RECARBRIO™(レレバクタム+イミペネム/シラスタチン)が細菌性の院内肺炎および人工呼吸器関連肺炎(HABP/VABP)患者を対象とした第3相試験(RESTORE-IMI 2)で主要評価項目を達成

Save Print

October 9, 2019 00:00 Asia/Tokyo

報道関係各位

MSD株式会社

この参考資料は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が2019年9月30日(米国東部時間)に発表したニュースリリース 

Pivotal RESTORE-IMI 2 Phase 3 Study of Merck’s RECARBRIO™ (imipenem, cilastatin, and relebactam) in Hospital-Acquired and Ventilator-Associated Bacterial Pneumonia (HABP/VABP) Met Primary Endpoint 

の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症、用法・用量および、安全性重要情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。β-ラクタマーゼ阻害剤レレバクタムとイミペネム/シラスタチンの配合剤は、日本では開発中の段階です。


参考資料

RECARBRIO™(レレバクタム+イミペネム/シラスタチン)が
細菌性の院内肺炎および人工呼吸器関連肺炎(HABP/VABP)患者を対象とした
第3相試験(RESTORE-IMI 2)で主要評価項目を達成

ニュージャージー州ケニルワース ― Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、RECARBRIOTM(レレバクタム250 mg、イミペネム500 mg、シラスタチン500 mg)の第3相試験(RESTORE-IMI 2)が、主要評価項目を達成したことを発表しました。この国際共同多施設無作為化非劣性試験は、細菌性の院内肺炎および人工呼吸器関連肺炎(HABP/VABP)の成人患者を対象とし、抗菌薬RECARBRIOTMの有効性と安全性を評価したものです。

本試験では、主要評価項目および重要な副次評価項目である、modified intent-to-treat(MITT)集団におけるDay 28(無作為化後28日)までの全死亡率および早期フォローアップ時点の臨床効果の双方において、RECARBRIOTMはタゾバクタム/ピペラシリンに対して統計学的に非劣性を示しました。また、本試験で認められた有害事象の発現割合は両群で同程度でした。本試験の詳細な結果は、2020年に行われる学会で発表される予定です。

当社研究開発本部の感染症・ワクチン クリニカルリサーチ領域 シニアバイスプレジデントのNicholas Kartsonis博士は、「呼吸器感染を有する重症患者さんにおいては、さらなる治療の選択肢が必要とされています。今回、細菌性の院内肺炎および人工呼吸器関連肺炎の患者さんを対象にRECARBRIOTMを評価し、このような患者さんへの使用に対する強固な臨床的エビデンスを得ることができました。今後、本試験のデータを規制当局に提出したいと考えております」と述べています。
レレバクタム(RECARBRIOTMのβ-ラクタマーゼ阻害剤の成分)は、細菌性の院内肺炎/人工呼吸器関連肺炎の治療薬として、米国食品医薬品局(FDA)より認定感染症医薬品(QIDP)およびファスト・トラックの指定を受けています。

RECARBRIOTMは、本剤の成分に対する重度の過敏症(アナフィラキシーなど重度の全身性アレルギー反応)の既往歴のある患者には禁忌です。β-ラクタム系抗菌薬を投与した患者では、重篤な、または時に致死的な過敏反応(アナフィラキシー)が報告されています。RECARBRIOTMの成分であるイミペネム/シラスタチンによる治療中、特にイミペネムが推奨用量を超えて使用された際に、痙攣、錯乱状態、ミオクローヌスなどの中枢神経系(CNS)の副作用が報告されています。これらの反応は、中枢神経障害(脳病変、痙攣の既往歴など)や腎機能障害のある患者で報告されています。RECARBRIOTMをバルプロ酸やdivalproex sodiumと併用することで、治療中の痙攣の再発リスクが高まる可能性があります。また、レレバクタム+イミペネム/シラスタチンを含め、ほぼすべての抗菌薬で、軽い下痢から致死性の大腸炎まで、Clostridium difficile関連下痢症(CDAD)が報告されています。詳しくは下記の「重要な安全性情報」をご覧ください。

RECARBRIOTM(レレバクタム250 mg、イミペネム500 mg、シラスタチン500 mg)について

RECARBRIOTMは、治療の選択肢が限られる、または代替治療のない、本剤に感性のグラム陰性菌(Enterobacter cloacae、Escherichia coli、Klebsiella aerogenes、Klebsiella pneumoniaeおよびPseudomonas aeruginosa)による腎盂腎炎を含む複雑性尿路感染症(cUTI)の治療薬として、18歳以上の成人患者に対する適応を取得しています。

またRECARBRIOTMは、治療の選択肢が限られる、または代替治療のない、本剤に感性のグラム陰性菌(Bacteroides caccae、Bacteroides fragilis、Bacteroides ovatus、Bacteroides stercoris、Bacteroides thetaiotaomicron、Bacteroides uniformis、Bacteroides vulgatus、Citrobacter freundii、Enterobacter cloacae、Escherichia coli、Fusobacterium nucleatum、Klebsiella aerogenes、Klebsiella oxytoca、Klebsiella pneumoniae、Parabacteroides distasonisおよびPseudomonas aeruginosa)による複雑性腹腔内感染症(cIAI)の治療薬として、18歳以上の成人患者に対する適応も取得しています。

これらの適応症は、RECARBRIOTMの限定された臨床上の有効性および安全性データに基づいて承認されました。
薬剤耐性菌の発現を抑制し、RECARBRIOTMおよび他の抗菌薬の有効性を維持するため、RECARBRIOTMは本剤に感性の細菌によるものと判明または強く考えられる感染症の治療あるいは経験的な使用に留めるべきです。培養や感受性の検査データが得られている場合は、抗菌薬の選択や変更の際にそれらの結果が考慮されるべきです。それらの情報がない場合は、地域での疫学的特性や感受性のパターンが、経験的な治療選択時の参考となる可能性があります。

RECARBRIOTMは、レレバクタムとイミペネム/シラスタチンの配合剤で、静脈内投与されます。イミペネムはカルバペネム系抗菌薬であり、シラスタチンは腎デヒドロペプチダーゼ阻害剤であり、レレバクタムはβ-ラクタマーゼ阻害剤です。シラスタチンはイミペネムの腎臓での代謝を抑制し、抗菌活性はありません。イミペネムは、腸内細菌科細菌および緑膿菌のペニシリン結合蛋白(PBP) 2およびPBP 1Bと結合してPBPを阻害することで、殺菌作用を示します。PBPの阻害により、細菌の細胞壁合成が抑制されます。イミペネムは、一部のβ-ラクタマーゼの存在下でも安定です。レレバクタムには固有の抗菌活性はありません。レレバクタムは、Sulfhydryl Variable(SHV)、Temoneira(TEM)、Cefotaximase-Munich(CTX-M)、Enterobacter cloacae P99(P99)、Pseudomonas-derived cephalosporinase(PDC)、Klebsiella-pneumoniae carbapenemase(KPC)などのセリンβ-ラクタマーゼによる分解からイミペネムを保護します。

RECARBRIOTM(レレバクタム、イミペネム/シラスタチン)の重要な安全性情報

用法・用量、安全性情報を含む一部の情報は米国のもので、日本の情報ではありません。 詳しくは当社英文リリースをご参照ください。

https://www.mrknewsroom.com/news-release/research-and-development-news/pivotal-restore-imi-2-phase-3-study-mercks-recarbrio-imip

感染症領域における当社の取り組み

当社は100年以上にわたり、感染症と闘うために革新的な医薬品やワクチンの創薬および開発に挑んできました。ワクチンや抗菌薬、抗ウイルス薬、抗真菌薬などの製品群に加え、創薬から後期開発段階まで幅広いプログラムを実施しています。当社の感染症パイプラインについてはwww.merck.comをご覧ください。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は1世紀以上にわたり、グローバルにおけるバイオ医薬品のリーディングカンパニーとして、人々の生命を救い、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、米国およびカナダ以外の地域ではMSDの名称で知られています。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。詳細については当社ウェブサイトやMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の  Twitter 、  Facebook 、 Instagram 、 YouTube Linkedln をご参照ください。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述

このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.に関するForm 10-Kの2018年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト( www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。

# # #

MSDについて

MSDは1世紀以上にわたり、グローバルにおけるバイオ医薬品のリーディングカンパニーとして、人々の生命を救い、人生を健やかにするために、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。MSDは、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称です。世界140カ国以上で事業を展開し、医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じて革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは、がん、生活習慣病、新たな動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染症をはじめ、世界中で人々やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト( www.msd.co.jp)や Facebook 、  Twitter  YouTube をご参照ください。

Next