2017年

2017年

 

 

2017年10月17日

報道関係各位

MSD株式会社

「糖尿病の発症や進行のリスクがある人」対象 全国実態調査
医療機関や健康診断で高血糖を指摘されても43.2%が糖尿病の再検査を未受診
糖尿病の薬物治療に対して57.5%が抵抗感を有す

 

MSD株式会社(本社:東京都千代田区、社長:ヤニー・ウェストハイゼン)は、2型糖尿病の疑いのある人や高血糖を指摘された人、治療を中断している人など※1、糖尿病の発症や進行のリスクがあると考えられる日本全国の40歳以上の男女4,700名に対し、糖尿病に関する意識や行動などの実態を明らかにするための調査を実施しました。

〈調査結果のポイント〉

  • ◆ 糖尿病の発症や進行のリスクを持つ人の43.2%が、リスクを指摘されながらも再検査を未受診
  • ◆ 44.1%が自身の糖尿病の発症や進行のリスクについて「低い」と答えている
  • ◆ 薬物療法への抵抗感を57.5%が感じているが、服用頻度によって心理的負担が軽減される傾向も

□ 発症や進行のリスクがあっても、健康診断や検査受診に消極的な姿勢

  • ・ 医療機関や健康診断で高血糖と指摘された人の43.2%(1,952人/4,518人)が糖尿病の再検査を未受診。40代では半数以上(50.7%、744人/1,468人)。(Q3)
  • ・ 未受診の理由は「放っておいても、再検査の受診について特に何も言われないから(44.0%、858人/1,952人)」が最も多い。続いて、「特に気になる症状がないから(22.7%、444人/1952人)」。(Q4)
  • ・ 健康診断を毎年受診していない人も21.9%(1,029人/4,700人)存在。会社員では、毎年受診していない人は10.1%(220人/2,170人)と少ないが、自営業の方では36.8%(156人/424人)、働いていない人では30.9%(406人/1,315人)と、会社員に比べ3倍以上の高い割合となった。また、毎年受診していない理由は「面倒だから(35.3%、363人/1,029人)」が最多。(Q1、Q2)


□ 自身の発症や進行のリスクを過小評価する傾向

  • ・ 糖尿病の発症や進行のリスクがあるにも関わらず、44.1%(2,075人/4,700人)がその「リスクは低い」と回答。(Q9)
  • ・ リスクが低い理由として「症状を感じていないから(44.7%、928人/2,075人)」、「太っていないから」(20.0%、416人/2,075人)」との回答も。糖尿病は初期には自覚症状がほとんどなく、やせ型でもなり得るという糖尿病の特徴に関する認識不足が浮き彫りに。(Q10)
  • ・ 一方、糖尿病の主な症状※2のうち1つでも実感している人は75.6%(3,553人/4,700人)に及ぶ。(Q23)
  • ・ 働いている場合、自分の健康よりも仕事を優先が65.5%(2,084人/3,182人)。(Q14)


□ 半数以上が薬物療法に抵抗感を有し、心理的負担の少ない治療法に期待感

  • ・ 糖尿病未治療者の糖尿病治療に対するイメージには「厳しい食事制限(64.7%、2,981人/4,606人)」や「毎日服薬が必要(59.1%、2,722人/4,606人)」の他、「毎日インスリン注射を打つ(56.5%、2,604人/4,606人)」という思い込みや先入観が存在。(Q15)
  • ・ 糖尿病治療への抵抗感は薬物療法が57.5%(2,701人/4,700人)と最多。食事療法は40.8%(1,917人/4,700人)、運動療法は27.7%(1,300人/4,700人)。(Q5)
  • ・ 治療薬が週に1回服用タイプの場合、63.2%(2,969人/4,700人)が「心理的負担が減る」と回答。(Q18)

  • ※1 調査対象:2型糖尿病治療中断者 / 2型糖尿病未治療者 / 2型糖尿病の疑い、予備軍、境界型と診断有 / 高血糖で要再検査・要治療と診断有 / 高血糖と診断有の方
  • ※2 「のどが渇くことが多い」「多尿・頻尿である」「疲れやすい、だるい」

<東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科 主任教授 小田原 雅人先生からのコメント>

2型糖尿病は、日本では40歳代以降で発症率が高くなり、40歳以上の3人に1人が患者または予備軍と推定されています。初期には自覚症状が乏しく、健康診断などで定期的に血液検査や尿検査を受けなければ気付かない例や、未治療者、治療中断者も多くみられます。その一方で、高血糖状態を放っておくと、網膜症や腎症、神経障害などを引き起こしたり、動脈硬化が進行して脳梗塞や心筋梗塞などに至ることもあるため、糖尿病は早期診断、早期治療、そしてきちんと治療を継続することが大切です。

今回の調査は、40歳以上という年齢に加え、糖尿病の発症や進行のリスクがある人を対象とすることで、糖尿病の再検査・治療開始の早期化におけるハードルとなっている意識・知識などの現状を明らかにする取り組みです。

調査結果から、自身の健康に対する過剰な自信がみられたり、糖尿病に関する知識・関心が低かったりと、糖尿病の発症や進行のリスクがある人たちが適切な対処を充分に行っていない実態が示されました。

糖尿病の治療に対しては、食事制限の他、「毎日服薬する必要がある」(59.1%、2,722人/4,606人)や「毎日インスリン注射を打つ」(56.5%、2,604人/4,606人)などの印象を持っている人が多いことが浮き彫りになりました。また、「薬の服用頻度が多いのは、負担に感じる」と63.1%(2,965人/4,700人)が回答しています。一般的に、薬と言えば、毎日の服用、食事の前後など複数回の服用をイメージされるかもしれませんが、現在では、週1回の服用で毎日の服用と同様の効果を得られる治療薬も新たに登場しています。今回の調査でも「飲み薬の頻度が週1回なら、治療の心理的負担が減る」と63.2%(2,969人/4,700人)が回答しているように、治療の選択肢が増えたことで、患者さんの様々なライフスタイルやニーズにあった治療薬が選択できるようになっています。

糖尿病は、早期に適切に対処することで、健康な人と変わらない生活を送ることもできます。先入観で治療を敬遠せず、ご自身で糖尿病に関する正しい知識を持つことも治療のひとつと考え、分からないことがあれば医師とよく話し合い、納得して治療を受けていただきたいと思います。放置して重症化する前に病院を受診することをお勧めします。


以上


【参考資料】MSD株式会社「糖尿病の発症や進行のリスクがある人」対象全国実態調査 調査結果詳細


MSDについて
MSDは1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、生活を改善するために、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。MSDはMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が各国(米国とカナダ以外)で事業を行う際に使用している名称です。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp) や FacebookYouTube をご参照ください。