2019年

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2019年6月7日

報道関係各位

MSD株式会社

 

この参考資料は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が2019年5月31日(米国東部時間)に発表したニュースリリース Merck's KEYTRUDA® (pembrolizumab) Demonstrates Improved Overall Survival as First-Line Treatment of Recurrent or Metastatic Head and Neck Squamous Cell Carcinoma at Final Analysis of Pivotal Phase 3 KEYNOTE-048 Trial の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性重要情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

KEYTRUDA®は、日本ではキイトルーダ®として、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)の効能・効果で承認を取得しております。


参考資料

KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)、第3相試験(ピボタル試験)KEYNOTE-048の最終解析において
再発または転移性頭頸部扁平上皮がん患者の初回治療として全生存期間を延長

KEYTRUDA®と化学療法との併用療法では試験集団全体(腫瘍のPD-L1発現にかかわらず)の、
単独療法ではPD-L1陽性(CPS≧1)患者集団の生存率を改善

2019年ASCO年次総会でデータを発表



2019年5月31日:ニュージャージー州ケニルワース―Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、抗PD-1抗体KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)について、再発または転移性頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者の初回治療として単独療法および化学療法との併用療法を検討する第3相試験(ピボタル試験)KEYNOTE-048の最終解析データを2019年ASCO(American Society of Clinical Oncology)年次総会で報告すると発表しました(アブストラクト#6000)。この発表には、PD-L1発現に基づくKEYTRUDA®と化学療法の併用療法群および試験集団全体のKEYTRUDA®単独療法群における全生存期間(OS)に関する初のデータが含まれます。中間解析の結果は2018年ESMO(European Society for Medical Oncology)年次総会で発表され、現在の標準治療であるEXTREMEレジメンと比較して、KEYTRUDA®と化学療法との併用療法が試験集団全体で、KEYTRUDA®単独療法がCPS(Combined Positive Score)≧20およびCPS≧1のPD-L1陽性患者集団で、OSの優越性が認められました。

オーストラリア・メルボルンのPeter MacCallum Cancer Centreのがん治療部門ディレクターを務めるDanny Rischin博士は、「EXTREMEレジメンという現在の標準治療と比較して全生存期間の優越性を初めて示した本試験の最終結果の発表に心を踊らせています。再発または転移性頭頸部がんは治療の選択肢が限られており、予後は不良です。今回の結果は、KEYTRUDA®の単独療法およびプラチナ製剤化学療法との併用療法が重要な新しい治療の選択肢となる可能性があることを示すものです」と述べています。

本日発表された最終解析の新たなデータによると、KEYTRUDA®と化学療法の併用療法(カルボプラチンまたはシスプラチン+5-フルオロウラシル[5-FU])のOSについては、PD-L1発現がCPS≧20の患者(14.7カ月[95% CI, 10.3-19.3])において、現在の標準治療であるEXTREMEレジメン(セツキシマブ+カルボプラチンまたはシスプラチン+[5-FU])(11.0カ月[95% CI, 9.2-13.0])と比較して死亡リスクが40%低減し、OSが有意に延長されました(HR=0.60 [95% CI, 0.45-0.82]; p=0.0004)。もう一つの主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)については、PD-L1発現がCPS≧20の患者におけるKEYTRUDA®と化学療法の併用療法では、EXTREMEレジメンと比較して統計学的な有意差は認められませんでした(HR=0.73 [95% CI, 0.55-.97]; p=0.0162)。CPS≧1の試験集団における新たなデータによると、KEYTRUDA®と化学療法の併用療法のOS(13.6カ月[95% CI, 10.7-15.5])について、EXTREMEレジメン(10.4カ月[95% CI, 9.1-11.7])と比較して同集団における死亡リスクが35%低減し、OSが有意に延長されました(HR=0.65 [95% CI, 0.53-0.80]; p<0.0001)。逐次検定の計画に従い、同集団におけるPFSの優越性は評価されませんでした(HR=0.82 [95% CI, 0.67-1.00])。試験集団全体におけるKEYTRUDA®の単独療法のOSの結果は中間解析で示されているものと一致しており、非劣性が認められ(HR=0.83 [95% CI, 0.70-0.99]; p=0.0199)、OSの中央値は試験集団全体のKEYTRUDA®単独療法群では11.5カ月(95% CI, 10.3-13.4)、EXTREMEレジメン群では10.7カ月(95% CI, 9.3-11.7)でした。試験集団全体のKEYTRUDA®単独療法群とEXTREMEレジメン群でPFSに差はありませんでした(HR=1.34 [95% CI, 1.13-1.59])。

当社研究開発本部臨床研究担当バイスプレジデントであるJonathan Cheng博士は、「当社は広範な頭頸部がん臨床研究プログラムにより、この難しい治療セッティングの研究を進めることに注力しています。KEYNOTE-048試験の最終データではKEYTRUDA®の単独療法および化学療法との併用療法が再発または転移性HNSCC患者さんの新たな初回治療の選択肢となりうることが示されました。KEYNOTE-048試験に参加してくださった患者さんや治験責任医師の皆様に心から感謝しています」と述べています。

すでに発表したとおり、KEYTRUDA®は、KEYNOTE-048試験の2回目の中間解析結果などをもとに、再発または転移性HNSCCの初回治療における単独療法またはプラチナ製剤と5-FU化学療法との併用療法としての迅速承認に向け、新たな生物製剤追加承認申請(sBLA)の優先審査品目としてFDAに受理されています。FDAにより、処方箋薬ユーザーフィー法(PDUFA)の審査終了目標日が2019年6月10日に指定されています。


試験デザインおよびこのほかのKEYNOTE-048のデータ(アブストラクト#6000)
KEYNOTE-048試験は、再発または転移性HNSCCの初回治療としてKEYTRUDA®と化学療法の併用療法またはKEYTRUDA®単独療法をEXTREMEレジメンと比較する無作為化非盲検第3相試験です(ClinicalTrials.gov:NCT02358031)。主要評価項目はOSおよびPFSでした。副次評価項目はPFS(投与開始後6カ月および12カ月)、奏効率(ORR)のほか、European Organization for Research and Treatment of Cancer(EORTC)によるQOL質問票のGlobal Health Status/Quality of Lifeスコアの悪化までの期間および安全性でした。奏効期間(DOR)は、事前に計画した探索的解析の一部として評価しました。主要評価項目、副次評価項目および探索的評価項目としてのDORは、事前に計画した逐次検定法により、CPS≧20およびCPS≧1のPD-L1陽性患者のほか、試験集団全体において評価しました。最終解析のデータカットオフ日は2019年2月25日でした。前回発表された2回目の中間解析のデータカットオフ日は2018年6月13日でした。最終解析で認められたOSの詳細は以下のとおりです。


全生存期間の概要

集団(イベント発生患者数) 最終解析ハザード比(95% CI)
KEYTRUDA®単独療法
PD-L1 CPS≧20 (n=133) vs. EXTREME (n=122) 0.58 (0.44-0.78)b
PD-L1 CPS≧1 (n=257) vs. EXTREME (n=255) 0.74 (0.61-0.90)b
全試験集団(n=301)vs. EXTREME(n=300) 0.83 (0.70-0.99); p=0.0199c
KEYTRUDA®と化学療法との併用療法
PD-L1 CPS≧20(n=126)vs. EXTREME(n=110) 0.60 (0.45–0.82); p=0.0004a
PD-L1 CPS≧1(n=242)vs. EXTREME((n=235) 0.65 (0.53–0.80); p<0.0001a
全試験集団(n=281)vs. EXTREME(n=278) 0.72 (0.60-0.87)b

a 優越性が認められた
b 中間解析で同集団における優越性がすでに示されているため、新たな統計的検定は実施しなかった
c 優越性は認められなかった


PD-L1発現がCPS≧20の患者において、副次評価項目のORRはKEYTRUDA®と化学療法の併用療法群では42.9%、EXTREMEレジメンでは38.2%でした。PD-L1発現がCPS≧1の患者のORRは、KEYTRUDA®と化学療法の併用療法群では36.4%、EXTREMEレジメンでは35.7%でした。PD-L1発現がCPS≧20の患者において、DORの中央値はKEYTRUDA®と化学療法の併用療法群では7.1カ月(範囲:2.1〜39.0+カ月)、EXTREMEレジメンでは4.2カ月(範囲:1.2〜31.5+カ月)でした。PD-L1発現がCPS≧1の患者のDORの中央値はKEYTRUDA®と化学療法の併用療法群では6.7カ月(範囲:1.6〜39.0+カ月)、EXTREMEレジメンでは4.3カ月(範囲:1.2〜31.5+カ月)でした。

試験集団全体の解析におけるORRは、KEYTRUDA®単独療法群では16.9%、EXTREMEレジメンでは36.0%でした。DORの中央値はKEYTRUDA®では22.6カ月(範囲:1.5〜43.0+カ月)、EXTREMEレジメンでは4.5カ月(範囲:1.2〜38.7+カ月)でした。

KEYNOTE-048試験ではこれまでに報告されているとおり、KEYTRUDA®の投与に関する新たな安全性の問題は認められませんでした。原因を問わずグレード3~5の有害事象はKEYTRUDA®単独療法群の54.7%、KEYTRUDA®と化学療法の併用療法群の85.1%およびEXTREMEレジメン群の83.3%で認められました。投与中止に至った有害事象は、KEYTRUDA®単独療法群の12.0%、KEYTRUDA®と化学療法の併用療法群の32.6%およびEXTREMEレジメン群の27.5%で認められました。治療関連の死亡は、KEYTRUDA®単独療法群の1.0%、KEYTRUDA®と化学療法の併用療法群の4.0%、EXTREMEレジメン群の2.8%に認められました。グレード3〜5の免疫関連の有害事象またはinfusion reactionsは、KEYTRUDA®単独療法群の7.0%、KEYTRUDA®と化学療法の併用療法群の5.4%、EXTREMEレジメン群の10.5%に認められました。


このほかのKEYNOTE-048に関する情報
KEYNOTE-048試験では、再発または転移性HNSCC患者882例を登録し、初回治療として以下の3つのレジメンのいずれかに無作為に割り付けました。

  • KEYTRUDA®単独療法(200 mgの固定用量を3週間ごとに1回投与)を最長24カ月間(n=301)

  • KEYTRUDA®(200 mgの固定用量を3週間ごとに投与)とシスプラチン(100 mg/m2を3週間ごとに静脈内投与)またはカルボプラチン(AUC 5を3週間ごとに静脈内投与)+5-FU(1000 mg/m2/日を3週間ごとに、1~4日目に静脈内投与)の併用療法(最大6サイクル)後、疾患進行または毒性が認められるまで、あるいは最長24カ月間の投与が終了するまでKEYTRUDA®単独療法による維持治療を行う(n=281)

  • セツキシマブ(開始用量は400 mg/m2、以降250 mg/m2を1週間ごとに静脈内投与)とシスプラチン(100 mg/m2を3週間ごとに静脈内投与)またはカルボプラチン(AUC 5を3週間ごとに静脈内投与)+5-FU(1000 mg/m2/日を3週間ごとに1~4日目に点滴静注)の併用療法であるEXTREMEレジメン(最大6サイクル)に続いて、疾患進行または毒性が認められるまでセツキシマブ単独療法による維持治療を行う(n=300)。

頭頸部がんについて
頭頸部がんは咽頭、喉頭、鼻、副鼻腔および口腔の周辺に発生するさまざまな腫瘍のことをいいます。頭頸部の扁平細胞は薄い表層を形成している細胞で、頭頸部がんのほとんどはこの扁平細胞に発生する扁平上皮がんです。頭頸部がんの発生に大きく関わる危険因子は喫煙と飲酒です。2018年には世界で推定887,000人以上が新たに頭頸部がんと診断され、453,000人以上が死亡しました。米国だけでも2019年に65,000人以上が新たに頭頸部がんと診断され、14,000人以上が死亡すると推定されています。


KEYTRUDA®について
KEYTRUDA®は、自己の免疫力を高め、がん細胞を見つけて攻撃するのを助ける抗PD-1抗体です。KEYTRUDA®はPD-1とそのリガンドであるPD-L1およびPD-L2との相互作用を阻害してTリンパ球を活性化し、がん細胞を攻撃するヒト化モノクローナル抗体です。 Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は業界最大のがん免疫療法臨床研究プログラムを行っており、現在1,000を超えるKEYTRUDA®の臨床試験を実施し、幅広い種類のがんや治療セッティングを検討しています。KEYTRUDA®の臨床プログラムでは、さまざまながんにおけるKEYTRUDA®の役割や、KEYTRUDA®による治療効果が得られる可能性を予測する因子について模索しており、さまざまなバイオマーカーの模索も行っています。


KEYTRUDA®用法・用量・安全性情報について
用法・用量・安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。
https://www.mrknewsroom.com/news-release/oncology/mercks-keytruda-pembrolizumab-demonstrates-improved-overall-survival-first-lin


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域における取り組み
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.では、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。オンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、30種類以上のがんに対するがん免疫療法の可能性を模索しています。また、引き続き戦略的買収を通じて、がん免疫療法のポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん治療薬候補の開発を最優先に進めています。当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、当社ウェブサイトをご覧ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、米国およびカナダ以外の地域ではMSDの名称で知られています。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。詳細については当社ウェブサイトやMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の TwitterFacebookYouTubeLinkedlnをご参照ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述
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MSDについて
MSDは1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、人生を健やかにするために、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。MSDはMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が各国(米国とカナダ以外)で事業を行う際に使用している名称です。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookTwitter YouTubeをご参照ください。