2017年

2017年

 

 

2017年9月19日

報道関係各位

MSD株式会社

抗PD-1抗体 キイトルーダ®
さまざまな治療セッティングの進行胃がん患者に対する新しいデータを
2017 ESMO年次総会で発表

 

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、2017年9月8日(米国東部時間)、抗PD-1抗体
キイトルーダ®(一般名:ペムブロリズマブ)について、未治療患者の新たなデータを含む、進行胃がんまたは食道胃接合部腺がん患者を対象とする承認申請に向けた第2 相臨床試験KEYNOTE-059 の全3コホートのデータを発表しました。

キイトルーダ®は、国内で根治切除不能な悪性黒色腫およびPD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんの効能・効果で承認を取得しており、2017年2月15日に発売を開始しました。

また、2016年12月22日には、再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫に対する効能・効果について、2017年4月28日に局所進行性または転移性の尿路上皮がんに対する効能・効果について製造販売承認事項一部変更承認申請を行っています。さらに、乳がん、大腸がん、食道がん、胃がん、頭頸部がん、肝細胞がん、腎細胞がん、卵巣がん、前立腺がんなどを対象とした後期臨床試験が進行中です。

キイトルーダ®は、米国を含む50カ国以上で承認を取得しており、世界では550以上の臨床試験において30種類以上のがんの検討が行われています。

※ この資料は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が2017年9月8日(米国東部時間)に発表したニュースリリースの日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性重要情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。


英語版(米国本社サイト)

以 上


MSDについて
MSDは1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、生活を改善するために、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。MSDはMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が各国(米国とカナダ以外)で事業を行う際に使用している名称です。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)や FacebookYouTubeをご参照ください。


 
 

 

抗PD-1抗体 キイトルーダ®
さまざまな治療セッティングの進行胃がん患者に対する新しいデータを
2017 ESMO年次総会で発表


2017年9月8日 ニュージャージー州ケニルワース―Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は、抗PD-1 抗体キイトルーダ®(ペムブロリズマブ)について、未治療患者の新たなデータを含む、進行胃がんまたは食道胃接合部腺がん患者を対象とする承認申請に向けた第2 相臨床試験KEYNOTE-059 の全3コホートのデータを発表しました。全体としてキイトルーダ®の抗腫瘍効果および奏効の持続が複数の治療ラインで認められ、PD-L1陽性(Combined Positive Score; CPS≧1%)の患者でより高い奏効率が認められました。

・少なくとも2回以上の化学療法の前治療歴のある患者におけるキイトルーダ®の単独療法(コホート1)の全奏効率(ORR)は全患者で12%(95% CI, 8-17)、PD-L1陽性患者で16%(95% CI, 11-23)でした。

・未治療患者におけるキイトルーダ®と化学療法の併用(コホート2)のORRは全患者で60%(95% CI, 39-79)、PD-L1陽性患者で69%(95% CI, 41-89)でした。

・PD-L1陽性の未治療患者におけるキイトルーダ®の単独療法(コホート3)のORRは26%(95% CI, 12-45)でした。

このデータは、スペインのマドリードで開催された2017 ESMO(European Society for Medical Oncology)年次総会の口頭プレゼンテーション(9月8日(金)2:00〜3:30 p.m.(中央ヨーロッパ夏時間)、場所:Barcelona Auditorium、アブストラクト#LBA28_PR)で発表されました。

治験総括医師で Yale Cancer Center ディレクターの Dr. Charles S. Fuchs は「胃がんや食道胃接合部腺がん患者のアウトカムは、病期や腫瘍のさまざまな生物学的、分子学的特性により大きく異なります。KEYNOTE-059試験はさまざまな治療セッティングにおける重要な知見を同時に得るためのもので、本結果から治療歴のある患者、ない患者の双方において、そして特にPD-L1高発現の患者において、ペムブロリズマブが有望であることが示されました」と述べました。

当社研究開発本部がん領域後期開発部門長の Dr. Roger Dansey は、「胃がんおよび食道胃接合部腺がんに対する複数の治療ラインでの結果は、この進行がんの患者さんでのキイトルーダ®の可能性およびPD-L1のバイオマーカーとしての有用性を引き続き支持するものです。複数回治療歴のある患者においてこのような奏効が認められたことを励みとして、引き続き治療歴のない患者におけるデータの解析も行っていきます」と述べました。

当社は、胃/食道がん、MSI-H 大腸がんをはじめ複数の消化器がんに対する幅広い臨床試験を実施しており、胃/食道胃接合部腺がんの承認申請に向けた試験を含め、多くの消化器がんに対する臨床試験が進行しています。


KEYNOTE-059試験コホートのデータ(アブストラクト#LBA28_PR)
KEYNOTE-059試験の発表データは3コホートの315名の患者における有効性、安全性、PD-L1発現の解析に基づいています。PD-L1 発現のcombined positive scoreが1%以上(CPS≧1%)の場合に PD-L1陽性としました。 結果は以下のとおりです。

コホート1:2回以上の前治療歴があり、治療中または治療後に進行した患者に対するキイトルーダ®の単独療法(259例)
全患者のうち48%が3回以上の前治療歴がある患者でした。PD-L1の発現にかかわらず全患者の有効性解析では、ORRは12%(95% CI, 8-17)で、完全奏効率は 3%(95% CI, 1-6)、部分奏効率は 9%(95% CI, 6-13)でした。PD-L1 陽性患者(148 例)における ORR は 16%(95% CI, 11-23)で、完全奏効率は3% (95% CI, 1-8)、部分奏効率は 13%(95% CI, 8-19)でした。PD-L1 陰性患者(109 例)における ORR は 6%(95% CI, 3-13)で、完全奏効率は 3%(95% CI, 1-8)、部分奏効率は4%(95% CI, 1-9)でした。フォローアップ期間の中央値は5.6カ月(範囲:0.5-24.7)でした。全患者の42%(95例)において標的病変が縮小しました。奏効期間の中央値は14.2カ月でした(範囲:2.4-19.4+)。
全患者における無増悪生存期間(PFS)の中央値は2カ月(95% CI, 2.0-2.1)で、6カ月PFS率は14.6%でした。全生存期間(OS)の中央値は5.5カ月(95% CI, 4.2-6.5)で、6カ月OS率は45.7%でした。PD-L1陽性患者におけるPFSの中央値は2.1カ月(95% CI, 2.0-2.1)で、6カ月PFS率は18.2%でした。OSの中央値は5.8カ月(95% CI, 4.4-7.8)で、6カ月OS率は48.4%でした。PD-L1陰性患者におけるPFSの中央値は2カ月(95% CI, 1.9-2.0)で、6カ月PFS率は9.9%でした。OSの中央値は4.6カ月(95% CI, 3.2-6.5)で、6カ月OS率は42.9%でした。

コホート2:前治療歴のない患者に対するキイトルーダ®と化学療法の併用療法(25例)
全患者の有効性解析では、ORRは60%(95% CI, 39-79)で、完全奏効率は 4%(95% CI, 0-20)、部分奏効率は 56%(95% CI, 35-76)でした。PD-L1 陽性患者(16例)における ORR は 69%(95% CI, 41-89)で、完全奏効はなく(95% CI, 0-22)、部分奏効率は 69%(95% CI, 41-89)でした。PD-L1 陰性患者(8 例)における ORR は 38%(95% CI, 9-76)で、完全奏効率は13%(95% CI, 0-53)、部分奏効率は25%(95% CI, 3-65)でした。フォローアップ期間の中央値は13.8カ月(範囲:1.8-24.1)でした。全患者の96%(24例)において標的病変が縮小しました。奏効期間の中央値は4.6カ月でした(範囲:2.6-20.3+)。すべての患者においてPFSの中央値は6.6カ月(95% CI, 5.9-10.6)で、6カ月PFS率は68.0%でした。OSの中央値は13.8カ月(95% CI, 8.6-未到達)で、6カ月OS率は76.0%でした。

コホート3:PD-L1陽性の前治療歴のない患者に対するキイトルーダ®の単独療法(31例)
有効性解析では、ORRは26%(95% CI, 12-45)で、完全奏効率は 7%(95% CI, 1-21)、部分奏効率は 19%(95% CI, 8-38)でした。フォローアップ期間の中央値は17.5カ月(範囲:1.7-20.7)でした。患者の77%(24例)において標的病変が縮小しました。奏効期間の中央値は9.6カ月でした(範囲:2.1-17.8+)。PFSの中央値は3.3カ月(95% CI, 2.0-6.0)で、6カ月PFS率は34.9%でした。OSの中央値は20.7カ月(95% CI, 9.2-20.7)で、6カ月OS率は72.9%でした。

本試験のキイトルーダ®の安全性プロファイルは、これまでに報告された試験で認められた安全性プロファイルと一貫していました。グレード3〜5の治療関連有害事象は、コホート1で46例(18%)、コホート2で19例(76%)、コホート3で7例(23%)でした。コホート1におけるグレード3〜5の治療関連有害事象は、貧血(3%)、倦怠感(2%)、脱水症状(1%)でした。治療関連有害事象により7例(3%)が治療を中止し、2名(1%)の患者が死亡しました。コホート2におけるグレード3/4の治療関連有害事象は、好中球減少症(24%)、口内炎(20%)、貧血(8%)、血小板数減少(8%)、食欲減退(8%)、倦怠感(8%)でした。コホート2では治療関連有害事象により3例(12%)が治療を中止し、治療関連の死亡例はありませんでした。コホート3におけるグレード3〜5の治療関連有害事象は7例(23%)でした。治療関連の死亡が1例(3%)あり、治療関連有害事象による治療の中止例はありませんでした。

グレード3以上の免疫関連有害事象は、コホート1で13例、コホート2で4例、コホート3で3例でした。コホート1におけるグレード3の免疫関連有害事象は大腸炎(3例)、肺臓炎(2例)、甲状腺炎(1例)、甲状腺機能低下症(1例)でした。グレード4〜5の免疫関連有害事象はありませんでした。コホート2におけるグレード3の免疫関連有害事象は手掌足底感覚異常症(2例)、ネフローゼ症候群(1例)、発疹(1例)、斑状丘疹性皮疹(1例)でした。グレード4〜5の免疫関連有害事象はありませんでした。コホート3におけるグレード3の免疫関連有害事象は大腸炎(1例)および発疹(1例)でした。グレード5の有害事象が1例(肺臓炎)ありました。


KEYNOTE-059について
KEYNOTE-059試験は、進行胃がんまたは食道胃接合部腺がん患者に対する承認取得を目的としたキイトルーダ®の非無作為化マルチコホート(コホート1、2、3)の第2相臨床試験です。コホート1では2回以上の前治療歴のある患者に対しキイトルーダ®を単独投与しました。コホート2では前治療歴のない患者に対しキイトルーダ®を初回治療としてシスプラチン(80 mg/m2 Q3W)とフルオロウラシル(800 mg/m2 Q3W)、またはカペシタビン(日本のみ、1000 mg/m2 BID Q3W)と併用で投与しました。PD-L1陽性患者のみを登録したコホート3では、キイトルーダ®を初回治療として単独投与しました。すべてのコホートでキイトルーダ®200 mgを3週間ごとに最大24カ月まで投与しました。主要評価項目は、安全性(全コホート)とRECIST(Response Evaluation Criteria in Solid Tumors)v1.1 に基づくORRです。主な副次評価項目はRECIST v1.1に基づくORRと奏効期間のほかPFSおよびOSです。コホート1および2のデータはPD-L1の発現別にさらに解析しました。腫瘍細胞と免疫細胞のPD-L1発現を合わせたスコアであるCPSが 1%以上の場合にPD-L1陽性としました。


胃がんについて
胃がんは胃に発生し、複数年にわたりゆっくり進行するがんです。胃がんのほとんどは腺がんで、胃の最も内側の層(粘膜)の細胞から発生します。胃がんの危険因子としては、性別、年齢、人種、地域、ヘリコバクター・ピロリ菌への感染などが挙げられます。世界的にみると胃がんは5番目に多いがんで、がんによる死因の第3位となっています。世界で毎年約952,000人が新たに胃がんと診断され、約723,000人が死亡しています。

キイトルーダ®用法・用量・安全性について
用法・用量・安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。
詳しくは当社英文リリースをご参照ください。

http://www.mrknewsroom.com/news-release/oncology-newsroom/updated-data-mercks-keytruda-pembrolizumab-patients-advanced-gastric-


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域における取り組み
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.では、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。オンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。私たちは、がん患者さんに新たな希望を届けるため、免疫腫瘍治療における研究を推進し、研究から臨床に至るまでのすべての段階を迅速に進めることに取り組んでいます。

また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、がん免疫療法の可能性を模索しています。現在、広範な研究プログラムを進めており、30種類以上のがんに対するキイトルーダ®の検討を行っています。また、引き続き戦略的買収を通じて、がん免疫療法のポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん免疫療法薬候補の開発を最優先に進めています。

当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、www.merck.com/clinicaltrialsをご覧ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、米国およびカナダ以外の地域ではMSDの名称で知られています。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。詳細については当社ウェブサイトwww.merck.com やMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の TwitterFacebookYouTubeLinkedlnをご参照ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述
このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.に関するForm 10-Kの2016年度年次報告書およびSECのインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できる米国証券取引委員会(SEC)に対するこの他の書類で確認できます。


# # #