2011年

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2011年7月1日

報道関係各位

MSD株式会社

MSD株式会社 抗悪性腫瘍剤 「ゾリンザ®」 製造販売承認を取得
指定希少疾病に対する新たな治療選択肢を提供


MSD株式会社(本社:東京都千代田区、社長:トニー・アルバレズ、以下MSD)は、7月1日、皮膚T細胞性リンパ腫(cutaneous T-cell lymphoma、以下「CTCL」)治療薬「ゾリンザ®カプセル100mg」(一般名:ボリノスタット、以下「ゾリンザ®」)の製造販売承認を取得いたしました。本製品は、2010年6月に、厚生労働省より希少疾病用医薬品の指定を受けています。

「ゾリンザ®」は、Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A. が開発した薬剤で、ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬と呼ばれる、経口投与が可能な新規の抗悪性腫瘍薬です。その作用機序は、現在国内で承認されているいずれの抗悪性腫瘍薬とも異なります。

2006年に米国でZOLINZA®の製品名で承認されて以降、2011年5月末現在20カ国で承認され、再発または難治性CTCLの治療薬として標準的に使用されている薬剤の一つです。国内ではMSDが開発し、本年6月14日に締結した日本国内における販売契約に従い、大鵬薬品が「ゾリンザ®」の情報提供活動および販売活動を行います。

CTCLは、悪性リンパ腫の中でも、消化管や皮膚、脳など、リンパ節以外の臓器に発症することが多い非ホジキンリンパ腫の一種で、初診時に皮膚以外の臓器に病変を認めない原発性皮膚リンパ腫のうちのT細胞性リンパ腫の総称です。菌状息肉症やセザリー症候群などを含み、多発や再発を繰り返すなど、難治性の皮膚病変が持続する稀な疾患です。

CTCLは、そう(よう)症などによるQOL低下のため、患者さんの社会生活上の支障が大きいにも関わらず、国内では適用可能な治療法が極めて少ない疾患です。厚生労働省が設置する「未承認薬使用検討会議」にて、指定稀少疾患、皮膚T細胞性リンパ腫の治療薬として開発要請を受け検討・開発された「ゾリンザ®」は、アンメット・メディカル・ニーズに応える医薬品開発に注力する弊社のコミットメントの表れでもあります。

MSDにとって、アンメット・メディカル・ニーズの高いがん領域は重点注力領域であり、今後も日本国内において画期的な抗がん剤の開発に注力し、がん治療に携わる医療従事者と患者さんへの一層の貢献を目指してまいります。

以上

MSDについて
MSDは、すこやかな世界の実現を目指して努力を続ける、グローバルなヘルスケア企業です。医療用医薬品、ワクチン、生物学的療法および一般向けならびにアニマルヘルスケア製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。さらに、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて医薬品を必要とする人々への製品寄付や供給を行い、医薬品へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDの詳細については、www.msd.co.jpをご参照ください。


<お問い合わせ先>
MSD株式会社 広報部門
〒102-8667 東京都千代田区九段北1-13-12 北の丸スクエア
TEL :03-6272-1001  FAX :03-6238-9136

参考資料
抗悪性腫瘍剤「ゾリンザ® 」

<非ホジキンリンパ腫について>
血液のがんである悪性リンパ腫は、非ホジキンリンパ腫とホジキンリンパ腫に分かれます。なお、日本におけるホジキンリンパ腫の発症頻度は悪性リンパ腫全体の10%未満であり、非ホジキンリンパ腫が90%以上を占めます。1 非ホジキンリンパ腫は、リンパ球の種類から、B細胞性、T細胞性、NK細胞性などに分類されます。2

<皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)について>

  • CTCLは、悪性リンパ腫の中でも、消化管や皮膚、脳など、リンパ節以外の臓器に発症することの多い非ホジキンリンパ腫の一種です。初診時に皮膚以外の臓器に病変を認めない原発性皮膚T細胞性リンパ腫のうちのT細胞性リンパ腫の総称です。
  • 菌状息肉症やセザリー症候群などを含む、多発や再発を繰り返す難治性の皮膚病変が持続する稀な疾患です。

1 Pathol Int 50:696-702,2000
2 WHO分類第4版