2018年

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2018年7月31日

報道関係各位

MSD株式会社

 

この参考資料は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が2018年7月24日(米国東部時間)に発表したニュースリリース Week 96 Data from Pivotal Phase 3 DRIVE-FORWARD Study of its Investigational HIV Therapy Doravirine の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性重要情報も米国のもので、日本国内の情報ではありません。

なお、非核酸系逆転写酵素阻害剤(Non-Nucleoside Reverse Transcriptase Inhibitor、NNRTI)治療薬「doravirine(ドラビリン)」は、日本では開発中の段階です。


参考資料

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.

開発中のHIV治療薬doravirine
主要な第3相試験DRIVE-FORWARDの投与開始後96週目データを発表



2018年7月24日 ニュージャージー州ケニルワース ― Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は、抗レトロウイルス薬未治療HIV-1感染症成人患者において、非核酸系逆転写酵素阻害剤(Non-Nucleoside Reverse Transcriptase Inhibitor、NNRTI)であるdoravirine (DOR)を他の抗レトロウイルス薬と併用して投与した場合の、有効性と安全性を評価する第3相試験DRIVE-FORWARDの投与開始後96週目データを発表しました。

投与開始後96週目において、DORを1日1回投与したHIV感染症患者の73.1%(277/379例)でHIV-1 RNA量を50コピー/mL未満に抑制しました。1日1回投与のリトナビルでブーストしたダルナビル(DRV+r)群では66.0%(248/376例)でした(群間差:7.1%、95%信頼区間:0.5, 13.7)。
このデータは2018年7月23日から27日までアムステルダムで開催された第22回 国際エイズ学会(International AIDS Conference、AIDS 2018)のlate-breaking abstractとして発表されました。

これまでに、投与開始後48週目のデータにおいて、エムトリシタビン/テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(FTC/TDF)またはアバカビル/ラミブジン(ABC/3TC)との併用下、1日1回投与のDORは、主要評価項目においてDRV+rに対する非劣性が明らかとなっています。このデータは2017年にレトロウイルス・日和見感染に関する年次会合(Conference on Retroviruses and Opportunistic Infection)で発表されました。

ロイヤル・ロンドン病院のAmbrose KingセンターでHIVおよびHIV/C型肝炎研究の責任者を務めるChloe Orkin教授は、「このたびの96週目のデータは、DORの48週目における有効性および安全性を更にサポートするものです。臨床現場における、HIV-1感染症患者さんにとって重要かつ新しい治療の選択肢になりうることを示しています」と述べています。

DRIVE-FORWARD試験のデータ
DRIVE-FORWARD試験では、抗レトロウイルス薬による治療歴のない成人766名(各治療群383名)を、DOR(100 mg)を1日1回投与する群とDRV+r(それぞれ800 mg、100 mg)を1日1回投与する群に無作為に割り付け、いずれも治験責任医師の判断によりFTC/TDFまたはABC/3TCとともに投与しました。この試験において、投与開始後96週目において、HIV-1 RNA量が50コピー/mL未満となった患者はDOR群では73.1%(277/379例)、DRV+r群では66.0%(248/376例)でした(群間差:7.1%、95%信頼区間:0.5, 13.7)。ベースライン時のウイルス量の高い患者(HIV-1 RNA量が100,000コピー/mL超)ではDOR群が65.4%(51/78例)、DRV+r群が65.2%(43/66例)でした(群間差:-1.1%、95%信頼区間:-17.6, 15.3)でした。また、投与開始後96週目におけるベースラインからのCD4陽性T細胞数の平均変化量は、DOR群で224 cells/mm3、DRV+r群で207 cells/mm3でした(群間差:17.4cells/mm3、95%信頼区間:-14.5, 49.3)。耐性については、DOR群の患者2名(遺伝子型判定可能患者15名)が投与開始後96週目までに遺伝子型および表現型でのDOR耐性を示しました。

投与開始後96週目までに各群で10%以上の患者に認められた有害事象は、下痢(DOR 17.0% [65/383例]、DRV+r 23.8% [91/383例])、悪心(DOR 11.7% [45/383例]、DRV+r 13.6% [52/383例])、頭痛(DOR 14.9% [57/383例]、DRV+r 12.0% [46/383例])、上気道感染(DOR 13.3% [51/383例]、DRV+r 7.8% [30/383例])、ウイルス性上気道感染(DOR 11.5% [44/383例]、DRV+r 13.1% [50/383例])でした。有害事象により治療中止に至ったのはDOR群では1.6%(6/383例)、DRV+r群では3.4%(13/383例)でした。

投与開始後96週目における空腹時の血清脂質のベースラインからの平均変化量は、低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)値がDOR群とDRV+r群でそれぞれ-0.4 mg/dL、14.0 mg/dL(群間差:-14.6、95%信頼区間:-18.2, -11.0)、非高比重リポ蛋白コレステロール(non-HDL-C)値が-0.5 mg/dL、17.7 mg/dLでした(群間差:-18.4、95%信頼区間:-22.5, -14.3)。総コレステロール、高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)、トリグリセリドのベースラインからの平均変化量はDOR群とDRV+r群でそれぞれ、4.1 mg/dL、21.9 mg/dL(群間差:-18.1、95%信頼区間:-22.5, -13.7)、4.5 mg/dL、4.2 mg/dL(群間差:-0.4、95%信頼区間:-1.3, 2.1)、-1.1 mg/dL、22.5 mg/dL(群間差:-25.7、95%信頼区間:-36.6, -14.7)でした。

当社の研究開発本部グローバル臨床開発バイスプレジデントで感染症疾患領域責任者のGeorge Hanna博士は、「当社は30年以上にわたりHIV治療の道のりに変革をもたらすべく、革新的なサイエンスに基づく治療薬を提供し、HIV感染症患者さんの真のアンメットニーズに応えていく臨床研究に注力しています。DRIVE-FORWARD試験のデータでNNRTIの治験薬DORの有効性と持続性が示されたことは心強いことです」と述べています。

DRIVE-FORWARD試験について
DRIVE-FORWARD試験は、766名の抗レトロウイルス薬未治療成人患者を対象とする多施設共同二重盲検無作為化非劣性試験です。患者にはDORを100 mgまたはDRV+r(それぞれ800 mg、100 mg)を、いずれの群も1日1回FTC/TDFまたはABC/3TCと併用で経口投与しました。本治験の主要評価項目は、投与開始後48週時点においてHIV-1 RNA量が50コピー/mL未満となった患者の割合でした。副次評価項目は、投与開始後96週目における有効性、DORおよびDRV+rの空腹時血清脂質への影響の評価、CD4陽性T細胞数のベースラインからの変化、安全性および忍容性の評価などでした。DRIVE-FORWARD試験の詳細については、www.clinicaltrials.govの臨床試験登録番号NCT02275780をご参照ください。

doravirineついて
開発中試験の情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。
詳しくは当社英文リリースをご参照ください。
https://www.mrknewsroom.com/news-release/research-and-development-news/merck-announces-week-96-data-pivotal-phase-3-drive-forwar

当社のHIVの取り組み
当社は30年以上にわたり、さらなる医学の進展を目指し、HIVの科学的研究、創薬に取り組んでいます。アンメットメディカルニーズに対応し、HIV感染症患者さんや地域に貢献する研究に注力しています。HIVの治療や予防のパラダイムを変革しうるHIVパイプラインなどを絞り込み、治療の特定を目指しています。世界中のHIVコミュニティのパートナーと連携し、複雑な課題に対処するべく前進を続けていきます。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、米国およびカナダ以外の地域ではMSDの名称で知られています。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。詳細については当社ウェブサイトやMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の TwitterFacebookYouTubeLinkedlnをご参照ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述
このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.に関するForm 10-Kの2017年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。


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MSDについて
MSDは1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、生活を改善するために、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。MSDはMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が各国(米国とカナダ以外)で事業を行う際に使用している名称です。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookYouTubeをご参照ください。