2017年

2017年

 

 

2017年5月26日

報道関係各位

MSD株式会社

抗PD-1抗体 キイトルーダ®

局所進行性または転移性の尿路上皮がん(膀胱がんの一種)の対象患者に対する
治療としてFDAの承認を取得

 

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、2017年5月18日(米国東部時間)、抗PD-1抗体 キイトルーダ®(一般名:ペムブロリズマブ)について、 局所進行性または転移性の尿路上皮がん(膀胱がんの一種)の対象患者に対する2件の承認を新たに米国食品医薬品局(FDA)から取得したことを発表しました。

国内でキイトルーダ®は、根治切除不能な悪性黒色腫およびPD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんの効能・効果で承認を取得しており、2017年2月15日に発売を開始しました。 

また、2015年10月27日には、治癒切除不能な進行・再発の胃がんに対する効能・効果について、厚生労働省から『先駆け審査指定制度』施行後初めての対象品目の一つに指定されています。さらに、乳がん、胃がん、頭頸部がん、肝細胞がん、多発性骨髄腫、食道がん、腎細胞がん、大腸がん、卵巣がん、前立腺がんなどを対象とした後期臨床試験が進行中です。2016年12月22日には、再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫に対する効能・効果について、2017年4月28日には、局所進行性または転移性の尿路上皮がんに対する効能・効果について、製造販売承認事項一部変更承認申請を行っています。

キイトルーダ®は、米国を含む50カ国以上で承認を取得しており、世界では約500の臨床試験において30種類以上のがんの検討が行われています。

※ この資料は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が2017年5月18日(米国東部時間)に発表したニュースリリースの日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性重要情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。


英語版(米国本社サイト)

以 上


MSDについて
MSDは1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、生活を改善するために、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。MSDはMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が各国(米国とカナダ以外)で事業を行う際に使用している名称です。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイトwww.msd.co.jpFacebookYouTubeをご参照ください。


 
 

 

抗PD-1抗体 キイトルーダ®

局所進行性または転移性の尿路上皮がん(膀胱がんの一種)の対象患者に対する
治療としてFDAの承認を取得

シスプラチン併用化学療法が適さない患者の初回治療として承認
並びに
プラチナ製剤併用化学療法(初回治療)に対して疾患進行が認められた患者、
またはプラチナ製剤併用の術前または術後化学療法から12カ月以内に
疾患進行が認められた患者の二次治療として承認

プラチナ製剤併用化学療法に対して疾患進行した進行性尿路上皮がん患者において
化学療法と比較して全生存期間を改善した唯一の抗PD-1抗体


2017年5月18日:ニュージャージー州ケニルワース―Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外では MSD)は本日、抗PD-1抗体キイトルーダ®(ペムブロリズマブ)について、 局所進行性または転移性の尿路上皮がん(膀胱がんの一種)の対象患者に対する2件の承認を新たに米国食品医薬品局(FDA)から取得したことを発表しました。初回治療では、シスプラチン併用化学療法が適さない局所進行性または転移性の尿路上皮がん患者に対して使用可能となりました。FDAの迅速承認制度のもとで審査が行われ、奏効率および奏効期間のデータを基に承認されました。本適応の承認継続は、検証試験において臨床上の効果の確認が条件となります。二次治療においては、プラチナ製剤併用化学療法(初回治療)に対して疾患進行が認められた患者、またはプラチナ製剤併用の術前または術後化学療法から12カ月以内に疾患進行が認められた局所進行性または転移性の尿路上皮がんの治療として承認されました。キイトルーダ®は両適応症において、疾患進行が認められるまで、または容認できない毒性が認められるまで、または疾患進行のない場合は最大24カ月まで、3週間ごとに200 mgの固定用量が承認されています。

キイトルーダ®の免疫関連の有害事象には、肺臓炎、大腸炎、肝炎、内分泌疾患、腎炎などがありました。有害事象の重篤度によって、キイトルーダ®の投与を一時中断または中止し、コルチコステロイドの投与が必要な場合があります。キイトルーダ®は重篤または致死的なInfusion reaction(点滴静注に伴う反応)を引き起こす場合があります。Infusion reactionの徴候や症状を観察し、グレード3またはグレード4の反応が見られた場合は、ただちに注入を中止し、その後のキイトルーダ®(ペムブロリズマブ)の使用を完全に中止してください。キイトルーダ®はその作用機序により、妊婦に投与すると胎児に害を及ぼす場合があります(日本においては妊娠している可能性のある婦人を含めて禁忌)。妊娠可能な女性患者には、胎児に害を及ぼす場合があることを知らせる必要があります。免疫関連の有害事象およびInfusion reactionおよび妊娠中の投与についての詳細は、「重要な安全性情報」をご覧ください。

治験責任医師でMemorial Sloan Kettering Cancer Centerの腫瘍学専門医のDean F. Bajorin, M.D.は、「キイトルーダ®を標準治療のシスプラチンによる化学療法が適さない進行性の尿路上皮がん患者の初回治療に使用することが可能となりました。二次治療においても、進行性尿路上皮がんの新たな治療の選択肢となり、第3相試験で化学療法より優れた全生存期間を示した唯一の抗PD-1抗体です」と述べました。

当社研究開発本部統括責任者のDr. Roger M. Perlmutterは、「この2件の承認は、キイトルーダ®の適応をさらに多くのがん種や治療法に拡大する重要なものです。FDAの承認は、様々な進行がん患者の生活を向上させる当社の取り組みを示すものです」と述べました。

キイトルーダ®の臨床開発プログラムでは、30種類以上のがんに対する500件近い臨床試験が進行しており、このうち250件以上がキイトルーダ®と他のがん治療薬の併用療法を評価するものです。現在、当社は膀胱がんに関する大規模ながん免疫臨床開発プログラムを実施しており、キイトルーダ®の単剤療法および併用療法について、承認に向けた4件含む29件の臨床試験が進行しています。


シスプラチン治療が適合しない患者の初回治療の承認の元となるデータ
初回治療は、シスプラチンによる化学療法が適さない局所進行性または転移性の尿路上皮がん患者370名を対象としてキイトルーダ®を評価した多施設共同非盲検単一群試験KEYNOTE-052のデータをもとに承認されました。自己免疫疾患患者、コルチコステロイドによる全身治療や免疫抑制療法の必要な病状の患者は本試験の対象外でした。キイトルーダ®による治療は、許容できない毒性または進行が認められるまで、あるいは進行の認められない患者は最大24カ月まで、1回200 mgを 3週間ごとに投与しました。有効性の主な評価項目は、独立放射線審査機関がRECIST(Response Evaluation Criteria In Solid Tumors)1.1に基づいて判定する奏効率(ORR)のほか、奏効期間でした。

有効性の解析では、ORRは29パーセント(95% CI: 24-34)で、完全奏効は7パーセント、部分奏効は22パーセントでした。奏効期間の中央値は未到達でした(範囲:1.4+〜17.8+カ月)。フォローアップ期間の中央値は7.8カ月でした。

KEYNOTE-052試験では、有害事象により11パーセントの患者がキイトルーダ®(ペムブロリズマブ)の投与を中止しました。キイトルーダ®の中止に至った主な有害事象(≧20%)は倦怠感(38%)、筋骨格痛(24%)、食欲減退(22%)、便秘(21%)、発疹(21%)、下痢(20%)でした。疾患の進行以外の理由で18名(5%)の患者が死亡しました。キイトルーダ®を投与した5名(1.4%)の患者が敗血症により死亡し、3名(0.8%)が肺炎により死亡しました。22パーセントの患者が有害事象によりキイトルーダ®を中断しました。主な有害事象(≧1%)は、肝酵素の上昇、下痢、尿路感染症、急性腎障害、倦怠感、関節痛、肺炎でした。重篤な有害事象が42パーセントの患者に認められ、主なもの(≧2%)は尿路感染症、血尿、急性腎障害、肺炎、尿路性敗血症でした。


プラチナ療法で治癒しなかった場合の二次治療の承認の元となるデータ
二次治療は、プラチナ製剤による化学療法の治療中または治療後に疾患が進行した局所進行性または転移性の尿路上皮がん患者を対象として、キイトルーダ®を評価した多施設共同無作為化比較対照試験KEYNOTE-045のデータをもとに承認されました。自己免疫疾患患者、免疫抑制療法の必要な病状の患者は本試験の対象外でした。患者は、キイトルーダ®200 mgを3週間ごとに投与する群(270例)と、パクリタキセル175 mg/m2(84例)、ドセタキセル75 mg/m2(84例)、ビンフルニン320 mg/m2(87例)のうち治験責任医師が選択する化学療法を3週間ごとに静脈投与する群(272例)に無作為に割り付けられました。治療は、許容できない毒性または疾患の進行が認められるまで、または疾患進行のない場合は最大24カ月まで継続しました。有効性の主な評価項目は、盲検下独立判定機関(BICR)がRECIST 1.1に基づいて判定する全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)でした。副次評価項目は、BICRがRECIST 1.1に基づいて判定するORRのほか、奏効期間でした。

キイトルーダ®は化学療法より優れたOSを示しました。結果では、死亡例がキイトルーダ®群では155例(57%)に対し、化学療法群では179例(66%)と(HR, 0.73 [95% CI: 0.59-0.91], p=0.004)、化学療法と比較して死亡のリスクが27パーセント減少しました。OSの中央値はキイトルーダ®群では10.3カ月(95% CI: 8.0-11.8)、化学療法群では7.4カ月(95% CI: 6.1-8.3)でした。キイトルーダ®は中間解析で試験の対象患者全体においてOSの優越性を示したため、2016年10月に、独立データモニタリング委員会の推奨により、試験を早期終了しました。

PFSに関しては、キイトルーダ®(ペムブロリズマブ)と化学療法で統計学的に有意な差異は認められませんでした。キイトルーダ®群では218例(81%)、化学療法群では219例(81%)でした(HR, 0.98 [95% CI: 0.81-1.19], p=0.833)。PFSの中央値はキイトルーダ®群2.1カ月(95% CI: 2.0-2.2)、化学療法群3.3カ月(95% CI: 2.3-3.5)でした。

ORRのエンドポイント解析では、化学療法と比較してキイトルーダ®で統計学的に有意な改善が認められました。ORRはキイトルーダ®群では21パーセント(95% CI: 16-27、完全奏効7パーセント、部分奏効14パーセント)、で化学療法群では11パーセント(95% CI: 8-16、完全奏効3パーセント、部分奏効8パーセント)(p=0.002)でした。キイトルーダ®群の奏効期間の中央値は未到達(範囲:1.6+〜15.6+カ月)で、化学療法群では4.3カ月(範囲:1.4+〜15.4+カ月)でした。本試験のフォローアップ期間の中央値は9.0カ月でした。

KEYNOTE-045試験において、8パーセントの患者が有害事象によりキイトルーダ®を中止しました。キイトルーダ®の完全な中止に至った主な有害事象は肺臓炎(1.9%)でした。20パーセントの患者が有害事象によりキイトルーダ®を中断しました。主な有害事象(≧1%)は、尿路感染症(1.5%)、下痢(1.5%)、大腸炎(1.1%)でした。キイトルーダ®群と化学療法群で見られた主な有害事象(≧20%)は、倦怠感(それぞれ38%、56%)、筋骨格痛(32%、27%)、掻痒(23%、6%)、食欲減退(21%、21%)、吐き気(21%、29%)、発疹(20%、13%)でした。重篤な有害事象がキイトルーダ®群の39パーセントの患者に認められ、主なもの(≧2%)は尿路感染症、肺炎、貧血、肺臓炎でした。


キイトルーダ®用法・用量・安全性・各種プログラムについて
適応症・用法・用量・安全性情報・各種プログラムなど一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。
詳しくは当社英文リリースをご参照ください。

http://www.mrknewsroom.com/news-release/prescription-medicine-news/fda-approves-mercks-keytruda-pembrolizumab-certain-patients-


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域における取り組み
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.では、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。オンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。私たちは、がん患者さんに新たな希望を届けるため、免疫腫瘍治療における研究を推進し、研究から臨床に至るまでのすべての段階を迅速に進めることに取り組んでいます。

また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、がん免疫療法の可能性を模索しています。現在、広範な研究プログラムを進めており、約500の臨床試験において30種類以上のがんに対するキイトルーダ®の検討を行っています。また、引き続き戦略的買収を通じて、がん免疫療法のポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん免疫療法薬候補の開発を最優先に進めています。

当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、www.merck.com/clinicaltrialsをご覧ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、米国およびカナダ以外の地域ではMSDの名称で知られています。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。詳細については当社ウェブサイトwww.merck.com やMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の TwitterFacebookYouTubeLinkedlnをご参照ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述
このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.に関するForm 10-Kの2016年度年次報告書およびSECのインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できる米国証券取引委員会(SEC)に対するこの他の書類で確認できます。


# # #