2017年

2017年

 

2017年2月28日

報道関係各位

MSD株式会社

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.
骨髄移植後のサイトメガロウイルス(CMV)感染予防を目的として開発中の抗ウイルス薬
レテルモビル、主要な第3相試験で移植後24週間にわたり高い効果を示す


レテルモビルの予防投与と移植後24週間以内の全死亡率の低下との関連性が示された
2017年に米国およびEUで承認申請を予定

 

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、2017年2月26日(米国東部時間)、サイトメガロウイルス(cytomegalovirus、以下CMV)抗体陽性の成人(18歳以上)同種造血幹細胞移植(hematopoietic stem cell transplant、以下HSCT)患者における臨床的に意味のあるCMV感染の予防を目的として開発中の抗ウイルス薬レテルモビルの主要な第3相臨床試験の結果を発表しました。HSCTは、一般に骨髄移植(Bone Marrow Transplant: BMT)としても知られています。

本試験の結果、治験薬の投与開始時にCMV DNAが検出されなかった患者において、HSCT後24週以内に臨床的に意味のあるCMV感染が見られた患者の割合が有意に低くなり、有効性の主要評価項目を達成しました(非完了例は無効例として解析、すなわち移植後24週時より前に治験を早期中止した患者および移植後24週時のデータが欠測の患者は予防失敗とみなしました)。また、レテルモビルの予防投与により、移植後24週以内の全死亡率の低下を認めました。

これらの結果に基づき、当社は2017年に米国および欧州連合(EU)で承認申請を行う予定です。

レテルモビルは、CMVのリスクのある患者でのCMV感染および感染症の予防において、欧州医薬品庁(EMA)、米国食品医薬品局(FDA)、日本の厚生労働省から希少疾病医薬品の指定を受けています。また、FDAの迅速審査(Fast Track)の指定も受けています。

CMV: cytomegalovirus

英語版(米国本社サイト)

以 上


MSDについて
MSDは1世紀以上にわたりグローバルヘルスケアリーダーとして、すこやかな世界の実現を目指し努力してまいりました。MSDはMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が各国(米国とカナダ以外)で事業を行う際に使用している名称です。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDの詳細については、www.msd.co.jpや当社 FacebookYouTubeをご参照ください。


<お問い合わせ先>
MSD株式会社 広報部門         
〒102-8667 東京都千代田区九段北1-13-12 北の丸スクエア   
TEL:03-6272-1001  FAX :03-6238-9136

 
 

 

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.
骨髄移植後のサイトメガロウイルス(CMV1 )感染予防を目的として開発中の抗ウイルス薬
レテルモビル、主要な第3相試験で移植後24週間にわたり高い効果を示す


レテルモビルの予防投与と移植後24週間以内の全死亡率の低下との関連性が示された
2017年に米国およびEUで承認申請を予定


2017年2月26日:ニュージャージー州ケニルワース -- Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は、サイトメガロウイルス(cytomegalovirus、以下CMV)抗体陽性の成人(18歳以上)同種造血幹細胞移植(hematopoietic stem cell transplant、以下HSCT)患者における臨床的に意味のあるCMV感染の予防を目的として開発中の抗ウイルス薬レテルモビルの主要な第3相臨床試験の結果を発表しました。HSCTは、一般に骨髄移植(Bone Marrow Transplant: BMT)としても知られています。本試験の結果、治験薬の投与開始時にCMV DNAが検出されなかった患者において、HSCT後24週以内に臨床的に意味のあるCMV感染が見られた患者の割合が有意に低くなり、有効性の主要評価項目を達成しました(非完了例は無効例として解析、すなわち移植後24週時より前に治験を早期中止した患者および移植後24週時のデータが欠測の患者は予防失敗とみなしました)。また、レテルモビルの予防投与により、移植後24週以内の全死亡率の低下を認めました。これらの結果に基づき、当社は米国および欧州連合(EU)で2017年に承認申請を提出する予定です。

本試験の結果は、2月22~26日に米フロリダ州オーランドで国際骨髄移植研究会議(Center for International Blood & Marrow Transplant Research: CIBMTR)および米国骨髄移植学会(American Society for Blood and Marrow Transplantation: ASBMT)が共催したBMT Tandem Meetingで初めて発表されました。

このたびの結果を発表したハーバード大学医学大学院の医学部准教授でDana-Farber Cancer InstituteおよびBrigham and Women’s Hospitalの移植/がん関連感染症部門の担当医であるFrancisco M. Marty博士は、「この試験の結果、HSCT後100日目までの間レテルモビルの予防投与を行うことで、移植後24週以内の抗ウイルス薬による先制治療が必要なCMV感染の割合が有意に低下することが分かりました。また、この試験で、レテルモビル投与による全死亡率の低下も示されました。この結果により、レテルモビルがCMV感染予防の第一選択薬として、高リスク患者におけるCMV予防の新たな戦略となりうることが示されました」と述べています。

CMVは同種HSCT患者において最も頻度が高い臨床的に重大なウイルス感染です。HSCTは血液腫瘍分野において、主に白血病やリンパ腫など血液や骨髄のがんの治療方法です。抗ウイルス薬による先制治療(血液中にCMV DNAが検出された場合に治療を行うこと)により、CMV感染症の発生率は低下しますが、先制治療を行ってもなお、HSCT後のCMV再活性化と死亡率の増加との関連性が報告されています。

当社研究開発本部感染症臨床研究バイスプレジデントのNicholas Kartsonis博士は、「HSCTを受けた患者さんでのCMV感染予防はアンメットメディカルニーズであると考えます。感染症と闘うための革新的なアプローチを開発する当社の長期的な取り組みの一環として、今年、レテルモビルの承認申請を行えることを楽しみにしています」と述べています。

1 CMV: cytomegalovirus

この主要な第3相試験について
本試験は、無作為化割付5日以内に血漿CMV DNAが検出されなかった18歳以上のCMV抗体陽性HSCT患者を対象に実施されました。この試験では、患者をレテルモビル群またはプラセボ群に2:1の割合で無作為に割り付け、レテルモビル 480 mg(免疫抑制剤のシクロスポリンを併用する患者では1日240 mg)またはプラセボを1日1回、HSCT後14週目(100日)まで経口錠剤または静脈注射として投与しました。投与はHSCT後、最短で移植当日、遅くとも移植後28日目までに開始しました。その後、有効性の主要評価項目である臨床的に意味のあるCMV感染に関わる検査を移植後14週目までは週に1回、その後24週目までは隔週ごとに実施しました。臨床的に意味のあるCMV感染は、CMV感染症の発症、または中央検査機関での測定によるCMV血症の確認および患者の臨床状態に基づき抗CMV薬による先制治療を開始した場合と定義されました。この定義に該当した患者は、治験薬の投与を中止し、抗CMV薬による先制治療を受けました。安全性についてはHSCT後48週目まで隔月ごとにフォローアップを継続しました。

本試験の主要評価項目は、治験薬投与開始時にCMV DNAの検出されなかった患者における、HSCT後24週間以内に臨床的に意味のあるCMV感染が見られた患者の割合でした。何らかの理由で試験を早期中止した患者およびHSCT後24週時のデータが欠測の患者も予防失敗と見なしました。有害事象は、治験薬の最終投与後14日までに認められた事象を評価しました。

本試験の結果、治験薬投与開始時にCMV DNAの検出されなかった495名の対象患者のうち、HSCT後24週目までに臨床的に意味のあるCMV 感染が見られた患者の割合は、プラセボ群(60.6%、103/170例)と比較してレテルモビル群(37.5%、122/325例)で有意に低く、有効性の主要評価項目を達成しました[群間差:-23.5(95%信頼区間 -32.5, -14.6)、片側p値<0.0001]。

また、患者の部分集団解析においても一貫して有効性が認められました。ベースライン時にCMV感染症のリスクが高い患者、低い患者のいずれにおいても、レテルモビル群ではプラセボ群と比較して、HSCT後24週以内に臨床的に意味のあるCMV感染が見られるまでの期間に関して有意な効果が認められました(ログランク検定、両集団とも両側p値<0.0001)。

さらに、投与終了時点(HSCT後14週目)を評価した副次評価項目であるHSCT後14週目(100日目)までに臨床的に意味のあるCMV感染が見られた患者の割合でも、レテルモビル群(19.1%、62/325例)での割合がプラセボ群(50.0%、85/170例)と比較して有意に低い結果が認められました[群間差:-31.3(95%信頼区間 -39.9, -22.6)、片側p値<0.0001]。

HSCT後24週以内の全死亡率も、レテルモビル群(9.8%、32/325例)ではプラセボ群(15.9%、27/170例)より低くなりました(ログランク検定、両側p値=0.0317)。

レテルモビル群およびプラセボ群で重症度にかかわらず最も高い頻度で認められた有害事象は、移植片対宿主病(graft-versus-host disease、以下GVHD)(レテルモビル群、プラセボ群それぞれ39.1%、38.5%)、下痢(26.0%、24.5%)、悪心(26.5%、23.4%)でした。プラセボ群よりレテルモビル群で高い頻度で認められた有害事象は、嘔吐(18.5%、13.5%)、咳(14.2%、10.4%)、末梢性浮腫(14.5%、9.4%)でした。レテルモビル群およびプラセボ群で高い頻度で報告された重篤な有害事象は、感染症(20.6%、18.8%)、GVHD(9.9%、10.4%)、急性腎障害(1.3%、4.7%)でした。レテルモビル群では骨髄毒性や腎毒性は認められませんでした。


レテルモビルについて
レテルモビルはCMV感染および感染症の予防薬として開発中の1日1回投与の抗ウイルス薬です。新しいクラスの非核酸系CMV阻害剤(3,4-ジヒドロキナゾリン)で、ウイルスターミナーゼ複合体に特異的に作用し、ウイルス複製を阻害します。CMV以外のウイルスに対しては作用しません。レテルモビルは、CMV感染リスクのある患者でのCMV感染および感染症の予防において、欧州医薬品庁(EMA)、米国食品医薬品局(FDA)、日本の厚生労働省から希少疾病医薬品の指定を受けています。また、FDAの迅速審査(Fast Track)の指定も受けています。

当社は2012年に締結した契約に基づき、(子会社を通して)レテルモビルの開発及び製品化に関する全世界における権利をAiCuris GmbH & Co KG(www.aicuris.com)より取得しました。


CMV感染症について
CMVは年齢にかかわらず感染する一般的なウイルスです。米国の多くの成人が血清CMV抗体陽性、つまり過去にCMVに曝露されたことがあるまたは現在感染しており、血液中にCMVに対する抗体を有しています。免疫能が正常であれば、初感染後にCMVの症状を発症することは稀で、通常、ウイルスは生涯にわたり不活性または体内に潜伏したままです。ただし、免疫が弱まっていると、ウイルスが再活性化する場合があり、症候性疾患や他の病原体による二次感染に至ることがあります。CMV感染症は消化管疾患、肺炎、網膜炎など終末器官の損傷を引き起こす場合があります。移植後にCMV感染を発症すると、移植した器官の損傷リスクが高まります。重度免疫不全患者にとっては、CMV感染は生命を脅かすこともあります。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、1世紀以上にわたりグローバルヘルスケアリーダーとして、すこやかな世界の実現を目指し努力してまいりました。Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、米国およびカナダ以外の地域ではMSDの名称で知られています。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。詳細については、www.merck.com や当社 TwitterFacebookYouTubeLinkedlnをご参照ください。また当社のTwitter配信については、$MRKにてフォローすることができます。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(以下、当社)発行のこのリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、当社の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、当社による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対する当社の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

当社は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、当社に関するForm 10-Kの2015年度年次報告書およびSECのインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できる米国証券取引委員会(SEC)に対するこの他の書類で確認できます。


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