MSD株式会社、全社員に「HIV・梅毒検査」の機会を提供 ~世界エイズデーを前に、社員の理解促進と社会課題の解決に取り組む~
November 29, 2019 00:00 Asia/Tokyo
報道関係各位
MSD株式会社
MSD株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ヤニー・ウェストハイゼン、以下 「MSD」)は、12月1日(日)の「世界エイズデー」を前に、全社員約3,600名を対象に、HIV感染症および梅毒の検査の機会を提供する取り組みを開始しましたのでお知らせいたします。
この取り組みは、企業が率先して、社員がHIV検査を受けやすい環境をつくることを目的として厚生労働省研究班が行っている「職域での健診機会を利用した検査機会拡大のための新たなHIV検査体制の研究*1」を支援するものです。参画する企業の社員には、HIVと梅毒の検査を受ける機会が提供され、検査を受けた社員は、その動機や受けやすさ等についてのアンケートに協力し、研究班は、その調査結果から知見を得て、新たなHIV検査体制の構築を目指すものです。なお、この検査は、匿名で行われ、かつ無料です。MSDでは、社員がHIV/エイズについての知識を深めることを目的に、研究班の代表医師や、HIV感染者の支援団体の代表者をお招きした社内セミナーを前もって10月に実施し、合計約600名の社員が参加しました。
日本では、毎年1,400人前後の新規のHIV感染者およびエイズ患者の報告*2があります。特に、エイズが発症して初めてHIVに感染していたことが判明する人がHIV感染者全体の約3割を占めており、自分の感染を知らずにいる人が少なくないことが課題となっています。また、最近、働く世代に梅毒の感染が急増しているとの報告もあります。
医療の進歩により、HIVは早期発見・早期治療により、これまでと変わらずに働き、生活することが見込める疾患です。30年以上にわたってHIV領域の研究開発に挑み続けているMSDは、今回の取り組みを通して、社員にHIV/エイズについての正しい知識の習得と理解を促し、自身の健康状態のチェックを促進するとともに、HIV/エイズを取り巻く日本の課題解決に貢献してまいります。
*1平成30年度厚生労働科学研究費補助金エイズ対策政策研究事業(BRTA JAPAN: Business Responds to AIDS Japan) https://brta.jp/ 研究代表者:横幕能行(名古屋医療センター・医師)
*2厚生労働省エイズ動向委員会「平成30(2018)年エイズ発生動向年報」
【社内セミナーの様子】


10月に実施した社内セミナーでは、国立病院機構名古屋医療センター 感染症内科 エイズ総合診療部長 横幕能行医師、特定非営利活動法人 ぷれいす東京 代表 生島嗣氏を講師としてお招きし、HIVやエイズに関する正しい知識や検査プロジェクトについて紹介していただきました。
MSDについて
MSDは1世紀以上にわたり、グローバルにおけるバイオ医薬品のリーディングカンパニーとして、人々の生命を救い、人生を健やかにするために、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。MSDは、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称です。世界140カ国以上で事業を展開し、医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じて革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは、がん、生活習慣病、新たな動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染症をはじめ、世界中で人々やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト( www.msd.co.jp)や
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