2014年

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2014年3月13日

報道関係各位

MSD株式会社

Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.
未治療の成人HIV-1感染患者を対象としたアイセントレス®または2種類の
プロテアーゼ阻害剤を含む治療を比較した初めての大規模臨床試験結果を発表


Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.は、2014年3月5日(米国東部時間)、米国のエイズ治療研究グループ(AIDS clinical trial group:ACTG)による新規96週間オープンラベル試験の結果を発表しました。当試験は2014年3月3日~6日にボストンで開催された第21回 Conference on Retroviruses and Opportunistic Infections(CROI)で発表されたもので、未治療の成人HIV-1感染患者を対象としたアイセントレス®または2種類のプロテアーゼ阻害剤を含む治療を比較した初めての大規模臨床試験となります。

アイセントレス®は、Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.が開発したHIV治療薬(インテグラーゼ阻害薬)で、日本では2009年より販売しております。

 ※ この資料は、Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.が2014年3月5日(米国東部時間)
   に発表したものを日本語に翻訳したものです。資料の内容および解釈については英語が優先されま
   す。また用法・用量に一部国内の承認内容とは異なる記載があります。

英語版(米国本社サイト)

以 上

MSDについて
MSDは、すこやかな世界の実現を目指して努力を続けるグローバルヘルスケアリーダーです。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品、コンシューマー製品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまなプログラムやパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。MSDの詳細については、www.msd.co.jp をご参照ください。


<お問い合わせ先>
MSD株式会社 広報部門         
〒102-8667 東京都千代田区九段北1-13-12 北の丸スクエア   
TEL:03-6272-1001  FAX :03-6238-9136


日本語版

米国のエイズ治療研究グループ(ACTG)、新たな臨床試験の96週試験結果をCROI 2014で
発表:未治療の成人HIV-1感染患者を対象としたアイセントレス®(ラルテグラビル)または2種類のプロテアーゼ阻害剤を含む治療を比較した初めての大規模臨床試験

2014年3月5日、ボストン:Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.(NYSE:MRK、米国とカナダ以外ではMSD)は本日、エイズ治療研究グループ(AIDS clinical trial group:ACTG)の新規96週間オープンラベル試験の結果を発表しました。
この試験は未治療患者を対象に、NNRTI系薬剤を使用しない異なる3種類の抗HIV療法の治療効果を比較するもので、当社のアイセントレス®(ラルテグラビル)1日2回投与を含む処方と、リトナビルで増強させた2種類の1日1回投与のプロテアーゼ阻害剤(アタザナビルおよびダルナビル)を含む処方(アタザナビル/リトナビル、ダルナビル/リトナビル。以下ATV/r、DRV/r)を用いました。いずれの投与群も、試験の複合主要評価項目であるウイルス学的失敗(VF)までの時間で測定した有効性は、同等に高いことが示されました。もうひとつの複合主要評価項目は忍容性不良による治療失敗(TF)で、アイセントレス®群およびDRV/r群の方がATV/r群よりも良好でした。また、VFおよびTFを組み合わせた主な副次評価項目では、アイセントレス®群は、いずれのプロテアーゼ阻害剤を含む投与群に対しても優れていました。このACTG 5257試験の結果は、ボストンで開催された第21回 Conference on Retroviruses and Opportunistic Infections(CROI)において3月5日の口演セッションで発表されました。

当社の研究開発本部 感染症領域のエグゼクティブディレクターであり、ACTG 5257試験の共著者でもあるRandi Leavitt博士は、「こうした知見は、未治療のさまざまな成人HIV-1感染患者母集団に対するアイセントレス®の有効性と忍容性に更なる根拠をもたらすものです。この治験に参加してくださった患者の皆さん、ACTGの皆さん、治験責任医師の方々に対し、HIV感染患者の予後管理に用いる医薬品の治療的評価に大きく寄与してくださったことを感謝いたします。」と述べました。

1,809例を対象としたACTG 5257オープンラベル試験は、症例数が十分な初めての大規模試験で、未治療の患者母集団に対するアイセントレス®(ラルテグラビル)を含む処方と2種類のプロテアーゼ阻害剤を含む処方を比較しました。被験者は、ATV/r(300 mg/100 mgを1日1回)、アイセントレス®(400 mgを1日2回)、DRV/r(800 mgを1日1回)のいずれかの投与群に無作為化されました。本試験では全例にエムトリシタビン/テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(200 mg/300 mgを1日1回)も投与しました。本試験の主要目的は、96週間にわたるウイルス学的有効性および忍容性に関して各投与群の同等性を示すことでした。ウイルス学的評価項目はVFまでの時間とし、その定義は試験登録からウイルス量が1000コピー/mL超(16週~24週)、または200コピー/mL超(24週以降)でした。TFまでの時間は、登録から毒性による治療レジメン(ATV/r、アイセントレス®、またはDRV/rのいずれかを含む)を中止するまでと定義しました。主な副次複合評価項目は、初回VFまたはTFまでの時間でした。

アイセントレス®はMerck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.の登録商標です

本試験は第Ⅲ相前向き無作為化試験で、非ラテン系白人が被験者の34%、非ラテン系黒人が42%、ラテン系が22%でした。女性は全体の24%でした。登録時の平均ウイルス量は4.6 log10コピー/mLでした。被験者の31%は、ウイルス量が100,000コピー/mL以上でした。ベースラインの平均CD4細胞数は308/mm3でした。被験者の30%は、CD4細胞数が200/mm3未満でした。

試験の各治療群間の相互比較で、VFの96週累積確率の差異における両側97.5%信頼区間(CI)が完全に±10%以内であれば、同等性が示されるものとしました。TFの比較およびVF/TF複合比較も同様に定義しました。同等性が認められない場合、97.5%CIでゼロが除外されれば優位性が示されるものとしました。


ACTG 5257試験の結果

CROIにおいて、ACTGは登録患者の92%が96週投与を終了したと報告しました。ウイルス学的制御の同等性は全投与群で達成されました。96週時に50コピー/mL以下を維持した患者の割合は、ITT(intent-to-treat)解析に基づき、アイセントレス®群が94%、ATV/r群が88%、DRV/r群が89%でした。毒性による投与中止は、アイセントレス®群が1%、ATV/r群が16%、DRV/r群が5%で、主に臨床的黄疸および高ビリルビン血症がATV/r群に、胃腸症状がATV/r群およびDRV/r群に多く認められました。その他の中止理由はいずれの治療群でも同様でした。忍容性の主要評価項目は割り付けた治療の中止で、アイセントレス®群とDRV/r群では同等でしたが、96週間にわたるATV/r群での忍容性による中止率は、アイセントレス®群より13%高く(97.5% CI、9.4~16%)、DRV/r群より9.2%高いものでした(97.5% CI、5.5~13%)。初回VFまたはTFまでの累積発現の相互比較では、忍容性およびウイルス学的有効性を合わせて検討した場合、アイセントレス®(ラルテグラビル)はATV/r(主にビリルビン上昇が原因)およびDRV/r(ウイルス学的および消化管毒性の差異の双方が原因)のいずれに対しても優れていました。この複合解析において、ATV/r群はいずれに対しても劣性で、アイセントレス®に対して15%(97.5% CI、10~20%)、DRV/r群に対して7.6%(97.5% CI、2.3~13%)低くなっており、DRV/r群はアイセントレス®群より7.5%(97.5% CI、3.2~12%)低い結果となっていました。


アイセントレス®について

アイセントレス®は当社が開発したインテグラーゼ阻害剤で、他の抗レトロウイルス薬剤(ARV)との併用による成人HIV-1感染患者の治療が適応症です。この適応症は、アイセントレス®を用いた二重盲検比較対照試験3試験の血漿中HIV-1 RNA量の分析結果に基づいたものです。このうち2試験は、ARV(非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI))3種類による治療経験があり臨床的進展のみられる成人患者を対象に96週間実施し、残りの1試験は治療経験のない成人患者を対象に240週間実施しました。アイセントレス®に他の有効な薬剤を併用することで、治療効果向上の可能性につながります。


重要な安全性情報

アイセントレス®はHIV-1感染やAIDSを治癒するものではありません。
これまでに重症で致命的となりうる皮膚障害が報告されています。これには、スティーブンス・ジョンソン症候群、過敏症、中毒性表皮壊死症などの症例があります。重度の過敏症、重度の発疹、全身症状を伴う発疹、肝アミノトランスフェラーゼ上昇などがみられた場合は、アイセントレス®および他の被疑薬による治療を直ちに中止し、肝アミノトランスフェラーゼをはじめとする臨床状態を慎重にモニターしてください。
免疫再構築症候群が発現する可能性があり、中でも自己免疫性疾患は発現までの時間がさまざまで、詳細な評価や治療が必要となる場合があります。

アイセントレス®をウリジン二リン酸グルクロノシルトランスフェラーゼ(UGT1A1)の強力な誘導物質である薬剤と併用すると、ラルテグラビルの血漿中濃度が低下する場合があります。アイセントレス®と他剤を併用することでラルテグラビルの血漿中濃度が変化する場合があります。治療前および治療中は薬物間相互作用(DDI)の可能性を必ず考慮してください。アルミニウムや水酸化マグネシウム含有制酸剤とアイセントレス®の同時併用や時差投与(2時間以内)は推奨されません。強力なUGT1A1誘導物質であるリファンピンはラルテグラビルの血漿中濃度を低下させます。したがって、リファンピン併用中は、成人のアイセントレス®(ラルテグラビル)用量を800 mg 1日2回に増量してください。年齢18歳未満の患者を対象としたアイセントレス®とリファンピン併用を示すデータはありません。

 ※ 米国でのデータであり、国内で承認されているアイセントレス®の用法・用量は400mg、1日2回です。

未治療成人患者を対象にアイセントレス®またはエファビレンツで治療を行った際に主に報告された(2%以上)中等度~重度の薬剤関連性の副作用は、不眠症(アイセントレス® 4%対エファビレンツ 4%)、頭痛(4%対5%)、悪心(3%対4%)、疲労(2%対3%)、めまい(2%対6%)でした。治療経験がある成人患者をアイセントレス®で治療した際に主に報告された(いずれかの治療群で2%以上)中等度~重度の薬剤関連性の副作用およびプラセボ群よりも発現率が高かった事象は、頭痛(2%対1%)でした。重症度の定義は、日常活動が妨げられるほどの不快感を「中程度」、仕事や日常活動ができなくなり行動力が奪われる状態を「重度」としました。

アイセントレス®治療患者にグレード2~4のクレアチンキナーゼ上昇が認められました。ミオパチーおよび横紋筋融解症が報告されています。こうした症状の原因となることが知られている併用薬を投与されている患者や、横紋筋融解症、ミオパチー、血清クレアチンキナーゼ上昇の既往歴がある患者など、ミオパチーや横紋筋融解症のリスクが高い患者に対しては慎重に投与してください。

発疹の発現は、治療経験がありアイセントレス®(ラルテグラビル)+DRV/rを含む治療を受けている被験者の方が、アイセントレス®群(DRV/r併用なし)またはDRV/r群(アイセントレス®併用なし)の被験者よりも多くみられました。ただし、薬剤関連性とみられる発疹は、3群いずれも同様の発現率でした。こうした発疹の重症度は軽度から中等度で、治療を制限するものではなく、発疹による投与中止はありませんでした。

妊娠期間中のアイセントレス®の使用は、胎児に対する潜在的危険性よりも有益性のほうが上回る場合のみとしてください。アイセントレス®に曝露した妊娠患者の母子転帰をモニターするため、抗レトロウイルス妊娠レジストリが設立されています。医師は1-800-258-4263に電話して患者をレジストリに登録するようにしてください。


Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.について

Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.は、すこやかな世界の実現を目指して努力を続けるグローバルヘルスケアリーダーです。Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.は米国およびカナダ以外の地域ではMSDの名称で知られています。医療用医薬品、ワクチン、バイオ医薬品、コンシューマー製品およびアニマルヘルス製品の提供を通じてお客様と協力し、世界140カ国以上で事業を展開して革新的なヘルスケア・ソリューションを提供しています。また、さまざまな方針、プログラムおよびパートナーシップを通じて、医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。詳細については、www.merck.comや当社Twitter、Facebook、You Tubeをご参照ください。


Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.の将来に関する記述

このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。
リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。 Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.は、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.に関するForm 10-Kの2013年度年次報告書およびSECのインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できる米国証券取引委員会(SEC)に対するこの他の書類で確認できます。


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