2015年

2015年

 

 

2015年10月30日

報道関係各位

MSD株式会社

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の抗PD-1抗体
KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)
治療歴のあるPD-L1陽性進行性非小細胞肺がん患者において
化学療法に優越性を示す
2015年後半に米国、2016年前半にEUで承認申請を予定


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、2015年10月26日(米国東部時間)、開発中の抗PD-1抗体KEYTRUDA®(一般名:ペムブロリズマブ)について、進行性非小細胞肺がん(NSCLC)を対象としたKEYNOTE-010試験が主要目的を達成したことを示す重要な結果を発表しました。

KEYTRUDA®は、抗PD-1抗体で、これまでにFDAから進行性悪性黒色腫、および非小細胞肺がんに対する『画期的治療薬』に指定されています。日本でも悪性黒色腫、非小細胞肺がん、膀胱がん、頭頸部がん、胃がん、乳がん、ホジキンリンパ腫の適応症において臨床試験が進行中です。また、治癒切除不能な進行・再発の胃がんに対する効能・効果については、厚生労働省より「先駆け審査指定制度」初めての対象品目に指定されています。

※この資料は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が2015年10月26日(米国東部時間)にに発表したニュースリリースの日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性重要情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

英語版(米国本社サイト)

以 上


MSDについて
MSDは、すこやかな世界の実現を目指して努力を続けるグローバルヘルスケアリーダーです。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDの詳細については、www.msd.co.jp をご参照ください。


<お問い合わせ先>
MSD株式会社 広報部門         
〒102-8667 東京都千代田区九段北1-13-12 北の丸スクエア   
TEL:03-6272-1001  FAX :03-6238-9136

 

 

KEYTRUDA®(pembrolizumab)の全生存期間延長効果、
治療歴のあるPD-L1陽性進行性非小細胞肺がん患者において化学療法に優越性を示す
2015年後半に米国、2016年前半にEUで承認申請を予定


2015年10月26日:ニュージャージー州ケニルワース -- Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、開発中の抗PD-1抗体KEYTRUDA®(一般名:ペムブロリズマブ)について、進行性非小細胞肺がん(NSCLC)を対象としたKEYNOTE-010試験が主要目的を達成したことを示す重要な結果を発表しました。

KEYNOTE-010は、2つの用量のKEYTRUDA®(FDAに承認された用量の2mg/kgと探索的な用量の10mg/kgをそれぞれ3週間ごとに投与)と広く用いられている化学療法のドセタキセルとを比較する第2/3相無作為化検証試験です。進行性NSCLCに対する前治療が無効で、腫瘍細胞の1%以上がPD-L1(プログラム細胞死受容体-1)陽性の患者を対象としました。評価項目はPD-L1強陽性患者(腫瘍細胞の50%以上)とすべてのPD-L1陽性患者において評価しました。主要評価項目の解析により、KEYTRUDA®群の全生存期間(OS)がドセタキセル群と比べて延長することが示されました。2mg/kg及び10mg/kgの用量のいずれも同様の結果が得られました。また、最初に規定された解析対象集団(腫瘍細胞の50%以上がPD-L1陽性の患者)、及び登録したすべての患者(腫瘍細胞の1%以上がPD-L1陽性の患者)でも同様の結果が得られました。KEYTRUDA®は腫瘍細胞の50%以上がPD-L1陽性の患者において、いずれの用量でもドセタキセルと比べて無増悪生存期間(PFS)の延長を示しました。PFSに関しては、KEYTRUDA®はすべてのPD-L1陽性患者において、いずれの用量でもドセタキセルと比べて数値的には優れていましたが、統計的には有意差はみられませんでした。この試験でのKEYTRUDA®の安全性プロファイルは、これまでに進行性NSCLC患者を対象とした臨床試験で報告された安全性プロファイルと一致していました。

当社研究開発本部統括責任者のDr. Roger Perlmutterは「この試験の結果は、非小細胞肺がんの治療におけるKEYTRUDA®の可能性を裏付けるエビデンスに加わることになります。がんの標準治療を進歩させるには多くの協力が必要です。本試験にご参加いただいた患者さん、各施設、介護者の皆様に感謝しております。私たちのすべてのデータを医学界や規制当局とデータを共有できる日を楽しみにしています」と述べています。

KEYNOTE-010試験について
KEYNOTE-010は、プラチナ製剤ベースの化学療法施行後に進行したPD-L1陽性NSCLC患者1,034例を対象に、2つの用量のKEYTRUDA®(2 mg/kgまたは10 mg/kgを3週間ごと)とドセタキセル(75 mg/m2を3週間ごと)を比較する海外第2/3相非盲検無作為化検証試験(ClinicalTrials.gov:NCT01905657)です。主要評価項目はOSとPFSでした。腫瘍縮小効果の評価は、RECIST 1.1に基づく盲検下での画像を用いた独立中央判定と、免疫学的評価基準に基づく治験責任医師の判定により12週目と以後6週間ごとに行いました。


KEYTRUDA®について
KEYTRUDA®は米国で、FDAが承認した検査でPD-L1陽性と判定され、プラチナ製剤ベースの化学療法の施行中または施行後に進行した転移性非小細胞肺がん(NSCLC)患者に対して、3週間ごとに1回2 mg/kgを30分以上点滴静注する用法・用量で適応症を取得しています。腫瘍にEGFRまたはALK遺伝子異常がみられる場合には、それに対してFDAが承認した治療を施行中、KEYTRUDA®の投与前に進行した患者が対象となります。また、KEYTRUDA®はipilimumab、およびBRAF V600遺伝子変異陽性がある場合はBRAF阻害薬による治療歴のある進行中の切除不能または転移性悪性黒色腫患者に対しても適応症を取得しています。この適応症は、腫瘍に対する奏効率と奏効期間の結果に基づき迅速承認されました。生存および疾患関連症状の改善は、まだ確認されていません。この適応症の承認の継続については、検証的試験における臨床的有用性の検証および結果に付随します。


KEYTRUDA®の安全性情報
KEYTRUDA®を投与した患者550例中19例(3.5%)にグレード2(1.1%)、グレード3(1.3%)、グレード4(0.4%)またはグレード5(0.2%)の間質性肺疾患が発症しました。間質性肺疾患の徴候と症状を観察し、間質性肺疾患が疑われる場合は放射線画像で検査します。グレード2以上の間質性肺疾患にはコルチコステロイドを投与します。グレード2ではKEYTRUDA®の投与を中断し、グレード3または4の間質性肺疾患を発症した場合、またはグレード2の間質性肺疾患が再発した場合には投与を完全に中止します。

KEYTRUDA®を投与した患者550例中4例(0.7%)にグレード2(0.2%)または3(0.4%)の大腸炎が発症しました。大腸炎の徴候と症状を観察し、グレード2以上の大腸炎にはコルチコステロイドを投与します。グレード2または3ではKEYTRUDA®を休薬し、グレード4の大腸炎に対しては投与を完全に中止します。

KEYTRUDA®を投与した患者に肝炎が発症しました。肝機能の変化を観察し、グレード2以上の肝炎にはコルチコステロイドを投与します。また、肝酵素上昇の程度に応じて KEYTRUDA®の投与を中断または中止します。

対象患者550例中1例(0.2%)にグレード3の下垂体炎が発症しました。下垂体炎の徴候と症状(下垂体機能低下および副腎機能不全を含む)を観察し、必要に応じてコルチコステロイドを投与し、ホルモン補充療法を行います。グレード2ではKEYTRUDA®を休薬し、 グレード3または4の下垂体炎では休薬または中止します。

対象患者550例中10例(1.8%)にグレード2(0.7%)またはグレード3(0.3%)の甲状腺機能亢進症が発症しました。550例中38例(6.9%)にはグレード2(5.5%)またはグレード3(0.2%)の甲状腺機能低下症が発症しました。甲状腺機能障害は本剤の治療中いつでも起こり得ます。甲状腺機能の変化(治療開始時、治療中は定期的に、また臨床評価に基づき必要に応じて)と、甲状腺機能障害の臨床徴候と症状を観察します。甲状腺機能低下症に対してはホルモン補充療法を行い、甲状腺機能亢進症に対しては必要に応じてチオナミド薬およびβ遮断薬を投与します。グレード3またはグレード4の甲状腺機能亢進症ではKEYTRUDA®を休薬または中止します。

KEYTRUDA®を投与した患者に糖尿病性ケトアシドーシスを含む1型糖尿病が発症しました。高血糖または糖尿病の他の徴候と症状を観察します。1型糖尿病に対してはインスリンを投与し、重症高血糖の場合にはKEYTRUDA®を休薬し、血糖降下薬を投与します。

KEYTRUDA®を投与した患者に腎炎が発症しました。腎機能の変化を観察し、グレード2以上の腎炎にはコルチコステロイドを投与します。グレード2ではKEYTRUDA®を休薬し、グレード3または4の腎炎では投与を完全に中止します。

免疫関連の副作用が疑われる場合には、原因を確認するか他の原因を否定するために十分な評価を行います。副作用の重症度に応じて、KEYTRUDA®を休薬してコルチコステロイドを投与します。副作用がグレード1以下まで改善された場合はコルチコステロイドの漸減を開始し、少なくとも1カ月間は漸減を継続します。副作用が引き続きグレード1以下であればKEYTRUDA®の投与を再開します。重度またはグレード3の免疫関連の副作用が再発した場合や、生命を脅かす免疫関連の副作用が発生した場合には、KEYTRUDA®の投与を完全に中止します。

KEYTRUDA®を投与した患者に発疹、血管炎、溶血性貧血、血清病、重症筋無力症、水疱性類天疱瘡およびギランバレー症候群などの臨床的に重要な免疫関連の副作用がみられました。

KEYTRUDA®を投与した患者に重度および生命を脅かすものを含むinfusion-related reaction(注入に伴う反応)が認められました。硬直、悪寒、喘鳴音、そう痒症、潮紅、発疹、低血圧、低酸素血症および発熱などinfusion-related reactionの徴候と症状を観察します。重度または生命を脅かす反応が発生した場合には、KEYTRUDA®の投与を完全に中止します。
KEYTRUDA®はその作用機序に基づき、妊婦に投与すると胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。妊娠中に使用する場合、または治療中に患者が妊娠した場合は、胎児に悪影響を及ぼす可能性があることを患者に告知する必要があります。治療中に妊娠の可能性がある女性には、KEYTRUDA®の投与中および最後の投与から4カ月間は効果の高い方法で避妊を行うよう指示します。

患者の14%で副作用によりKEYTRUDA®の投与が中止されました。重篤な副作用が発生したのは患者の38%で、2%以上の患者で報告された比較的多くみられた重篤な副作用は胸水、肺炎、呼吸困難、肺塞栓症および間質性肺炎でした。

また、高頻度にみられた副作用(20%以上の患者で報告)は倦怠感(44%)、食欲減退(25%)、呼吸困難(23%)および咳(29%)でした。

KEYTRUDA®に関しては正式な薬物動態的相互作用の試験は行われていません。KEYTRUDA®が母乳中に排泄されるかどうかは不明です。多くの医薬品において母乳中への排泄が確認されているため、KEYTRUDA®の投与中および最後の投与から4カ月間および本製品投与中は授乳をしないよう女性に指示する必要があります。

小児患者におけるKEYTRUDA®の安全性と有効性は確認されていません。


肺がんについて
肺がんは、肺の組織、通常は気道の内側を覆う細胞内に発生するがんで、世界でがんによる死因の第1位となっています。結腸がん、乳がん、前立腺がんを合わせた死亡者数よりも多くの方が毎年肺がんにより死亡しています。肺がんは非小細胞肺がん(NSCLC)と小細胞肺がん(SCLC)の二つに大別され、NSCLCは肺がんのなかで最も多く、すべての肺がんの約85%を占めています。すべての進行性または転移性(ステージ4)肺がんを合わせた5年相対生存率は4%と推定されています。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のがん領域における取り組み
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.では、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。メルク・オンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。私たちは、がん患者さんに新たな希望を届けるため、免疫腫瘍治療における研究を推進し、研究から臨床に至るまでのすべての段階を迅速に進めることに取り組んでいます。当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、www.merck.com/clinicaltrialsをご覧ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.について
Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、すこやかな世界の実現を目指して努力を続けるグローバルヘルスケアリーダーです。Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、米国およびカナダ以外の地域ではMSDの名称で知られています。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。詳細については、www.merck.com や当社 TwitterFacebookYouTube をご参照ください。


Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の将来に関する記述
このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプイラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.に関するForm 10-Kの2014年度年次報告書およびSECのインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できる米国証券取引委員会(SEC)に対するこの他の書類で確認できます。

# # #