2010年

2010年

 

2010年10月21日

報道関係各位

社団法人日本看護協会
MSD株式会社

日本看護協会・MSD株式会社が「女性=健康」プロジェクトを立ち上げ
開幕シンポジウムを開催

社団法人日本看護協会(所在地:東京都渋谷区、会長:久常節子)とMSD株式会社(本社:東京都千代田区、社長:トニー・アルバレズ)は、女性の視点と立場で日本の社会の健康を考える「女性=健康」(女性イコール健康)プロジェクトを発足しました。その最初のプログラムとして10月12日、都内で『「女性=健康」-健やかな日本の今日と明日のために-』と題して開幕シンポジウムを開催、全国より約200人の参加者が集いました。

「女性=健康」プロジェクトは、多くの場面で健康に関連する意思決定の役割を担っている女性の視点、女性の立場で健康問題をとらえ、女性のためだけでなく、家族や地域社会、ひいては日本の社会全体の健康の実現を目的として設立されました。

開会にあたっては、厚生労働副大臣の小宮山洋子氏より来賓を代表してごあいさつをいただき、それに続く基調講演では、世界的に活躍している3人の女性からいくつかの重要な視点が提示されました。米国疾病予防管理センター(CDC)前所長で、現在はMerck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J.,U.S.A.のワクチン部門統括責任者を務めるジュリー・ガーバーディング博士は、主に発展途上国での公衆衛生に対するCDCの取り組みを紹介しながら「どこの国の女性も、自分自身だけでなく夫や子どもなど家族の健康を守ろうという意識が強い。健康に関する意思決定をしているのは女性。近年の医療の進歩は目覚しいが、新しい治療や予防法など命を救うさまざまな手段について、まずは正しい知識を提供することが世界の健康につながる」と語りました。

堂本暁子前千葉県知事は、女性知事として果たした役割について、性差医療を日本で初めて導入し、それが全国的な広がりを見せたこと、また「女性の健康に関する疫学調査」から、同じ健診データであっても男性と女性とでは年齢推移に違いがあることを明らかにしたことを紹介しながら、「長寿大国日本において、女性の視点を取り入れた健康へのアプローチは、女性のみならず男性や子ども、高齢者の健康にもつながっていく。一人ひとりが健康に賢く生きるためには、一人ひとりに違いがあることを認識し、健康の観点から人生設計をすることも必要」と語りました。

そして、元ノルウェー首相で世界保健機関(WHO)元事務局長のグロ・ハーレム・ブルントランド博士は、「貧困国では、女性が満足な医療を受けられないなど、女性の基本的人権が守られていない。出産時の母体の死亡など現在の医療であれば救えるかもしれない命が見過ごされている。教育を施し、女性の経済力を上げ、女性が正しい選択をできるようにすることが必要。日本も先進国とは言え、OECDの他国と比べると、女性の就業率や政治家の女性の割合は低い。女性が政治の意思決定に参画していくことで、世界は少しずつ変えることができる」と女性のリーダーシップの重要性を強調ました。

関係する各方面の専門家を招いてのパネルディスカッションでは、女性が日本の健康問題に対して果たす役割は非常に大きく、そのためには正しい情報が十分に提供されることが重要であること、また、性別や人種、所得などの差を越えて、お互いを尊重できる社会を作ることが国内だけではなく、世界中の人々の健康につながるという点で意見が一致しました。
また、シンポジウム終了後に開催された開幕記念レセプションには皇后陛下もご臨席され、多くの出席者と交流を持たれました。

「女性=健康」プロジェクトでは、このシンポジウムを皮切りに、日本各地で賛同者の方々と地域レベルの活動を継続していく予定です。同時に、健康に高い意識をもつ地域の方々と将来にわたって継続的に活動が続けられるようなネットワークの構築を図っていきます。

以 上

<シンポジウム概要>

開催日時 2010年10月12日(火) 11 時 45分 ~ 16 時
会 場 グランドプリンスホテル赤坂 五色2階「五色の間」
共 催 社団法人日本看護協会、MSD株式会社
後 援 厚生労働省、文部科学省、社団法人日本医師会、社団法人日本病院会、
社団法人全日本病院協会、福祉自治体ユニット、リーダーシップ111
プログラム  
共催団体代表あいさつ
  ・ 社団法人日本看護協会 会長 久常節子
・ MSD株式会社 代表取締役社長 トニー・アルバレズ

マルチメディア・プレゼンテーション

女性の社会進出、健康分野における動向

基調講演
  「最近の医学や医療技術の進歩による恩恵」
    ジュリー・ガーバーディング
Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.ワクチン部門プレジデント
米国疾病予防管理センター(CDC)前所長

  「今日の家庭と社会における意思決定者としての女性の役割」
    堂本暁子 前千葉県知事、元参議院議員

  「ライフスタイルと女性のリーダーシップ」
    グロ・ハーレム・ブルントランド
元ノルウェー首相、世界保健機関(WHO)元事務局長

専門パネリストからのコメント
 
・ 香取照幸 厚生労働省 政策統括官(社会保障担当)(モデレーター)
・ 古川貞二郎 社会福祉法人恩賜財団母子愛育会附属愛育病院理事長、
元内閣官房副長官、元厚生事務次官
・ 板東久美子 文部科学省 生涯学習政策局長
・ 下村満子 ジャーナリスト
・ 樋口恵子 NPO法人高齢社会をよくする女性の会 理事長

開幕記念レセプション

社団法人日本看護協会について
保健師・助産師・看護師・准看護師の資格を持つ個人が自主的に加入して運営する看護職能団体です。現在62万人の会員が加入し、47都道府県看護協会(法人会員)と連携して活動しています。国民の健康と福祉に寄与するため、看護の質の向上、安心して働き続けられる環境づくり、看護領域の開発・発展を使命としています。主な活動は「安全な看護の提供と質の向上」「在宅医療・訪問看護の推進」「保健医療福祉の制度改革への政策提言」「専門看護師・認定看護師・認定看護管理者の教育と認定」「看護職の人材確保・就業促進」「継続教育の推進」「保健医療福祉の連携促進」「広報活動」「日本看護学会の開催など、研究の振興」「国際交流」「調査研究」「ワーク・ライフ・バランスの推進」。

MSDについて
MSDは、すこやかな世界の実現を目指して努力を続ける、グローバルなヘルスケア企業です。医療用医薬品、ワクチン、生物学的療法および一般向けならびにアニマルヘルスケア製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。さらに、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて医薬品を必要とする人々への製品寄付や供給を行い、医薬品へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDの詳細については、www.msd.co.jp をご参照ください。


<お問い合わせ先>
社団法人日本看護協会 広報部(担当:長田)
〒150-001 東京都渋谷区神宮前5-8-2
TEL:03-5778-8547 FAX:03-5778-8478

MSD株式会社 広報部門(担当:嶋本)
〒102-8667 東京都千代田区九段北1-13-12 北の丸スクエア
TEL:03-6272-1001 FAX :03-6238-9136