2019年

2019年

 

2019年6月10日

報道関係各位

MSD株式会社

 

この参考資料は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が2019年6月1日(米国東部時間)に発表したニュースリリース Five-Year Survival Data for Merck’s KEYTRUDA® (pembrolizumab) in Advanced Non-Small Cell Lung Cancer (NSCLC) from First KEYNOTE Trial at 2019 ASCO Annual Meeting の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性重要情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

KEYTRUDA®は、日本ではキイトルーダ®として、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)の効能・効果で承認を取得しております。


参考資料

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.、
最初のKEYNOTE試験における進行非小細胞肺がん(NSCLC)に対する
KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)の5年生存率データを2019年ASCO年次総会で発表

KEYTRUDA®の最長のフォローアップデータによると
KEYNOTE-001試験での進行NSCLCにおける5年全生存率は
未治療の患者で23.2%、治療歴のある患者で15.5%

全生存期間の最新の解析結果およびKEYNOTE-189試験で得られた
転移性非扁平上皮NSCLCにおける次治療移行後の無増悪生存期間(PFS2)に関する最新データも発表



2019年6月1日 ニュージャージー州ケニルワース ― Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、抗PD-1抗体KEYTRUDA®について、最初のKEYNOTE試験(第1b相KEYNOTE-001試験)の進行非小細胞肺がん(NSCLC)患者における単独療法の5年間の有効性および安全性データを報告すると発表しました。この試験では、KEYTRUDA®による5年全生存率(OS)は未治療の患者で23.2%(n=101)、治療歴のある患者で15.5%(n=449)でした。また、PD-L1陽性(腫瘍細胞のうちPD-L1発現陽性細胞の割合[TPS]が50%以上)の患者における5年OSは、未治療の患者で29.6%(n=27)、治療歴のある患者で25.0%(n=138)でした。これらの結果は、肺がんにおけるKEYTRUDA®については最長のフォローアップデータであり、2019年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会(Abstract #LBA9015)の公式プレスプログラムで紹介され、6月2日(日)にはポスター発表されました。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校Jonsson Comprehensive Cancer CenterのEdward B. Garon内科准教授(MD, MS)は、「肺がんはがんによる死因の第1位となっており、これまで、米国の進行非小細胞肺がん患者の5年生存率は5%前後でした。KEYNOTE-001の試験成績では、ペムブロリズマブによる5年全生存率は未治療の患者全体で23.2%、治療歴のある患者全体で15.5%であり、この結果は治療医にとって励みになります」と述べています。

KEYNOTE-001試験では、中央値で60.6カ月(範囲:51.8~77.9カ月)のフォローアップ後、OS、奏効率(ORR)および奏効期間(DOR)をはじめとする主要評価項目および副次評価項目全体で、KEYTRUDA®単独療法の効果が示されました。


  イベント
(n/N)*1
OS中央値(月)
(95% CI)
60カ月OS
(%)
治療歴なし 75/101*2 22.3 (17.1-32.3) 23.2
TPS≧50% 17/27 35.4 (20.3-63.5) 29.6
TPS 1~49% 43/52 19.5 (10.7-26.3) 15.7
治療歴あり 375/449 10.5 (8.6-13.2) 15.5
TPS≧50% 104/138 15.4 (10.6-18.8) 25.0
TPS 1~49% 146/168 8.5 (6.0-12.6) 12.6
TPS<1% 83/90 8.6 (5.5-10.6) 3.5

*1: n=イベント、N=人数
*2: PD-L1 TPS<1%は患者数が少なかったため提示せず(n=12)
    †: 53例でPD-L1のTPSが不明


治験担当医師の評価によるORRは、未治療の患者で41.6%(95% CI:31.9~51.8)、治療歴のある患者で22.9%(95% CI:19.1~27.1)でした。DOR中央値はそれぞれ16.8カ月(範囲:2.1~55.7+カ月) および38.9カ月(範囲:1.0~71.8+カ月)でした。

KEYTRUDA®の投与を2年以上受けた患者60例では、5年OSは未治療の患者で78.6%、治療歴のある患者で75.8%でした。これらの患者でのORRはそれぞれ86%および91%でした。DORについては、未治療の患者では中央値で52.0カ月(範囲:10.2~55.7+カ月)であり、治療歴のある患者では中央値に到達しませんでした(範囲:12.5~71.8+カ月)。

KEYTRUDA®の安全性プロファイルは、これまでに進行NSCLC患者を対象とした試験で報告されたものと一貫していました。KEYTRUDA®の投与を受けた患者では、治療に関連した有害事象(TRAEs)の発現割合はすべてのグレードで71%(n=388)であり、グレード3~5で13%(n=69)でした。免疫関連の有害事象の発現割合は17%(n=92)でした。免疫関連の有害事象のうち、最も高頻度に認められたのは甲状腺機能低下症であり、これに次いで肺臓炎、甲状腺機能亢進症および皮膚毒性が認められました。

当社研究開発本部シニアバイスプレジデント、グローバル臨床開発責任者でチーフメディカルオフィサーのRoy Baynes博士は「進行非小細胞肺がんの患者さんにとって、5年生存率は重要なマイルストーンです。最初のKEYNOTE試験から得られた長期の全生存率データは励みになります。今回の5年生存率のデータから、進行非小細胞肺がん患者におけるKEYTRUDA®の長期安全性および有効性について重要かつ有用な情報が得られました」と述べています。


KEYNOTE-189から新たに得られた肺がんデータ(Abstract #9013)
ASCOでは6月2日(日)に、転移性非扁平上皮NSCLCの初回治療におけるKEYTRUDA®およびALIMTA®(ペメトレキセド)+プラチナ製剤(シスプラチンまたはカルボプラチン)の併用療法と、ペメトレキセド+プラチナ製剤の併用療法とを比較した、第3相KEYNOTE-189試験の最新データも発表されました(Abstract #9013)。OSに関する最新の解析では、中央値で18.7カ月(範囲:0.2~30.9カ月)のフォローアップ後、KEYTRUDA®とペメトレキセド+プラチナ製剤との併用療法では、化学療法単独群と比較して死亡リスクが44%減少しました(HR=0.56[95% CI:0.45-0.70]、OS中央値:22.0カ月 vs. 10.7カ月)。無増悪生存期間(PFS)にも改善がみられ、進行または死亡のリスクは化学療法単独群と比較して52%減少しました(HR=0.48[95% CI:0.40-0.58]、PFS中央値:9.0カ月 vs. 4.9カ月)。化学療法のみの群の患者の54%が次治療として免疫療法を受け、このうち41%は試験中にクロスオーバーにより免疫療法に切り替えました。

ASCOで発表されたKEYNOTE-189試験の新たなデータには、試験対象集団全体およびPD-L1の各サブグループにおけるPFS2(progression-free survival 2:次治療が病勢のコントロールに及ぼす影響を評価する新しい臨床エンドポイント)も含まれます。KEYTRUDA®+化学療法の併用療法では、無作為割り付けされた時点から次治療中の増悪または死亡(死因は問わない)のうち、いずれか早い時点までの期間におけるリスクが化学療法と比較して51%減少しました(HR=0.49[95% CI:0.40-0.59]、PFS2中央値:17.0カ月 vs. 9.0カ月)。結果は評価した3つのPD-L1カテゴリーすべてで一貫しており、TPS<1%の患者では54%のリスク減少(HR=0.46[95% CI:0.33-0.66])、TPS 1~49%の患者では41%のリスク減少(HR=0.59[95% CI:0.41-0.86])、TPS≧50%の患者では53%のリスク減少(HR=0.47[95% CI:0.33-0.69])がみられました。

グレード3~5の有害事象(原因は問わない)の発現割合は、KEYTRUDA®+化学療法併用群で71.9%(n=291)、化学療法単独群で66.8%(n=135)でした。いずれかの薬剤の投与中止に至った有害事象の発現割合は、KEYTRUDA®+化学療法の併用療法で33.6%(n=136)、化学療法で16.3%(n=33)でした。免疫関連の有害事象およびinfusion reactionは、KEYTRUDA®+化学療法の併用療法で死亡が2例みられました。KEYNOTE-189試験はペメトレキセド(ALIMTA®)の製造元であるイーライリリー社の協力のもとに実施されました。


KEYNOTE-001の試験デザイン(Abstract #LBA9015)
KEYNOTE-001試験(ClinicalTrials.gov, NCT01295827)は、未治療または治療歴のある進行NSCLC患者550例を含む、様々な進行がんにおいてKEYTRUDA®を評価する第1b相多施設共同非盲検マルチコホート試験です。KEYTRUDA® 2 mg/kgまたは10 mg/kgを3週間に1回、あるいはKEYTRUDA® 10 mg/kgを2週間に1回、許容できない毒性または疾患進行が認められるまで投与しました。主要評価項目はORRであり、副次評価項目にはPFS、OS、DORが含まれます。


KEYNOTE-189の試験デザイン(Abstract #9013)
KEYNOTE-189試験(ClinicalTrials.gov, NCT02578680)は、未治療でEGFR遺伝子変異またはALK融合遺伝子を伴わない転移性非扁平上皮NSCLC患者616例を対象に、KEYTRUDA®+ペメトレキセド+シスプラチンまたはカルボプラチンの併用療法(n=410)の有効性を、ペメトレキセド+シスプラチンまたはカルボプラチンの併用療法(n=206)と比較する、無作為化二重盲検プラセボ対照ピボタル第3相試験です。被験者を2:1の比率で、KEYTRUDA® 200 mg+シスプラチンまたはカルボプラチン+ペメトレキセドを3週間に1回、4サイクル静脈内投与した後、KEYTRUDA® 200 mg(最長24カ月間)およびペメトレキセドを3週間に1回投与する群(n=410)、あるいは、シスプラチンまたはカルボプラチン+ペメトレキセドを3週間に1回、4サイクル静脈内投与した後、ペメトレキセドを3週間に1回投与する群(n=206)のいずれかに無作為に割り付けました。治療は疾患進行または許容できない毒性が認められるまで継続しました。主要評価項目はOSおよびPFSであり、副次評価項目にはORRおよびDORが含まれます。


肺がんについて
肺がんは、肺の組織、通常は気道の内側を覆う細胞に発生するがんで、世界でがんによる死因の第1位となっています。大腸がんと乳がんを合わせた死亡者数よりも多くの方が毎年肺がんにより死亡しています。肺がんは非小細胞肺がんと小細胞肺がんの2つに大別されます。非小細胞肺がん(NSCLC)は肺がんのなかで最も多く、すべての肺がんの約85%を占めています。小細胞肺がん(SCLC)はすべての肺がんの10~15%を占めています。米国では、2008~2014年に進行NSCLCと診断された患者の5年生存率はわずか5%でした。さらに、米国では転移性NSCLC患者の約50%が二次治療を受けていません。


KEYTRUDA®について
KEYTRUDA®は、自己の免疫力を高め、がん細胞を見つけて攻撃するのを助ける抗PD-1抗体です。KEYTRUDA®はPD-1とそのリガンドであるPD-L1およびPD-L2との相互作用を阻害してTリンパ球を活性化し、がん細胞を攻撃するヒト化モノクローナル抗体です。 Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は業界最大のがん免疫療法臨床研究プログラムを行っており、現在1,000を超えるKEYTRUDA®の臨床試験を実施し、幅広い種類のがんや治療セッティングを検討しています。KEYTRUDA®の臨床プログラムでは、さまざまながんにおけるKEYTRUDA®の役割や、KEYTRUDA®による治療効果が得られる可能性を予測する因子について模索しており、さまざまなバイオマーカーの模索も行っています。


KEYTRUDA®用法・用量・安全性情報について
用法・用量・安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。
https://www.mrknewsroom.com/news-release/oncology/five-year-survival-data-mercks-keytruda-pembrolizumab-advanced-non-small-cell-


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域における取り組み
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.では、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。オンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、30種類以上のがんに対するがん免疫療法の可能性を模索しています。また、引き続き戦略的買収を通じて、がん免疫療法のポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん治療薬候補の開発を最優先に進めています。当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、当社ウェブサイトをご覧ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、米国およびカナダ以外の地域ではMSDの名称で知られています。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。詳細については当社ウェブサイトやMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の TwitterFacebookYouTubeLinkedlnをご参照ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述
このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

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MSDについて
MSDは1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、人生を健やかにするために、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。MSDはMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が各国(米国とカナダ以外)で事業を行う際に使用している名称です。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookTwitter YouTubeをご参照ください。