2016年

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2016年8月4日

報道関係各位

MSD株式会社

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.
開発中のアイセントレス®(ラルテグラビル)1日1回投与製剤のデータにおいて
投与開始後48週時点で1日1回投与製剤を含むレジメンの有効性および安全性が
既承認の1日2回投与製剤を含むレジメンに対して非劣性を示す


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は、2016年7月22日(米国東部時間)、開発中のアイセントレス®1日1回投与製剤(ラルテグラビル600mg:600mg錠×2を1日1回投与)について、進行中の第3相臨床試験(ONCEMRK試験)で得られた未治療のHIV-1感染成人患者における有効性および安全性のデータを発表しました。

アイセントレス®は、世界で初めて発売されたインテグラーゼ阻害剤と呼ばれるHIV感染症治療薬です。2007年に米国で承認、2008年6月に日本で承認され、現在世界では115カ国で承認されています。日本における用法・用量は、成人にはラルテグラビルとして400 mgを1日2回経口投与し、投与に際しては必ず他の抗HIV薬と併用することになっています。

新たに開発中のアイセントレス®1日1回投与製剤は、今回公表された試験結果をもとに世界各国で申請中または申請準備中です。

この資料は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が2016年7月22日(米国東部時間)に発表したニュースリリースの日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。


英語版(米国本社サイト)

以 上


MSDについて
MSDは125年にわたりグローバルヘルスケアリーダーとして、すこやかな世界の実現を目指し努力してまいりました。MSDはMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が各国(米国とカナダ以外)で事業を行う際に使用している名称です。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDの詳細については、www.msd.co.jpや当社 FacebookYouTubeをご参照ください。


<お問い合わせ先>
MSD株式会社 広報部門         
〒102-8667 東京都千代田区九段北1-13-12 北の丸スクエア   
TEL:03-6272-1001  FAX :03-6238-9136

 

 

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.
開発中のアイセントレス®(ラルテグラビル)1日1回投与製剤のデータにおいて
投与開始後48週時点で1日1回投与製剤を含むレジメンの有効性および安全性が
既承認の1日2回投与製剤を含むレジメンに対して非劣性を示す

EMAが承認申請を受理、本年中にFDAに承認申請する計画が進行中


2016年7月22日:ニュージャージー州ケニルワース -- Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は、開発中のアイセントレス®1日1回投与製剤(一般名:ラルテグラビル600mg:600mg錠×2を1日1回投与)について、進行中の第3相臨床試験(ONCEMRK試験)で得られた未治療のHIV-1感染成人患者における有効性および安全性のデータを発表しました。2016年7月18~22日に南アフリカ・ダーバンで開催された第21回国際エイズ会議(AIDS 2016)で、Late-breaking Abstractとして投与開始後48週の有効性および安全性を評価するデータが発表されました。

当該試験において、投与開始後48週時点でのHIV RNA量が40 copies/mL未満となった患者の割合は、アイセントレス®1200mg(600mg錠×2)の1日1回投与では88.9%(472/531例)で、既承認の用量であるアイセントレス®400mgの1日2回投与の88.3%(235/266例)に対して統計学的に非劣性を示しました。いずれもツルバダ®(エムトリシタビン/テノホビルジソプロキシルフマル酸塩)と併用投与し、群間差(95%信頼区間)は0.5%(-4.2、5.2)でした。さらに、薬剤との関連性が否定できない有害事象の発現率および中止率も両群間で同程度でした。

アイセントレス®は、海外では生後4週以上のHIV-1感染患者に対して他の抗レトロウイルス薬と併用し、1日2回投与する治療薬として承認されています。他の抗レトロウイルス薬とアイセントレス®の併用レジメンでは、治療効果が高まる可能性があります。

アイセントレス®はHIV-1感染症やAIDSを治癒させるものではありません。また、重度の生命を脅かすまたは致命的となる可能性のある皮膚反応が報告されています。これにはスティーブンス・ジョンソン症候群、過敏症反応、中毒性表皮壊死融解症が含まれます。重度の過敏症、重度の皮疹、全身症状または肝アミノトランスフェラーゼ上昇を伴う皮疹が発現した場合には、直ちにアイセントレス®および他の疑われる薬剤の投与を中止し、肝アミノトランスフェラーゼを含む臨床状態のモニタリングを綿密に行う必要があります。

アルゼンチン・ブエノスアイレスのJuan A. Fernandez Hospital 感染症ユニット長で筆頭著者のDr. Pedro Cahnは「HIV-1に感染した患者さんにとって、さまざまなニーズを満たすためにHIV感染症の治療に新たな選択肢を持つことは重要です。このアイセントレス®1日1回投与製剤は、HIV-1感染患者に対するいくつかの投与レジメンをシンプルにできる可能性があり、患者さんがHIV感染症のコントロールを継続するうえで有益であると考えられます」と述べています。

ONCEMRK試験で用いられている新しい600mg 1日1回投与製剤(600mg錠×2)は、現時点では承認された国はまだなく、また現在市販されている400mg錠の代わりに使用することはできません。

欧州医薬品庁(EMA)は、ONCEMRK試験の投与開始後48週の結果を踏まえ、アイセントレス®1日1回投与製剤の承認申請を受理しました。米国をはじめとする他のいくつかの国々でも本年中に承認申請を行う予定です。


第3相臨床試験(ONCEMRK試験)における開発中のアイセントレス®1日1回投与製剤のデータでは投与開始後48週時点で既承認の1日2回投与製剤と有効性が同等
ONCEMRK試験の有効性の主要評価項目は、投与開始後48週時点でのHIV RNA量が40 copies/mL未満となった患者の割合です。投与開始後48週のウイルス抑制率は、アイセントレス®1200mg(600mg錠×2) 1日1回投与を含むレジメンとアイセントレス®400mg 1日2回投与を含むレジメン(いずれもツルバダ®と併用)で同程度であり、それぞれ88.9%(472/531例)、88.3%(235/266例)で、群間差(95%信頼区間)は0.5%(-4.2、5.2)でした。さらに、投与開始後4週時点でいずれの投与群でも50%を超える患者がウイルス抑制を達成し、HIV RNA量が40 copies/mL未満となりました(1日1回投与群53.5%[284/531] vs. 1日2回投与群51.9%[138/266]、群間差[95%信頼区間]1.3%[-5.1、7.7])。

また、ベースラインのHIV RNA量が100,000 copies/mLを超える患者でも同程度の有効性が得られました(HIV RNA量40 copies/mL未満の患者では1日1回投与群:86.7%[124/143例] vs. 1日2回投与群:83.8%[62/74例])、群間差[95%信頼区間]:2.9%[-6.5、14.1])。両レジメンとも薬剤との関連性が否定できない臨床症状の有害事象の発現率は同程度でした(24.5%[130例] vs. 25.6%[68例]、群間差[95%信頼区間]:-1.1[-7.6、5.1])。全体的にみると、中止率は両投与群とも低く(1日1回投与製剤群:7.7%[41例] vs. 1日2回投与製剤群:8.9%[24例])、投与中に薬剤耐性につながったウイルス突然変異が検出された患者は、1日1回投与製剤群では1%未満(5/531例)でした。

この試験では、投与開始後48週時点で1日1回投与群においてCD4細胞数が増加し(232 cells/mm3)、1日2回投与群(234 cells/mm3)と同程度の結果が得られました。


ONCEMRK試験について
ONCEMRK試験は、未治療のHIV-1感染成人患者を対象に、アイセントレス®1200mg(600mg錠×2)の1日1回投与の有効性および安全性をアイセントレス®400mg錠の1日2回投与(いずれもツルバダ®と併用投与)と比較検討するための、第3相多施設共同二重盲検無作為化実薬対照比較試験であり、現在進行中です。有効性の主要評価項目は、投与開始後48週時点のHIV RNA量が40 copies/mL未満となった患者の割合です。副次的評価項目は、投与開始後48週時点のCD4細胞数のベースラインからの変化量および忍容性です。本試験で用いる新しい600mg錠 1日1回投与製剤は、現時点では承認されておらず、また現在市販されている400mg錠の代わりに使用することはできません。

本試験での予定投与期間は合計96週間です。

ONCEMRK試験の詳細については、clinicaltrials.gov(臨床試験登録番号NCT02131233)をご覧ください。


アイセントレス®の既承認製剤の重要な安全性情報
免疫再構築症候群を発症することがあります。これには、発症までの期間がさまざまな自己免疫疾患が含まれ、さらなる評価および治療が必要となる可能性があります。

アイセントレス®チュアブル錠は、アスパルテームの成分のひとつであるフェニルアラニンを含有するため、フェニルケトン尿症の患者には有害である可能性があります。

アイセントレス®をUDP-グルクロノシルトランスフェラーゼ(UGT)1A1の強力な誘導剤と併用すると、ラルテグラビルの血漿中濃度が低下する可能性があります。アイセントレス®をUGT1A1阻害剤と併用すると、ラルテグラビルの血漿中濃度が上昇することがあります。

アイセントレス®を他の薬剤と併用すると、ラルテグラビルの血漿中濃度が変化することがあります。投与前および投与中は薬物間相互作用の可能性を念頭に置かなければなりません。アルブミンや水酸化マグネシウムを含有する制酸薬とアイセントレス®の併用投与または交互投与は推奨されていません。

強力なUGT1A1誘導剤であるリファンシピンはアイセントレス®の血漿中濃度を低下させます。このため、成人においてアイセントレス®をリファンシピンと併用する場合は、用量を800mg/回の1日2回投与に増量する必要があります。18歳未満の患者に対するアイセントレス®とリファンシピンの併用投与の指針となるデータはありません。

アイセントレス®を投与されたHIV治療歴のない成人患者において、よくみられた(報告頻度:2%以上)薬剤との関連性が否定できない中等度~重度の有害事象(アイセントレス® vs エファビレンツ)は、不眠(4% vs 4%)、頭痛(4% vs 5%)、悪心(3% vs 4%)、倦怠感(2% vs 3%)、浮動性めまい(2% vs 6%)でした。アイセントレス®を投与された抗HIV治療歴のある成人患者において、よくみられた(報告頻度:2%以上)薬剤との関連性が否定できない中等度~重度の症状を伴う有害事象のうち、発現率がプラセボよりも高かったのは頭痛でした(2% vs 1%未満)。いずれの試験でも、中等度と重度の定義は次のとおりです。中等度:日常生活に支障をきたすもの、重度:仕事ができない、または日常生活が送れない。アイセントレス®を投与されたHIV治療歴のある生後4週~18歳の小児患者では、薬剤との関連性が否定できない有害事象の発現頻度、種類および重症度は成人と同様でした。

アイセントレス®を投与された被験者にグレード2~4のクレアチンキナーゼの臨床検査値異常が認められました。また、ミオパシーおよび横紋筋融解症が報告されています。横紋筋融解症、ミオパシーまたは血清クレアチンキナーゼ上昇の既往歴を有する患者や、このような状態を引き起こすことが確認されている薬剤を併用している患者など、ミオパシーまたは横紋筋融解症のリスクが高い患者に投与する際は注意する必要があります。

アイセントレス®+ダルナビル/リトナビルを含むレジメンを受けたHIV治療歴のある被験者では、ダルナビル/リトナビルを併用しないアイセントレス®またはアイセントレス®を併用しないダルナビル/リトナビルと比較して、発疹が多く認められました。しかし、薬剤との関連性が否定できない発疹の発現率は、3群とも同様でした。これらの発疹は軽度~中等度で、治療を制限するものではありませんでした。また、発疹による中止もありませんでした。

アイセントレス®は、妊娠中の女性に対しては治療上の有益性が胎児への危険性を上回ると判断される場合にのみ使用することとされています。妊娠中の女性を対象として適切な対照を置いたコントロール試験は実施されていません。また、妊娠中の女性を対象とした薬物動態試験も実施されていません。

妊娠中にアイセントレス®を投与された患者の母児の転帰を監視するため、Antiretroviral Pregnancy Registry(抗レトロウイルス療法中の妊娠登録)が実施されています。医師は患者さんの登録を勧められています。


アイセントレス®について
アイセントレス®は、抗HIV多剤併用療法の1つとして成人および生後4週以上、体重3kg以上の小児のHIV-1感染症治療薬として承認されているインテグラーゼ阻害剤です。アイセントレス®は、インテグラーゼ酵素がヒトDNAにHIV-1DNAを挿入するのを阻害することにより、速やかに抗ウイルス活性を発揮します。インテグラーゼがこの重要な役割を果たさないようにすることで、ウイルスが複製され、新たな細胞に感染する能力を制限することができます。

アイセントレス®は、HIV-1感染成人患者に対する多剤併用療法の1つとして115カ国で承認されています。HIV-1に感染した2歳以上の小児および青年に対する多剤併用療法の適応症も64カ国で取得しており、生後4週以上の小児用のアイセントレス®経口懸濁液は34カ国で承認されています。各製剤の用法・用量については、アイセントレス®の処方情報をご覧ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、125年にわたりグローバルヘルスケアリーダーとして、すこやかな世界の実現を目指し努力してまいりました。Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、米国およびカナダ以外の地域ではMSDの名称で知られています。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。詳細については、www.merck.com や当社 TwitterFacebookYouTube をご参照ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述
このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.に関するForm 10-Kの2015年度年次報告書およびSECのインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できる米国証券取引委員会(SEC)に対するこの他の書類で確認できます。


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