2014年

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  イノベーター・オブ・ザ・イヤーとは
  対象となった研究ならびに受賞理由
  共催者メッセージ

2014年12月3日

報道関係各位

MSD株式会社

日本の医療分野における革新的な功績を顕彰する
「イノベーター・オブ・ザ・イヤー」第1回授賞式を開催
東京大学 大学院医学系研究科 細胞情報学分野教授 間野博行氏が受賞


一般社団法人日本病院会(会長:堺常雄)、公益社団法人地域医療振興協会(会長:髙久史麿)、MSD 株式会社(代表取締役社長:トニー・アルバレズ)は、12月2日「イノベーター・オブ・ザ・イヤー」第1回授賞式を都内で開催しました。

医療科学の進展を促し、人々の健康に大きな恩恵をもたらす革新的な成果を挙げた人物を毎年一名表彰する「イノベーター・オブ・ザ・イヤー」は、日本の医療分野における優れた研究成果とイノベーションを称えるプログラムとして、一般社団法人日本病院会、公益社団法人地域医療振興協会およびMSD 株式会社により新たに創設されました。

「イノベーター・オブ・ザ・イヤー」の候補者は他者推薦方式で募られ、今回は40件が審査対象となり、審査は外部有識者から成る審査委員会により行われました。

記念すべき第1回は、間野博行 氏(東京大学 大学院医学系研究科 細胞情報学分野教授)が受賞しました。間野氏には記念杯が贈呈され、所属する東京大学には1000万円が贈呈されます。

「第1回イノベーター・オブ・ザ・イヤー」の授賞式
写真:左から、一般社団法人日本病院会会長 堺常雄氏、
Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A 会長兼最高経営責任者(CEO)ケネス・C・フレージャー、
東京大学 大学院医学系研究科 細胞情報学分野教授 間野博行氏、同夫人、
公益社団法人地域医療振興協会会長 髙久史麿氏

■開催概要

【日時・場所】   2014年12月2日(火)午後6時30分~ ザ・リッツ・カールトン東京 グランドボールルーム
【共催】      一般社団法人日本病院会、公益社団法人地域医療振興協会、MSD 株式会社
【後援】      文部科学省、厚生労働省、経済産業省
公益社団法人日本医師会、日本医学会、公益社団法人全日本病院協会


イノベーター・オブ・ザ・イヤーとは

日本の医療分野におけるイノベーションを顕彰する目的でつくられたプログラムです。トランスレーショナルリサーチ(医療につながる研究成果を臨床に実用化させる橋渡し研究)、臨床研究や基礎研究の分野などで実績を挙げている革新的な先端研究成果にスポットを当てます。医療問題の新しい解決法の発見、積年の課題に対する革新的な取り組みの具現化、さらに、具体的な医療現場での業務の飛躍的な進歩を可能にした取り組み、医療政策の実現に向けた革新的な活動等、日本の健康・医療政策の推進や健康寿命進展の実現に多大な貢献が期待される業績を挙げた個人に贈られます。審査の対象となるイノベーションが「国民の健康を大幅に増進できるかどうか」が選考の条件になります。

http://innovator-of-the-year.com/


イノベーター・オブ・ザ・イヤー

第1回受賞者

第1回受賞者
間野博行 (東京大学 大学院医学系研究科 細胞情報学分野教授)

推薦者
中釜斉 (国立がん研究センター研究所 所長)


【対象となった研究ならびに授賞理由】
間野先生の研究グループは微量の臨床検体から効率よく遺伝子産物の機能解析を可能にするレトロウイルスcDNA スクリーニング法を開発し、これを用いて肺がん患者由来の標本から抽出したmRNAの中からがん化能を示す遺伝子を探索しました。その結果、EML4 と呼ばれる遺伝子の半分とALK 遺伝子の半分が融合した新しいEML4-ALK 遺伝子によってがん化が起こることを突き止めました。ALK はチロシンキナーゼを作る遺伝子の一種ですが、そのキナーゼ活性をつかさどる領域がEML4 と融合することで、強いがん化能を有する活性型チロシンキナーゼになっていることが明らかになりました。この新しい発見はNature 誌2007 年8 月2 日号(Nature 448: 561-566,2007)に発表され、EML4-ALK 陽性肺がんに対して、ALK 阻害剤が有効な治療法となる研究成果として世界中から注目を集め、肺がん治療薬クリゾチニブの開発につながりました。


さらに、間野先生は、肺がんがALK阻害剤に耐性を獲得するメカニズムも解明し、その成果が第2世代のALK阻害剤開発につながりました。


間野先生らの研究はがんのトランスレーショナルリサーチとしては世界で最も成功したもののひとつといえます。間野先生によって達成された革新的技術ならびに画期的な知見が、肺がん治療を大きく前進させたことに加え、Nature誌への発表からわずか4年という短い期間で医薬品の創製につながった素晴らしい成果であったこと、さらに、先生の功績により、多くの肺がん患者さんの命が救われていることが評価され、間野先生がイノベーター・オブ・ザ・イヤー第1回の受賞者として選ばれました。



共催者メッセージ

一般社団法人日本病院会
会長:堺常雄
職種を選ばずその卓越した知識や活動が医療科学の進展を促し、人々の健康に大きな恩恵をもたらす成果を挙げた方を顕彰する本プログラムを通じて、日本医療の発展を後押しできることを嬉しく思います。

公益社団法人地域医療振興協会
会長:髙久史麿
日本の医療分野におけるイノベーションを称える顕彰プログラムを創設できたことを喜ばしく思います。この賞が、医療科学の進展を促し、さらなる発展を後押しすることを望んでいます。

MSD株式会社
代表取締役社長:トニー・アルバレズ
このような賞を創設し、本日第1回の授賞式を行うことができたことを大変嬉しく思っております。当社は人々の生命を救い、生活を改善する革新的な製品とサービスを発見し、開発し、提供することをミッションに掲げています。共通の目的をもつ団体の皆様とともに、革新的なアプローチで医療や国民の健康増進に尽力された方を顕彰する本活動を通じて、さらなるイノベーションの発展を継続的に支援してまいります。

■審査委員会(五十音順、敬称略)
猪口 邦子  参議院議員
岩本 愛吉  東京大学医科学研究所教授
木下 玲子  立命館アジア太平洋大学客員教授
清水 潔    みのり総合法律事務所弁護士、元文部科学事務次官
永井 良三  自治医科大学学長
水田 邦雄  全国土木建築国民健康保険組合理事長、元厚生労働事務次官
宮園 浩平  東京大学大学院医学系研究科教授


MSDについて
MSDは、すこやかな世界の実現を目指して努力を続けるグローバルヘルスケアリーダーです。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDの詳細については、www.msd.co.jp をご参照ください。


<お問い合わせ先>
MSD株式会社 広報部門         
〒102-8667 東京都千代田区九段北1-13-12 北の丸スクエア   
TEL:03-6272-1001  FAX :03-6238-9136