2017年

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2017年12月19日

報道関係各位

MSD株式会社

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.
サイトメガロウイルス(CMV)を予防する PREVYMIS™(レテルモビル)の
第3相試験結果がニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌に掲載

 

※ この資料は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が2017年12月6日(米国東部時間に発表したニュースリリースの日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症や安全性重要情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、2017年12月6日(米国東部時間)、サイトメガロウイルス(cytomegalovirus、以下CMV)抗体陽性の成人同種造血幹細胞移植(hematopoietic stem cell transplant、以下HSCT)レシピエント[R+]におけるCMV感染および感染症の予防のための新薬PREVYMIS™(レテルモビル)の主要第3相臨床試験の主な結果がニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(The New England Journal of Medicine)誌に掲載されたことを発表しました。

CMV抗体陽性のHSCTレシピエントはCMVが再活性化するリスクが高くなります。CMV感染は、これらのレシピエントに高頻度に見られる臨床的に重要な合併症で、移植後早期のCMV再活性化が死亡率上昇の原因となっています。レテルモビルはCMVの複製を阻害するファーストインクラスの抗ウイルス薬で、CMV感染リスクを有する患者におけるCMV感染症の予防において、米国、EU、日本で希少疾病医薬品の指定を受けております。



MSDについて
MSDは1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、生活を改善するために、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。MSDはMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が各国(米国とカナダ以外)で事業を行う際に使用している名称です。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookYouTubeをご参照ください。


 
 

 

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.
サイトメガロウイルス(CMV)を予防する PREVYMIS™(レテルモビル)の
第3相試験結果がニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌に掲載


2017年12月6日:ニュージャージー州ケニルワース Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は、本日、サイトメガロウイルス(cytomegalovirus、以下CMV)抗体陽性の成人同種造血幹細胞移植(hematopoietic stem cell transplant、以下HSCT)レシピエント[R+]におけるCMV感染および感染症の予防のための新薬PREVYMIS™(レテルモビル)の主要第3相臨床試験の主な結果がニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(The New England Journal of Medicine)誌の電子版に掲載されたことを発表しました。この論文は次号の印刷版にも掲載されます。

CMV抗体陽性のHSCTレシピエントはCMVが再活性化するリスクが高くなります。CMV感染は、これらのレシピエントに高頻度に見られる臨床的に重要な合併症で、移植後早期のCMV再活性化が死亡率上昇の原因となっています。PREVYMIS™はCMVの複製を阻害するファーストインクラスの抗ウイルス薬です。

ハーバード大学医学大学院の医学部准教授でボストン所在のDana-Farber Cancer InstituteおよびBrigham and Women’s Hospitalの移植/がん関連感染症部門の担当医であるFrancisco M. Marty博士は、「この試験は、HSCT後に予防投与が可能な、効果の高い新たな抗ウイルス薬を開発する10年以上にわたる取り組みが結実したものです」と述べています。

本試験では、主要評価項目であるHSCT後24週目までに臨床的に意味のあるCMV感染が認められた患者、治験を中止した患者、またはデータが欠測している患者の割合は、PREVYMIS™群(37.5%、122/325例)ではプラセボ群(60.6%、103/170例)より有意に低くなり(p<0.001)ました。臨床的に意味のあるCMV感染を予防するPREVYMIS™の有効性は、移植後14週目(治療終了)および24週目において、事前に定義されたCMV再活性化の高リスク群および低リスク群で一貫していました。移植後24週目および48週目における全死因死亡率はプラセボ群よりPREVYMIS™群で低くなりました。

PREVYMIS™は、ピモジドまたは麦角アルカロイドを投与している患者には禁忌です。ピモジド濃度の上昇は、QT延長やトルサード・ド・ポアンツ(torsades de pointes)を引き起こす可能性があります。また麦角アルカロイド濃度の上昇は、麦角中毒を引き起こす可能性があります。PREVYMIS™をシクロスポリンと併用する場合には、ピタバスタチンまたはシンバスタチンは禁忌です1。ピタバスタチンまたはシンバスタチンの濃度の大幅な上昇により、ミオパチーや横紋筋融解症を引き起こす可能性があります。

当社研究開発本部バイスプレジデントで感染症臨床開発を担当するNicholas Kartsonis博士は、「当社は、CMV感染や感染症のリスクにさらされているHSCTレシピエントにおける満たされていない重大な医療ニーズに対応するためPREVYMIS™を提供することに取り組んでいます。このたびの試験結果を元に、米国におけるPREVYMIS™の承認に続き、欧州や日本など他の市場でも承認審査が行われています」と述べています。

PREVYMIS™は、米国で12月上旬に受注が開始されます。

この二重盲検試験では、CMV陽性の成人同種HSCTレシピエントをPREVYMIS™群とプラセボ群に無作為に割り付け、経口または静注により移植後14週目まで投与しました。PREVYMIS™は480 mg(シクロスポリンを併用する患者は240 mg)を1日1回投与しました。臨床的に意味のあるCMV感染(CMV感染症または先制治療を必要とするCMVウイルス血症の発症と定義)が認められた患者は治験薬を中止し抗CMV治療を受けました。試験の全患者を移植後48週目までフォローしました。

本試験で事前に設定された主な副次評価項目は、主要有効性解析集団における14週目までの臨床的に意味のあるCMV感染患者の割合と、臨床的に意味のあるCMV感染がみられるまでの時間でした。投与を受けた全患者が安全性解析の対象でした。本試験で事前に設定された探索的評価項目は、全死亡の累積発生率、生着までの時間、移植片対宿主病(graft-versus-host disease; GVHD)およびCMV以外の感染症の発生率などでした。


PREVYMIS™(レテルモビル)に関するその他の安全性情報
PREVYMIS™を特定の薬剤と併用することで重大な薬物相互作用を引き起こす可能性があり、PREVYMIS™または併用薬の有害事象や治療効果の低下につながる場合があります。PREVYMIS™投与前および投与中は薬物相互作用の可能性について考慮し、PREVYMIS™投与中の併用薬を確認し、PREVYMIS™および併用薬に関連した有害事象に注意する必要があります。

心臓関連の有害事象(治験担当医師による因果判定の有無は問わない)は、プラセボ群よりPREVYMIS™群で高い頻度で認められました(PREVYMIS™群13%、プラセボ群6%)。最も高い頻度で見られた心臓関連有害事象は頻脈(PREVYMIS™群4%、プラセボ群2%)と心房細動(PREVYMIS™群3%、プラセボ群1%)でした。これらの有害事象の重症度はいずれも軽度もしくは中等度でした。

PREVYMIS™による治療を受けたHSCT患者の10%以上に認められ、プラセボ群より頻度が2%以上高かった有害事象は、悪心(27%、23%)、下痢(26%、24%)、嘔吐(19%、14%)、末梢性浮腫(14%、9%)、咳(14%、10%)、頭痛(14%、9%)、倦怠感(13%、11%)、腹痛(12%、9%)でした。

治験薬の投与中止に至った有害事象で最も頻度が高かったのは、悪心(PREVYMIS™群2%、プラセボ群1%)でした。1名の患者が、PREVYMIS™の経口投与から静注に移行した最初の投与後に、中等度の呼吸困難を伴う過敏反応により治療を中止しました。

PREVYMIS™(レテルモビル)を有機アニオン輸送ポリペプチド1B1/3(OATP1B1/3)の阻害剤と併用することで、レテルモビルの血漿中濃度が上昇する可能性があります。

PREVYMIS™をミダゾラムと併用することで、ミダゾラムの血漿中濃度が上昇する可能性があります。PREVYMIS™をCYP3Aの基質と併用することで、併用したCYP3A基質の血漿中濃度が臨床的に意味のある上昇を示す可能性があります。

PREVYMIS™をOATP1B1/3トランスポーターの基質と併用することで、併用したOATP1B1/3基質の血漿中濃度が臨床的に意味のある上昇を示す可能性があります。

CYP3AおよびOATP1B1/3を媒介した薬物相互作用による併用薬に対する影響の程度は、PREVYMIS™をシクロスポリンと併用した時には異なる可能性があります。シクロスポリンとの薬物相互作用についてはシクロスポリンの処方情報をご覧ください。

PREVYMIS™の投与のために併用薬の用量を調整する場合、PREVYMIS™の投与完了後に用量を再調整する必要があります。

PREVYMIS™と併用することで臨床的に意味のある薬物相互作用が生じることが知られている、または生じる可能性のある薬剤・薬剤クラス(特に記載のない場合シクロスポリン非投与)には以下のようなものがありますが、これ以外の薬剤との薬物相互作用の可能性も否定できません。

  • 抗不整脈薬
    • アミオダロン:アミオダロン濃度の上昇
  • 抗凝固薬
    • ワーファリン:ワーファリン濃度の低下
  • 抗てんかん薬
    • フェニトイン:フェニトイン濃度の低下
  • 糖尿病治療薬
    • グリブリド:グリブリド濃度の上昇
    • レパグリニド:レパグリニド濃度の上昇
    • ロシグリタゾン:ロシグリタゾン濃度の上昇
  • 抗真菌剤
    • ボリコナゾール:ボリコナゾール濃度の低下
  • 抗酸菌症治療薬
    • リファンピン:レテルモビル濃度の低下
  • 抗精神病薬
    • ピモジド:ピモジド濃度の上昇、併用は禁忌
  • 麦角アルカロイド
    • エルゴタミン:エルゴタミン濃度の上昇、併用は禁忌
    • ジヒドロエルゴタミン:ジヒドロエルゴタミン濃度の上昇、併用は禁忌
  • HMG-CoA還元酵素阻害剤
    • ピタバスタチン、シンバスタチン:HMG-CoA還元酵素阻害剤の濃度の上昇、PREVYMIS™をシクロスポリンと併用する場合は、併用は禁忌
    • アトルバスタチン:アトルバスタチン濃度の上昇
    • フルバスタチン、ロバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン:HMG-CoA還元酵素濃度の上昇
  • 免疫抑制剤
    • シクロスポリン:シクロスポリンおよびレテルモビル濃度の上昇
    • シロリムス:シロリムス濃度の上昇
    • タクロリムス:タクロリムス濃度の上昇
  • プロトンポンプ阻害薬
    • オメプラゾール:オメプラゾール濃度の低下
    • パントプラゾール:パントプラゾール濃度の低下
  • CYP3A基質の例
    • アルフェンタニル、フェンタニル、ミダゾラム、キニジン:CYP3A基質濃度の上昇の可能性
    • ピモジドおよび麦角アルカロイドは禁忌

18歳未満の患者に対するPREVYMIS™(レテルモビル)の安全性および有効性は確立されていません。

クレアチニンクリアランス(以下CLcr)が10mL/分(Cockcroft-Gault式)を超える患者に対しては、腎機能障害によるPREVYMIS™の用量の調整は必要ありません。透析患者を含む末期腎不全患者(CLcrが10 mL/分未満)に対するPREVYMIS™の安全性は不明です。

軽度(Child-Pugh分類A)から中等度(Child-Pugh分類B)の肝機能障害患者に対しては、PREVYMIS™の用量を調整する必要はありません。重度(Child-Pugh分類C)の肝機能障害患者にはPREVYMIS™は推奨されません。


PREVYMIS™(レテルモビル)について
PREVYMIS™は、新しいクラスの非核酸系CMV阻害剤(3,4-ジヒドロキナゾリン)で、ウイルスターミナーゼ複合体に特異的に作用することで、ウイルス複製を阻害します。このクラス以外の薬剤との交叉耐性はないと考えられます。PREVYMIS™はCMV DNAポリメラーゼ阻害剤に対する耐性変異を持つウイルスに対し完全な活性があります。これらのDNAポリメラーゼ阻害剤は、PREVYMIS™に対する耐性変異を持つウイルス集団に対し完全な活性があります。PREVYMIS™は他のウイルスに対しては作用しません。レテルモビルは、CMV感染リスクのある患者でのCMV感染症の予防において、米国、EU、日本で希少疾病医薬品の指定を受けています。

当社は2012年に締結した契約に基づき、(子会社を通して)レテルモビルの開発及び製品化に関する全世界における権利をAiCuris GmbH & Co KG(www.aicuris.com)より取得しました。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、米国およびカナダ以外の地域ではMSDの名称で知られています。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。詳細については当社ウェブサイトwww.merck.comやMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の TwitterFacebookYouTubeLinkedlnをご参照ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述
このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.に関するForm 10-Kの2016年度年次報告書およびSECのインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できる米国証券取引委員会(SEC)に対するこの他の書類で確認できます。


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1 当リリース上の適応症や安全性重要情報などは全て米国のものであり、日本国内の情報ではありません。