化学療法より40%と大幅に低減し、治療関連有害事象はより低い発現頻度でした。また、KEYTRUDA®は奏効した患者さんたちに対して2年の長期的な効果の持続も認められました。KEYNOTE−177試験のデータは、KEYTRUDA®の単独療法がMSI-Highの進行・再発の結腸・直腸がんの一次治療の新たな標準療法となる可能性があることを示しています」と述べています。

KEYTRUDA®は2017年5月に、MSI-HighまたはdMMRの固形がんを有する治療歴のある患者に対し、がん種にかかわらずバイオマーカーに基づき使用できる初の抗がん剤として米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得しました。

すでに発表しているとおり、ASCOでは当社の幅広いがん領域のポートフォリオや研究開発パイプラインから20種類近くの固形がん、血液がんに関する80本以上のアブストラクトが発表されます。当社主導試験の発表概要とポスターは5月29日(金)午前8時(米国東部標準時)に公開しました。当社のTwitterアカウント@Merckでは、ハッシュタグ#ASCO20でASCOのニュースや最新情報を発信しています。


KEYNOTE-177試験の試験デザインと追加データについて(アブストラクト#LBA4)
KEYNOTE-177試験は、MSI-HighまたはdMMRを有する治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がんの一次治療においてKEYTRUDA®の単独療法と標準化学療法を比較する無作為化非盲検第3相試験です(ClinicalTrials.gov, NCT02563002)。2つの主要評価項目はPFSとOSです。この試験では登録患者307名を次のいずれかに無作為に割り付けました。KEYTRUDA®(200 mgを3週間サイクルの初日に最大35サイクルまで静脈内投与)、または治験担当医師が選択する以下の化学療法レジメンのいずれか: mFOLFOX6、mFOLFOX6+ベバシズマブ(5 mg/kgを2週間サイクルの初日に静脈内投与)、mFOLFOX6+セツキシマブ(2週間サイクルの初日に400 mg/m2を静脈内投与し、2回目からは250 mg/m2を週1回静脈内投与)、 FOLFIRI、FOLFIRI+ベバシズマブ(5 mg/kgを2週間サイクルの初日に静脈内投与)、FOLFIRI+セツキシマブ(2週間サイクルの初日に400 mg/m2を静脈内投与し、2回目からは250 mg/m2を週1回静脈内投与)。

本試験においてKEYTRUDA®では統計学的に有意で臨床的に意味のあるPFSの延長が認められ(HR=0.60 [95% CI, 0.45-0.80; p=0.0002])、PFSの中央値は、化学療法では8.2カ月であったのに対しKEYTRUDA®では16.5カ月でした。2年PFS率はKEYTRUDA®では48%、化学療法では19%でした。奏効率(ORR)はKEYTRUDA®では43.8%、化学療法では33.1%で、完全奏効率はそれぞれ11.1%、3.9%、部分奏効率は32.7%、29.2%でした。奏効期間の中央値はKEYTRUDA®は未到達(範囲:2.3+〜41.4+カ月)で、化学療法では10.6カ月(2.8〜37.5+カ月)でした。また、KEYTRUDA®では83%、化学療法では35%の患者に最低2年間の治療効果の持続が見られました。本試験のITT解析集団の59%が、化学療法群での治療中止後に抗PD−1/PD-L1抗体による治療を受けました。

安全性プロファイルについては、KEYTRUDA®のグレード3以上の治療関連有害事象(AE)の頻度は化学療法と比較して低く(それぞれ22%、66%)、新たな毒性は認められませんでした。免疫関連AEやinfusion reactionsの認められた患者はKEYTRUDA®では31%、化学療法では13%でした。最も高い頻度で報告された免疫関連AEは、KEYTRUDA®では甲状腺機能低下症(12%)と大腸炎(7%)で、化学療法ではinfusion reactions(8%)でした。


投資家向けイベント
当社は2020年ASCO年次総会の開催に伴い、オンラインイベントを6月2日(火)14:00(米国東部時間)に開催します。詳細は開催日が近くなりましたら http://investors.merck.com/home/default.aspx で公表します。


高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)について
マイクロサテライト不安定性(MSI-High)は、National Cancer Instituteの定義によると、ある細胞(腫瘍細胞など)のDNAが変化し、マイクロサテライト(DNAの短い繰り返し配列)の反復回数が正常なDNAの反復回数と異なる状態のことです。MSIはDNAが細胞内で複製される際のミスを修復する機能の欠損によって生じるものと考えられます。こうした修復機能の欠損は、ミスマッチ修復機能欠損(dMMR)とも呼ばれます。検査時に腫瘍にMSI-HighまたはdMMRが確認される大腸がん患者は約5〜15%と推定されています。


結腸・直腸がん(大腸がん)について
大腸がんは結腸または直腸に発生し、発生部位により結腸がんまたは直腸がんと呼ばれます。大腸がんは通常、直腸や結腸の内側の粘膜にポリープと呼ばれる腫瘍として始まり、時間をかけてがん化します。大腸がんは世界で3番目に多いがんで、がんの死因の第2位となっています。2018年には世界で推定850,000人近くが新たに大腸がんと診断され、880,000人以上が死亡しました。米国だけでも2020年に新たに大腸がんと診断される患者は結腸がんで105,000人近く、直腸がんで43,000人以上と推定され、大腸がんにより53,000人以上が死亡すると予想されています。進行・再発の結腸がんおよび直腸がん(ステージIV)と診断された患者の5年生存率は、それぞれ、約14%および約15%と推定されています。


KEYTRUDA®について
KEYTRUDA®は、自己の免疫力を高め、がん細胞を見つけて攻撃するのを助ける抗PD-1抗体です。KEYTRUDA®はPD-1とそのリガンドであるPD-L1およびPD-L2との相互作用を阻害して、がん細胞を攻撃する Tリンパ球を活性化するヒト化モノクローナル抗体です。
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は業界最大のがん免疫療法臨床研究プログラムを行っており、現在1,200を超えるKEYTRUDA®の臨床試験を実施し、幅広い種類のがんや治療セッティングを検討しています。KEYTRUDA®の臨床プログラムでは、さまざまながんにおけるKEYTRUDA®の役割や、KEYTRUDA®による治療効果が得られる可能性を予測する因子について模索しており、さまざまなバイオマーカーの模索も行っています。


KEYTRUDA®用法・用量・安全性情報について
用法・用量・安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。
https://www.mrknewsroom.com/newsroom/news-releases/news-details/2020/Mercks-KEYTRUDA-pembrolizumab-Superior-to-Standard-of-Care-Chemotherapy-in-Patients-with-MSI-H-Colorectal-Cancer/default.aspx


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域における取り組み
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.では、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。オンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、30種類以上のがんに対するがん免疫療法の可能性を模索しています。また、引き続き戦略的買収を通じて、がん免疫療法のポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん治療薬候補の開発を最優先に進めています。当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、当社ウェブサイトをご覧ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は125年以上にわたり、人々の生命を救い、人生を健やかにするというミッションのもと、世界で最も治療が困難な病気のために、革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。また、多岐にわたる政策やプログラム、パートナーシップを通じて、患者さんの医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。私たちは、今日、がん、HIVやエボラといった感染症、そして新たな動物の疾病など、人類や動物を脅かしている病気の予防や治療のために、研究開発の最前線に立ち続け、世界最高の研究開発型バイオ医薬品企業を目指しています。詳細については当社ウェブサイトTwitterFacebookInstagramYouTubeLinkedlnをご参照ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述
このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行の影響、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.に関するForm 10-Kの2019年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。


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MSDについて
MSD(Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、125年以上にわたり、人々の生命を救い、人生を健やかにするというミッションのもと、世界で最も治療が困難な病気のために、革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。MSDはまた、多岐にわたる政策やプログラム、パートナーシップを通じて、患者さんの医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。私たちは、今日、がん、HIVやエボラといった感染症、そして新たな動物の疾病など、人類や動物を脅かしている病気の予防や治療のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDは世界最高の研究開発型バイオ医薬品企業を目指しています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookTwitter YouTubeをご参照ください。