2017年

2017年

 

2017年6月7日

報道関係各位

MSD株式会社

抗PD-1抗体 キイトルーダ®
高度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)
またはミスマッチ修復欠損(dMMR)の
進行固形がんにおいて奏効が持続

 

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、2017年6月3日(米国東部時間)、抗PD-1抗体 キイトルーダ®(一般名:ペムブロリズマブ)について、 高度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)またはミスマッチ修復欠損(dMMR)の進行固形がん患者を対象とした2つの第2相臨床試験、KEYNOTE-164試験およびKEYNOTE-158試験のデータを初めて発表しました。

国内でキイトルーダ®は、根治切除不能な悪性黒色腫およびPD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんの効能・効果で承認を取得しており、2017年2月15日に発売を開始しました。

また、2015年10月27日には、治癒切除不能な進行・再発の胃がんに対する効能・効果について、厚生労働省から『先駆け審査指定制度』施行後初めての対象品目の一つに指定されています。さらに、乳がん、胃がん、頭頸部がん、肝細胞がん、多発性骨髄腫、食道がん、腎細胞がん、大腸がん、卵巣がん、前立腺がんなどを対象とした後期臨床試験が進行中です。2016年12月22日には、再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫に対する効能・効果について、2017年4月28日には、局所進行性または転移性の尿路上皮がんに対する効能・効果について、製造販売承認事項一部変更承認申請を行っています。

キイトルーダ®は、米国を含む50カ国以上で承認を取得しており、世界では500以上の臨床試験において30種類以上のがんの検討が行われています。

※ この資料は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が2017年6月3日(米国東部時間)に発表したニュースリリースの日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性重要情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。


英語版(米国本社サイト)

以 上


MSDについて
MSDは1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、生活を改善するために、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。MSDはMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が各国(米国とカナダ以外)で事業を行う際に使用している名称です。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイトwww.msd.co.jpFacebookYouTubeをご参照ください。


 
 

 

抗PD-1抗体 キイトルーダ®

高度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)
またはミスマッチ修復欠損(dMMR)の
がんの種類にはよらない進行固形がんにおいて奏効が持続

ASCOで初めて報告されるKEYNOTE-164試験およびKEYNOTE-158試験データにより
キイトルーダ®のがん種に依存しない治療のアプローチにおいて
効果予測バイオマーカーとしてのMSI-HおよびdMMRの有用性がさらに裏付けられる


2017年6月3日 ニュージャージー州ケニルワース―Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外では MSD)は、抗PD-1抗体キイトルーダ®(ペムブロリズマブ)について、高度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)またはミスマッチ修復欠損(dMMR)の進行固形がん患者を対象とした2つの第2相臨床試験、KEYNOTE-164試験およびKEYNOTE-158試験データを初めて発表しました。これらの試験では組織型にかかわらず持続的な奏効が認められ、奏効率(ORR)はMSI-H/dMMRの大腸がん(CRC)患者で28%(95% CI:17-41)、他のMSI-H/dMMRの進行固形がん患者で38%(95% CI:27-49)でした。これらのデータはシカゴで開催される2017年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で6月5日(月)に発表されました(Abstract #3071)。

Memorial Sloan Kettering Cancer Centerで Solid Tumor Oncology医長のDr. Luis A. Diaz, Jr.は「これらの重要なデータはこれまでに行ってきた研究の成果であり、局所進行・転移のMSI-HまたはdMMRを示す様々ながん患者さんが、キイトルーダ®の単独療法に対して臨床的に意味のある反応を示すことを証明しています。さらに、これらのデータは、治療困難ながんに対してキイトルーダ®の効果予測バイオマーカーとしてMSI-HおよびdMMRが有用であることを示した初期のデータを裏付けています」と述べています。

当社研究開発本部 がん領域後期開発部門長のDr. Roger Danseyは、「私たちはバイオマーカーを利用して、キイトルーダ®が有効である可能性が高い患者さんを特定することに取り組んできましたが、その努力が実を結び、これらのデータによってそれが実証されました」と述べています。

キイトルーダ®の臨床開発プログラムでは、30種類以上のがんに対して500以上の臨床試験が進行しています。このうち、300件以上がキイトルーダ®と他のがん治療薬の併用療法を評価するものです。がん免疫臨床開発プログラムには、MSI-HおよびdMMRのがんに対するキイトルーダ®の単独療法について、承認に向けた複数の臨床試験が含まれています。


KEYNOTE-164試験およびKEYNOTE-158試験の主な結果
KEYNOTE-164試験およびKEYNOTE-158試験は、MSI-HまたはdMMRの進行固形がん患者を対象として、キイトルーダ®(200 mgを3週間ごと)を評価する進行中の非盲検非無作為化マルチコホート多施設共同の国際第2相臨床試験です。KEYNOTE-164試験には、フルオロピリミジン、イリノテカンおよびオキサリプラチンを含む2レジメン以上の治療歴のある治癒切除不能な局所進行または転移性のMSI-HまたはdMMRのCRC患者を組み入れています。KEYNOTE-158試験には1レジメン以上の既治療例のCRC以外のMSI-Hの進行固形がん患者を登録しています。MSI-Hはポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査で決定されました。一方、dMMRはPCRまたは免疫組織化学染色(IHC)検査で決定されました。これらの結果は各施設で判定されました。腫瘍縮小効果の判定は、RECIST(Response Evaluation Criteria In Solid Tumors)1.1に基づいて画像を用いた盲検下での独立中央判定により9週間ごとに行いました。これらの試験の主要評価項目はORRで、副次評価項目は奏効期間、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)および安全性でした。

KEYNOTE-164試験に組み入れられた進行CRC患者61例では(2017年2月10日時点)、ORRは28%(n=17/61)(95% CI:17-41)(完全奏効0例、部分奏効17例、安定14例、疾患進行28例)であり、病勢コントロール率は51%(n=31/61)(95% CI:38-64)でした。奏効までの期間の中央値は4カ月(範囲:2-10カ月)でした。

KEYNOTE-158試験に組み入れられ、CRC以外でフォローアップ期間が27週間以上の進行固形がん患者77例では(2017年1月27日時点)、ORRは38%(n=29/77)(95% CI:27-49)(完全奏効2例、部分奏効27例、安定16例、疾患進行24例)で、病勢コントロール率は58%(n=45/77)(95% CI:47-70)でした。奏効までの期間の中央値は2カ月(範囲:1-4カ月)でした。
PFSの解析では、CRC患者における6カ月無増悪生存率は43%、12カ月無増悪生存率は34%で、PFSの中央値は2.3カ月(95% CI:2.1-8.1)でした。CRC以外の進行固形がん患者では、6カ月無増悪生存率は45%、PFSの中央値は4.3カ月(95% CI:3.1カ月-未到達)でした。OSの解析では、CRC患者における6カ月生存率は87%、12カ月生存率は72%で、OSの中央値は未到達でした。CRC以外の進行固形がん患者では、6カ月生存率は73%で、OSの中央値は未到達でした(範囲:9.2カ月-未到達)。フォローアップ期間の中央値はそれぞれ13.2カ月(範囲:0-17カ月)および6.1カ月(範囲:1-12カ月)でした。解析の時点で、いずれの試験でも奏効期間の中央値は未到達でした(範囲:2.9カ月以上-12.5カ月以上および2.4カ月以上-9.2カ月以上)。

キイトルーダ®の安全性プロファイルは、これまでに報告された試験で認められた安全性プロファイルと一致していました。CRC患者において、これまでに認められたキイトルーダ®との関連性が否定できない有害事象(全グレード、発現率10%以上)は関節痛(n=10)、悪心(n=9)、下痢(n=8)、無力症(n=7)、掻痒感(n=7)および倦怠感(n=6)でした。グレード3~4のキイトルーダ®との関連性が否定できない有害事象(発現率10%以上)は倦怠感(n=2)および無力症(n=1)でした。グレード3~4の免疫関連の有害事象は膵炎(n=3)、肝炎(n=1)および重度の皮膚毒性(n=1)でした。キイトルーダ®との関連性が否定できない死亡はみられませんでした。

CRC以外の進行固形がん患者では、これまでに認められたキイトルーダ®との関連性が否定できない有害事象(全グレード、発現率10%以上)は倦怠感(n=8)、掻痒感(n=7)、無力症(n=7)、下痢(n=7)、悪心(n=6)および関節痛(n=2)でした。グレード3~4のキイトルーダ®との関連性が否定できない有害事象(発現率10%以上)は無力症(n=1)および下痢(n=1)でした。グレード3~4の免疫関連の有害事象は、重度の皮膚毒性(n=2)、甲状腺機能亢進症(n=1)、間質性肺疾患(n=1)、劇症1型糖尿病(n=1)およびギランバレー症候群(n=1)でした。治験責任医師によりキイトルーダ®との関連性が否定できない肺炎によると判断された死亡が1例みられました。


マイクロサテライト不安定性およびDNAミスマッチ修復について
マイクロサテライトはゲノム中にみられるDNAの短い反復配列です。マイクロサテライト不安定性(MSI)は、細胞分裂時に細胞がDNA配列のエラーを修復することができないこと(DNAミスマッチ修復)によって起こり、その結果、マイクロサテライト反復配列に特徴的な変化が生じます。MSIはIHCによりミスマッチ修復タンパク質の発現欠損を示すことによって間接的に検出するか、PCRにより特定のマイクロサテライト反復配列を増幅することによって直接検出します。MSI-H(高度マイクロサテライト不安定性)は一部の種類のがんにおけるバイオマーカーとして確立されています。dMMRの患者は、MSI-Hの患者と生物学的に同じ集団とみなされています。MSI-H/dMMRは、あらゆるステージの様々ながんにみられます。


キイトルーダ®用法・用量・安全性について
用法・用量・安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。
詳しくは当社英文リリースをご参照ください。

http://www.mrknewsroom.com/news-release/asco/new-data-show-durability-response-mercks-keytruda-pembrolizumab-advanced-microsate


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域における取り組み
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.では、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。オンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。私たちは、がん患者さんに新たな希望を届けるため、免疫腫瘍治療における研究を推進し、研究から臨床に至るまでのすべての段階を迅速に進めることに取り組んでいます。

また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、がん免疫療法の可能性を模索しています。現在、広範な研究プログラムを進めており、500以上の臨床試験において30種類以上のがんに対するキイトルーダ®の検討を行っています。また、引き続き戦略的買収を通じて、がん免疫療法のポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん免疫療法薬候補の開発を最優先に進めています。

当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、www.merck.com/clinicaltrialsをご覧ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は1世紀以上にわたり、バイオ医薬品のグローバルリーダー企業として人々の生命を救い、世界で最も治療が困難な病気のための革新的な医薬品やワクチンの製造に取り組んできました。Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、米国およびカナダ以外の地域ではMSDの名称で知られています。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDは今も、がん、生活習慣病、新種の動物病、アルツハイマー病、HIVやエボラなどの感染病をはじめとして、世界中で人々の命やコミュニティを脅かしている病気の治療や予防のために、研究開発の最前線に立ち続けています。詳細については当社ウェブサイトwww.merck.com やMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の TwitterFacebookYouTubeLinkedlnをご参照ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述
このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.に関するForm 10-Kの2016年度年次報告書およびSECのインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できる米国証券取引委員会(SEC)に対するこの他の書類で確認できます。


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