2019年

2019年

 

2019年4月9日

報道関係各位

MSD株式会社

 

この参考資料は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が2019年4月1日(米国東部時間)に発表したニュースリリース Data for Merck’s KEYTRUDA® (pembrolizumab) Across Different Types of Advanced Lung Cancer Presented at AACR Annual Meeting 2019 の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性重要情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。また、本リリース内の解析は事前規定されたものではないため、検定結果等について信頼性に限界があることにご留意ください。

KEYTRUDA®は、日本ではキイトルーダ®として、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)の効能・効果で承認を取得しております。


参考資料

KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)の進行肺がんのデータを
2019年AACR年次総会で発表

肝転移または脳転移がある進行非扁平上皮非小細胞肺がん患者を対象とする
KEYNOTE-189試験の事後解析の全生存期間データを初めて公表

治療歴のある進行小細胞肺がん患者の統合解析データを
AACR2019のプレナリーセッションおよび記者会見で発表



2019年4月1日 ニュージャージー州ケニルワース ― Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、第3相試験KEYNOTE-189の結果より、肝転移または脳転移のある患者を対象とする事後解析データを初めて公表しました。PD-L1発現にかかわらず、EGFR遺伝子変異またはALK融合遺伝子を伴わない進行非扁平上皮非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象として、KEYTRUDA®とペメトレキセド(ALIMTA®)およびシスプラチンまたはカルボプラチンとの併用療法を評価するKEYNOTE-189試験の事後解析データは、ジョージア州アトランタで開催されている2019年米国癌学会(American Association for Cancer Research:AACR)の年次総会で口頭発表されました(アブストラクト#CT043)。また、治療歴のある進行小細胞肺がん(SCLC)患者を対象としてKEYTRUDA®を評価する第2相試験KEYNOTE-158および第1b相試験KEYNOTE-028の統合解析データが本日、AACRのプレナリーセッションおよび記者会見で発表されました(アブストラクト#CT073)。KEYNOTE-158試験およびKEYNOTE-028試験のデータはKEYTRUDA®のSCLCに対する初の承認申請の根拠となるものです。この生物製剤追加承認申請(sBLA)は米国食品医薬品局(FDA)の優先審査品目として受理され、処方薬ユーザー・フィー法(PDUFA)の審査完了予定日が2019年6月17日に指定されました。

当社オンコロジークリニカルリサーチ バイスプレジデントであるJonathan Cheng博士は、「今年のAACR総会では、当社の広範な肺がん臨床開発プログラムから重要なデータを発表することができ、うれしく思います。当社は、治療が難しいとされている進行肺がんの患者さんに対するKEYTRUDA®の効果を把握することに引き続き取り組みます」と述べています。


肝転移または脳転移がある患者に関するKEYNOTE-189試験のデータ(アブストラクト#CT043)
KEYNOTE-189試験は、未治療の転移性非扁平上皮NSCLC患者616名を対象に、KEYTRUDA®とペメトレキセドおよびシスプラチンまたはカルボプラチンの併用療法群(410例)と、ペメトレキセドおよびシスプラチンまたはカルボプラチンのみを投与した群(206例)とを比較した、無作為化二重盲検プラセボ対照ピボタル第3相試験です。EGFR遺伝子変異またはALK融合遺伝子を伴わず、進行がんに対する全身治療を受けたことのない患者が対象でした。主要評価項目は全生存期間(OS)と無増悪生存期間(PFS)で、副次評価項目は全奏効率(ORR)や奏効期間(DOR)などでした。AACR 2018で発表されたKEYNOTE-189試験の主要解析では、PD-L1発現にかかわらず、KEYTRUDA®とペメトレキセドおよびプラチナ製剤による化学療法により、OSに統計学的に有意で臨床的に意味のある改善が見られ(HR=0.49 [95% CI, 0.38-0.64]; p<0.00001)、死亡リスクは化学療法のみの場合と比較して半減しました。この試験ではPFSも化学療法のみの場合と比較して有意に改善しました(HR=0.52 [95% CI, 0.43-0.64]; p<0.00001)。

今回の事後解析の目的は、ベースライン時に肝転移(16%、66例)または脳転移(18%、73例)が認められた患者に対しKEYTRUDA®を化学療法と併用した場合の結果を評価することでした。この解析の観察期間の中央値は18.7カ月でした。この結果によると、KEYTRUDA®と化学療法の併用療法では、化学療法のみの場合と比較して死亡リスクが肝転移のある患者では38%(HR=0.62 [95% CI, 0.39-0.98])、脳転移のある患者では59%(HR=0.41 [95% CI, 0.24-0.67])減少しました。KEYTRUDA®と化学療法の併用ではPFSも改善し、化学療法のみの場合と比較して進行または死亡リスクが肝転移のある患者で48%(HR=0.52 [95% CI, 0.34-0.81])、脳転移のある患者では58%(HR=0.42 [95% CI, 0.27-0.67])減少しました。これらの解析では多重性は調整されていないことに留意する必要があります。

イタリア・ミラノのIstituto Nazionale dei TumoriのMarina Garassino博士は、「肝転移または脳転移の認められる進行非小細胞肺がん患者さんの予後は、これまで思わしいものではありませんでした。今回の事後解析では、KEYTRUDA®と化学療法の併用で、ベースライン時の肝転移または脳転移の有無にかかわらず全生存期間および無増悪生存期間が化学療法のみの場合よりも改善しました。この探索的なデータはKEYNOTE-189試験の全体の結果と一致しています」と述べています。

KEYNOTE-189試験の事後解析の結果
    PFS OS
N* 中央値、月
(95% CI)
HR
(95% CI)
中央値、月
(95% CI)
HR
(95% CI)
肝転移あり KEYTRUDA®併用 66 6.1
(4.7-8.5)
0.52
(0.34-0.81)
12.6
(8.1-19.1)
0.62
(0.39-0.98)
プラセボ併用 49 3.4
(2.8-4.7)
6.6
(4.6-7.6)
肝転移なし KEYTRUDA®併用 344 9.2
(8.8-11.0)
0.48
(0.39-0.59)
23.7
(20.1-25.9)
0.58
(0.45-0.74)
プラセボ併用 157 5.4
(4.9-6.7)
13.2
(10.0-16.4)
脳転移あり KEYTRUDA®併用 73 6.9
(5.4-11.0)
0.42
(0.27-0.67)
19.2
(15.0-25.9)
0.41
(0.24-0.67)
プラセボ併用 35 4.7
(2.2-5.5)
7.5
(4.6-10.0)
脳転移なし KEYTRUDA®併用 337 9.2
(8.3-10.9)
0.48
(0.39-0.59)
22.4
(19.7-25.4)
0.59
(0.46-0.75)
プラセボ併用 171 4.9
(4.7-5.9)
12.1
(9.1-15.0)
*肝臓と脳との両方に転移のあった患者は25例

この探索的解析では、肝転移または脳転移のある患者において、新たな安全性シグナルは検出されませんでした。KEYNOTE-189試験はペメトレキセド(ALIMTA®)を製造元であるEli Lilly and Companyと共同で実施されました。


小細胞肺がんのデータ(アブストラクト#CT073)
KEYNOTE-158試験およびKEYNOTE-028試験は、標準治療後に進行した、SCLCを含む種々の進行固形がん患者に対するKEYTRUDA®の単独療法を評価する非盲検非無作為化マルチコホート試験です。KEYNOTE-158試験にはPD-L1発現にかかわらず進行SCLC患者が含まれ、KEYNOTE-028試験には腫瘍にPD-L1発現の認められる(combined positive score [CPS] ≧1)SCLC患者が含まれています。いずれの試験も主要評価項目はORRで、副次評価項目はPFS、OS、DORなどでした。観察期間の中央値は7.7カ月(範囲:0.5〜48.7カ月)でした。

KEYNOTE-158試験(64例)およびKEYNOTE-028試験(19例)の統合解析データでは、2レジメン以上の前治療後に疾患進行した患者にKEYTRUDA®を投与しました。この試験では、盲検下独立判定機関(BICR)がRECIST v 1.1に基づいて判定したKEYTRUDA®のORRは19.3%(95% CI, 11.4-29.4)で、完全奏効は2例、部分奏効は14例でした(標的病変は合計で最大10病変かつ臓器ごとに最大5病変までとする)。半数以上(16例中9例)の患者で奏効期間が18カ月以上持続しました。DORの中央値は未到達でした(範囲:4.1-35.8+)。OSの中央値は7.7カ月(95% CI, 5.2-10.1)で12カ月および24カ月OS率はそれぞれ34.3%、20.7%でした。PFSの中央値は2.0カ月(95% CI, 1.9-3.4)で12カ月および24カ月PFS率はそれぞれ16.9%、13.1%でした。

この解析では新たな安全性シグナルは検出されませんでした。治療関連有害事象(TRAE)はグレードにかかわらず2レジメン以上の治療歴のある患者の61%に認められました。グレード5のTRAEにより、2レジメン以上の治療歴のある患者で2件の死亡例がありました。免疫関連有害事象またはInfusion reactionが2レジメン以上の治療歴のある患者の24%に認められました。


肺がんについて
肺がんは、肺の組織、通常は気道の内側を覆う細胞に発生するがんで、世界でがんによる死因の第1位となっています。大腸がんと乳がんを合わせた死亡者数よりも多くの方が毎年肺がんにより死亡しています。肺がんは非小細胞肺がんと小細胞肺がんの2つに大別されます。非小細胞肺がん(NSCLC)は肺がんのなかで最も多く、すべての肺がんの約85%を占めています。小細胞肺がん(SCLC)は全肺がんの10〜15%を占めます。米国では、ステージを問わずNSCLCまたはSCLCと診断された患者の5年生存率は、それぞれ23%、6%と推定されています。


KEYTRUDA®について
KEYTRUDA®は、免疫系ががん細胞を見つけて攻撃するのを助ける抗PD-1抗体です。KEYTRUDA®はPD-1とそのリガンドであるPD-L1およびPD-L2との相互作用を阻害してTリンパ球を活性化し、がん細胞を攻撃するヒト化モノクローナル抗体です。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は業界最大のがん免疫療法臨床研究プログラムを行っており、現在900を超えるKEYTRUDA®の臨床試験を実施し、幅広い種類のがんや治療セッティングを検討しています。KEYTRUDA®の臨床プログラムでは、さまざまながんにおけるKEYTRUDA®の役割や、KEYTRUDA®による治療効果が得られる可能性を予測する因子について模索しており、さまざまなバイオマーカーの模索も行っています。


KEYTRUDA®用法・用量・安全性情報について
用法・用量・安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。
https://www.mrknewsroom.com/news-release/oncology/data-mercks-keytruda-pembrolizumab-across-different-types-advanced-lung-cancer


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域における取り組み
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.では、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。オンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、30種類以上のがんに対するがん免疫療法の可能性を模索しています。また、引き続き戦略的買収を通じて、がん免疫療法のポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん治療薬候補の開発を最優先に進めています。当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、当社ウェブサイトをご覧ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、米国およびカナダ以外の地域ではMSDの名称で知られています。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。詳細については当社ウェブサイトやMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の TwitterFacebookYouTubeLinkedlnをご参照ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述
このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

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MSDについて
MSDは1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、人生を健やかにするために、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。MSDはMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が各国(米国とカナダ以外)で事業を行う際に使用している名称です。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookTwitter YouTubeをご参照ください。