2018年

2018年

 

2018年7月2日

報道関係各位

MSD株式会社

 

この参考資料は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が2018年7月2日(米国東部時間)に発表したニュースリリースLYNPARZA® (olaparib) Approved in Japan for BRCA-Mutated Metastatic Breast Cancer の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。


参考資料

リムパーザ®(オラパリブ)がBRCA遺伝子変異陽性転移乳がん治療薬として
日本で承認を取得
リムパーザは卵巣がん以外での承認を有する最初で唯一のPARP阻害剤
アストラゼネカとMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のリムパーザ、
日本で2つ目の適応症を取得


2018年7月2日 ニュージャージー州ケニルワース― アストラゼネカおよびMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、リムパーザ®(オラパリブ)錠が「がん化学療法治療歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能または再発乳癌」の治療薬として、日本の医薬品医療機器総合機構(PMDA)の審査を経て承認されたことを発表しました。既承認のコンパニオン診断薬を用いて患者さんが治療に適しているか否かを判断します。

アストラゼネカのエグゼクティブバイスプレジデント兼 オンコロジービジネスユニットの責任者であるDave Fredricksonは「本年初頭にリムパーザは進行卵巣がん治療薬(訳注)として日本で承認された最初のPARP阻害剤となりました。これで、BRCA遺伝子変異陽性転移乳がんの患者さんも、リムパーザによる治療効果を期待することができます。この承認によって、さまざまながんと闘う世界中の患者さんに一日も早くリムパーザをお届けするために取り組んできたことが実を結びました」と述べています。
(訳注)「白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法」の適応症で承認を取得

当社研究開発本部グローバル臨床開発責任者でチーフメディカルオフィサーのRoy Baynes博士は「転移乳がんは複雑な疾患で、患者さんのアンメットニーズはいまだ満たされていません。ホルモン受容体やHER2の発現の有無に加え、BRCA遺伝子変異の有無を特定することがこの疾患を管理する上で重要なステップとなりますので、この承認は乳がんの患者さんにとって意義深いものになります」と述べています。

今回の申請は、リムパーザと化学療法を比較検討した無作為化非盲検第3相OlympiAD試験のデータをもとに行われました。BRCA遺伝子の変異が確認された患者さんが治療の対象となりました。同試験において、リムパーザは化学療法と比較して無増悪生存期間(PFS)を有意に延長し、病勢進行または死亡のリスクを42%低減しました(HR:0.58、95% CI:0.43~0.80、P=0.0009)。中央値はリムパーザ群で 7.0ヵ月、化学療法群で 4.2ヵ月でした。

リムパーザはおおむね忍容性が良好で、報告された有害事象の大部分は軽度~中等度であり、グレード3以上の有害事象の発現率は化学療法よりも低いという結果になりました(36.6% vs 50.5%)。高頻度に認められた有害事象は、悪心(58%)、貧血(40%)、倦怠感(30%)、嘔吐(32%)、好中球減少(27%)、下痢(21%)および頭痛(20%)でした。

リムパーザは日本において、BRCA遺伝子変異の有無にかかわらず、「白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法」としても承認されています。日本では2018年7月1日より、リムパーザのコ・プロモ―ションを開始しています。


リムパーザ用法・用量・安全性について
英文リリースには用法・用量・安全性情報など日本以外の情報が含まれています。
詳しくは当社英文リリースをご参照ください。
http://www.mrknewsroom.com/


OlympiAD試験について
OlympiAD試験は、生殖細胞系BRCA1遺伝子(gBRCA1)またはBRCA2遺伝子(gBRCA2)の病的変異陽性もしくはその疑いのあるHER-2陰性転移乳がん患者302例を対象として、リムパーザ錠(300 mg 1日2回投与)の有効性および安全性を医師の選択した化学療法(カペシタビン、エリブリンまたはビノレルビン)と比較検討した無作為化非盲検多施設共同第3相試験です。この国際共同試験はヨーロッパ、アジア、北米および南米の19カ国で実施されました。

OlympiAD試験に参加した患者さんは、HER2陰性gBRCA1遺伝子またはgBRCA2遺伝子変異陽性乳がん(ホルモン受容体陽性またはトリプルネガティブ乳がん)を有し、転移がんに対してリムパーザの投与を受けました。リムパーザ群および化学療法群の患者さんの約半分(152例)がホルモン受容体陽性で、約半分(150例)がトリプルネガティブでした。リムパーザを投与した患者さん205例の年齢中央値は44歳(範囲:22~76)でした。登録前に患者さんは術前補助療法、術後補助療法または転移がんに対する治療においてアントラサイクリン系(禁忌でない場合)およびタキサン系化学療法を受けており、化学療法による前治療は多くとも2次治療まででした。ホルモン受容体陽性の患者さんは、少なくとも1回のホルモン療法を受けていたか、ホルモン療法が適していませんでした。ホルモン療法による前治療は化学療法による前治療としてカウントしていません。

本試験の主要評価項目は盲検下での独立中央判定による無増悪生存期間(PFS)でした。副次評価項目は全生存期間(OS)、2回目の再発または死亡までの期間(PFS2)、奏効率(ORR)、および健康関連QOLに対する影響でした。


BRCA遺伝子変異について
BRCA1およびBRCA2は、損傷したDNAの修復に関わるタンパク質を生成するヒト遺伝子であり、細胞内遺伝子の安定性の維持において重要な役割を担っています。これらの遺伝子のいずれかに変異あるいは変化がみられると、BRCAタンパクが生成されないか、または正常に機能せず、DNA損傷が適切に修復されず細胞が不安定になる可能性があります。その結果、細胞のがん化につながるさらなる遺伝子変化を起こす可能性が高くなります。


日本における乳がんについて
日本では、乳がんは女性の死亡原因の第5位となっています。乳がんの発症率が最も高いのは、日本人女性では40歳代後半であり、米国およびヨーロッパでは60歳以上です。この30年間で治療選択肢は増えたものの、転移(ステージ4)乳がんと診断された場合、現時点では治癒は期待できません。日本における、ステージ4の乳がん患者さんの5年生存率、10年生存率は低く、それぞれ32.6%、15.6%となっています。このため、転移乳がんの治療はできる限り病勢の進行を遅らせ、患者さんのQOLを改善あるいは維持することを目的に行われます。


リムパーザ®(オラパリブ)について
リムパーザは、ファーストインクラスのポリアデノシン5’二リン酸リボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤であり、BRCA変異などのDNA損傷応答(DDR)経路に異常をきたしたがん細胞に特異的に作用し、細胞死を誘導する最初の標的治療薬です。特に、複数のin vitro試験により、リムパーザによる細胞毒性はPARP酵素活性の阻害およびPARP-DNA複合体の生成を増加させる可能性があり、その結果DNA損傷およびがん細胞死が生じることが示されています。現在、DDR経路に異常をきたしたさまざまながん種においてリムパーザの開発が行われています。

リムパーザはアストラゼネカとMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.により共同開発・商業化されており、進行卵巣がんおよび転移乳がんの治療薬として承認され、世界中で2万人以上の患者さんの治療に使用されています。リムパーザは、広範かつ先進的な臨床開発プログラムを有し、アストラゼネカとMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、今後もさまざまながん種の患者さんに一日も早くリムパーザをお届けできるよう一丸となって取り組んでまいります。


アストラゼネカとMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域における戦略的提携について
2017年7月、アストラゼネカとMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は、世界初のPARP阻害剤であるリムパーザおよび現在開発中であるMEK阻害剤セルメチニブの複数のがん種における共同開発・商業化に関する、がん領域における世界的な戦略的提携を発表しました。両社は共同で、リムパーザおよびセルメチニブを他の可能性のある新薬との併用療法および単剤療法として開発します。また、単独で、各社は各々のPD-L1およびPD-1薬との併用療法としてリムパーザおよびセルメチニブを開発します。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域における取り組み
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.では、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。オンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。

また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、30種類以上のがんに対するがん免疫療法の可能性を模索しています。また、引き続き戦略的買収を通じて、がん免疫療法のポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん治療薬候補の開発を最優先に進めています。

当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、当社ウェブサイトをご覧ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、米国およびカナダ以外の地域ではMSDの名称で知られています。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。詳細については当社ウェブサイトやMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の TwitterFacebookYouTubeLinkedlnをご参照ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述
このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.に関するForm 10-Kの2017年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。


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MSDについて
MSDは1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、生活を改善するために、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。MSDはMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が各国(米国とカナダ以外)で事業を行う際に使用している名称です。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookYouTubeをご参照ください。